古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

新宿 熱風どかどか団    椎名誠

2020-07-01 23:32:18 | 小説の紹介
新潮文庫      1998年

ボクも考えてみると、こうやって書評めいたことをコメント

しているので、シーナさんのやりたいこともよくわかるのだ。

このひとの文体というものが、ボクには体質的にあっている

らしい。このひとのをよんでいると、実に楽しくなってくるの

だ。

この本では、サラリーマン生活をやめて、本の雑誌社一本で

やっていこうというところから、本が売れすぎて税金が払え

なくて潰れそうになるあたりまでのはなしなのだ。

ボクは思うんだけど、文学というもの自体、なんの益にも、と

いうか知識にもならない、というところがポイントなのではな

いか。文学とは、決してすぐに結果がこうこうで、とかいうよう

なものではなく、何年後かに、ふとした瞬間に噴き出してくる

ものではないのか、どうだろうか、そうじゃないだろうか。

弱点があるとしたら、今となってはタイトルが若干、こっぱず

かしいところくらいである……合掌。






















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