ダークオレンジ

　　　　　　　　　　　　　　　人でも　もの　でも
　　　　　　　　　　　　　　　一目出逢った時にピン！！！とくる時がある



　　　　　　　　　　　　　　　引きつかれるように
　　　　　　　　　　　　　　　他に何も見えなくなるように



　　　　　　　　　　　　　　　僕は　そんなシンクロニティーを
　　　　　　　　　　　　　　　いつも　感じている



　　　　　　　　　　　　　　　このバッグもそうだ
　　　　　　　　　　　　　　　一目で引きつけられた



　　　　　　　　　　　　　　　リサイクルショップの片隅で
　　　　　　　　　　　　　　　女性用バックでうずもれている
　　　　　　　　　　　　　　　ダークオレンジの　このバック


　　　　　　　　　　　　　　　よく見るとつくりがいい
　　　　　　　　　　　　　　　縫製がとても丁寧
　　　　　　　　　　　　　　　厚手の生地で丈夫そう


　　　　　　　　　　　　　　　イタリア生まれの　このバック
　　　　　　　　　　　　　　　イタリアの誰かが丁寧に仕上げた　このバック
　　　　　　　　　　　　　　　イタリアの果汁を想わせる色の　このバック


　　　　　　　　　　　　　　　リサイクルなのにとても綺麗
　　　　　　　　　　　　　　　リサイクルだからとってもリーズナブル



　　　　　　　　　　　　　　　僕は　心を　奪われて
　　　　　　　　　　　　　　　僕は　女性用と言う事を　忘れて
　　　　　　　　　　　　　　　僕は　レジに並んだ


　　　　　　　　　　　　　　　このバックに　何をつめようか
　　　　　　　　　　　　　　　このバックで　何処に行こうか
　　　　　　　　　　　　　　　このバックが　何をおしえてくれるのか



　　　　　　　　　　　　　　　心が弾んで　笑顔になれて
　　　　　　　　　　　　　　　足が弾んで　楽しくなれて



　　　　　　　　　　　　　　　「ぼうけんバック」と仮の名前までつけた




　　　　　　　　　　　　　　　人もそうかもしれない


　　　　　　　　　　　　　　　出逢えただけで　心が　弾み
　　　　　　　　　　　　　　　出逢えただけで　顔が　ほころび
　　　　　　　　　　　　　　　出逢えただけで　仕合せな気持ちになれる



　　　　　　　　　　　　　　　そんな人に出逢えたら
　　　　　　　　　　　　　　　そんな人になれたなら



　　　　　　　　　　　　　　　これこそ「出逢い」に感謝しなきゃなぁ
　　　　　　　　　　　　　　　「ありがとう」って
　　　　　　　　　　　　　　　「うれしいよ」って



　　　　　　　　　　　　　　　そんな　些細な　ことを拾い集めて
　　　　　　　　　　　　　　　小さな幸せは　やがて・・・・・・


　　　　　　　　　　　　　　　「大きな仕合せ」につながるのかも



　　　　　　　　　　　　　　　「ぼうけんバック」さん。。。「ありがとう」
　　　　　　　　　　　　　　　こんな　僕に　出逢ってくれて





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＵＤＡ

勿忘草（わすれなぐさ）色

　　　　　　　　　　　　　　君の笑顔がみたくって
　　　　　　　　　　　　　　手に入れたオープンカー


　　　　　　　　　　　　　　君は恥ずかしがって
　　　　　　　　　　　　　　サングラス

　　　　　　　　　　　　　　僕は気取って
　　　　　　　　　　　　　　サングラス


　　　　　　　　　　　　　　海の見えるＲ２２０
　　　　　　　　　　　　　　街路樹　横目に　走りぬき


　　　　　　　　　　　　　　抜けるような青空で
　　　　　　　　　　　　　　心もいつかとけあった


　　　　　　　　　　　　　　「・・・ですか？」
　　　　　　　　　　　　　　「そうなんですよ」


　　　　　　　　　　　　　　お行儀いい琴葉使い
　　　　　　　　　　　　　　いつのまにか
　　　　　　　　　　　　　　タメ口に


　　　　　　　　　　　　　　会話も弾んで
　　　　　　　　　　　　　　遠出して


　　　　　　　　　　　　　　素敵な時間がすぎてゆく




　　　　　　　　　　　　　　こんな２人に水差すように
　　　　　　　　　　　　　　夕立突然ふりだして


　　　　　　　　　　　　　　慌ててオープンからソフトトップへ切り替えた


　　　　　　　　　　　　　　空も　海も　みんな　自分達の空間だったのに
　　　　　　　　　　　　　　今は　車内で　２人きり


　　　　　　　　　　　　　　さっきまで弾んでた会話は
　　　　　　　　　　　　　　ドキドキするほど　無口になり


　　　　　　　　　　　　　　ただ　ソフトトップの屋根に
　　　　　　　　　　　　　　雨音だけが響いてた


　　　　　　　　　　　　　　「ソフトトップの雨音は
　　　　　　　　　　　　　　傘におちる雨音みたい」


　　　　　　　　　　　　　　君の琴葉が新鮮で
　　　　　　　　　　　　　　僕も黙って聴き入った


　　　　　　　　　　　　　　勿忘草色の雨粒が
　　　　　　　　　　　　　　緊張した僕達を


　　　　　　　　　　　　　　優しい音色で包んでくれて
　　　　　　　　　　　　　　ますます　君が　好きになった





　　　　　　　　　　　　　　あの時間を　おぼえているかい
　　　　　　　　　　　　　　あの雨音を　おぼえているかい

　　　　　　　　　　　　　　あの勿忘草色の雨・・・・
　　　　　　　　　　　　　　あの時の２人の心を・・・






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＵＤＡ

若紫

　　　　　　　　　　　　　　　ねぇ。。。この花なんて名？

　　　　　　　　　　　　　　　ジャカランダ

　　　　　　　　　　　　　　　ジャカラン・・・？？？

　　　　　　　　　　　　　　　ジャカランダ



　　　　　　　　　　　　　　　若紫でうつむきかげんのその花は
　　　　　　　　　　　　　　　初めて聞いた花だった


　　　　　　　　　　　　　　　素敵な名前
　　　　　　　　　　　　　　　素敵な若紫
　　　　　　　　　　　　　　　素敵な花弁


　　　　　　　　　　　　　　　知り合いから切り花でもらったという
　　　　　　　　　　　　　　　その花は
　　　　　　　　　　　　　　　玄関口でやさしく咲いていた


　　　　　　　　　　　　　　　「いてきます」



　　　　　　　　　　　　　　　君に・・・
　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　「いってきます」



　　　　　　　　　　　　　　　ジャカランダに・・・



　　　　　　　　　　　　　　　「いってきます」がひとつでも多いこと
　　　　　　　　　　　　　　　実は　とっても　仕合せな　こと


　　　　　　　　　　　　　　　その　やさしさを　背に　出かけることができるから
　　　　　　　　　　　　　　　その　愛差しを　　背に　出かけることができるから



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＵＤＡ



　　　　　　　　　　　　　　　

テナーズブルー

　　　　　　　　　　　　　　水無月のなかば
　　　　　　　　　　　　　　梅雨のはしり
　　　　　　　　　　　　　　つかの間の晴天


　　　　　　　　　　　　　　いなか道
　　　　　　　　　　　　　　道路ばた
　　　　　　　　　　　　　　生い茂る蔓


　　　　　　　　　　　　　　目に鮮やかな
　　　　　　　　　　　　　　テナーズブルーの
　　　　　　　　　　　　　　琉球朝顔


　　　　　　　　　　　　　　蔓は遠方まで伸び
　　　　　　　　　　　　　　何輪もの花をつけ
　　　　　　　　　　　　　　生命力の強さを誇る


　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のように
　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のごとく
　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のチカラ


　　　　　　　　　　　　　　僕の中にも宿らないものか
　　　　　　　　　　　　　　薬に頼らず生きていけないものか
　　　　　　　　　　　　　　朦朧とした頭の中に　心の中に。。。


　　　　　　　　　　　　　　テナーズブルーは輝きを増し
　　　　　　　　　　　　　　そして僕の脳裏に焼きつき
　　　　　　　　　　　　　　白昼夢で花開く。。。


　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のように
　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のごとく
　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　君のチカラ


　　　　　　　　　　　　　　生きていけたら
　　　　　　　　　　　　　　どれだけ　いいのに

　　　　　　　　　　　　　　生きていけたら・・・
　　　　　　　　　　　　　　生きていけたら。。。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＵＤＡ

バーントシェンナ

　　　　　　　　　　　　　　抜けるような大空
　　　　　　　　　　　　　　乾いた路面

　　　　　　　　　　　　　　バーントシェンナの土埃
　　　　　　　　　　　　　　宙を舞い

　　　　　　　　　　　　　　目の前を遮る
　　　　　　　　　　　　　　行くてを阻む

　　　　　　　　　　　　　　頼れるのは
　　　　　　　　　　　　　　自分の感覚と
　　　　　　　　　　　　　　マシンのポテンシャル

　　　　　　　　　　　　　　そして

　　　　　　　　　　　　　　信頼できるナビゲーター


　　　　　　　　　　　　　　トップスピードから減速
　　　　　　　　　　　　　　ドリフト時のハンドルさばき

　　　　　　　　　　　　　　美しい走りは
　　　　　　　　　　　　　　美しいコーストレース


　　　　　　　　　　　　　　僕は無心に見入っていた
　　　　　　　　　　　　　　感動しながら　感心しながら・・・



　　　　　　　　　　　　　　今週何度「すみません」と発しただろう
　　　　　　　　　　　　　　今週何度「ごめんなさい」しただろう

　　　　　　　　　　　　　　金曜日の夜
　　　　　　　　　　　　　　下がりきった　モチベーション


　　　　　　　　　　　　　　ＷＲＣに参戦している
　　　　　　　　　　　　　　優秀なドライバーも

　　　　　　　　　　　　　　こんな経験したことあるのだろうか
　　　　　　　　　　　　　　こんな想いしたことあるのだろうか



　　　　　　　　　　　　　　同じ人間だものって
　　　　　　　　　　　　　　そう。。。。想いたい



　　　　　　　　　　　　　　ダートな人生路
　　　　　　　　　　　　　　上手くコーナー曲れず
　　　　　　　　　　　　　　上手くマシンを操れず

　　　　　　　　　　　　　　崖に突っ込む事もあるよな。。。きっと
　　　　　　　　　　　　　　横転して泪流すこともあるよな。。。きっと


　　　　　　　　　　　　　　僕もいつか
　　　　　　　　　　　　　　バーントシェンナの土埃をまき散らし
　　　　　　　　　　　　　　ダート道も
　　　　　　　　　　　　　　美しいコーストレースできるといいな


　　　　　　　　　　　　　　今・・・諦めたら。。。。
　　　　　　　　　　　　　　「リタイヤ」

　　　　　　　　　　　　　　今・・・踏ん張れば。。。
　　　　　　　　　　　　　　「完走」

　　　　　　　　　　　　　　人生路というレースに
　　　　　　　　　　　　　　僕はどう　向かい合う？
　　　　　　　　　　　　　　僕はどう　変われる？



　　　　　　　　　　　　　　バーントシェンナの土埃
　　　　　　　　　　　　　　巻き上げて・・・・・

　　　　　　　　　　　　　　走りぬきたい
　　　　　　　　　　　　　　走りぬきたい


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＪＵＤＡ