どんぐりくんのすばらしい季節

季節のよろこびをさがします
きっといつも あなたが 気がついてくれるのをまっています
タシャ・チューダー

夏咲天竺葵(な つ ざ き て ん じ く あ お い )

2014-06-28 22:23:43 | おもう事・エッセイ






              梅雨休み
              空は 晴れ渡り
              眩しい 太陽の陽が
              雨のかわりにふってくる


              女性は たなびく服装になり
              男性は 腕まくりをして
              歩道を歩いている


              街路樹のケヤキは
              緑豊かになり
              その影は
              濃さを増す


              子供たちは 公園で はしゃぎ
              親は 世間話に 夢中になって
              年輪を重ねた人々は グランドゴルフに熱くなっていた


              自動販売機は 売り切れが出始め
              ヒートポンプは 省エネ的フル稼働
              自動車のウインドウは 閉められ ドライ設定
              マフラーの管からドルエン水がこぼれる


              なんでもない日常
              なんでもない土曜
              なんでもない昼間


              特に取り上げる必要もない 日常






              の はずだった・・・






              ペラゴニウム
              夏咲天竺葵(な つ ざ き て ん じ く あ お い )


              花言葉は 「切ない望み」
              6月28日の誕生花



              家族のたった一つの望みは
              神様には 届かなかったのか
              

              夏咲天竺葵のような 赤い血は
              流れを止め
              葵の花が咲く前に
              本当の天竺に召された


              レクイエム  ○さん


              日常平凡な日々が 特別になった瞬間


              僕は 「心」を病んでいる
              泪も 感情も 湧いてこない
              僕だけが・・・


              今日も眠れない夜
              なにげない日に飲んでいる
              レンドルミンD錠を
              水と一緒に流し込む
              






                                     JUDA

菜根譚(さいこんたん)

2014-06-27 20:55:38 | おもう事・エッセイ







             菜根はかたくて筋が多いけど これをかみしめてこそものの真の味わいがわかるという
             中国の古い書物


             大根
             牛蒡
             人参
             蓮根
             唐芋
             ・・・


             多くの根野菜は 噛めば噛むほど味がある
             最近はこの自然な味(野菜本来の味)が解らなく いや 解りづらくなってきた


             飽食の時代
             豊かな象徴
             経済的余裕



             色んな理由があるかもしてないけど・・・




             本当に このことが いいこと なのかなぁ
             もしかしたら 先人の方々より ある意味
             「貧しさ」の証かも・・・


             人間だって 「味がある人」って
             どこか 不器用そうで
             どこか 芯が通っていて
             どこか とっつきにくそうで



             どちらかというと ケイエンされそうな人が
             「味がある人」って多いと想う



             そうそう 「頑固オヤジ」ってそれの典型かも・・・


             サザエさんに出てくる「波平さん」と言えばシックリくるかもしれない
             とっつきにくそうで 怖そうだけど
             実に「味のある人」って感じ。。。


             だから 多くの人に愛されるのかなぁ



             菜根・・・
             地中深く じっと耐え抜いて 面に出にくい
             でも 縁の下の力持ち
             みんなのために 必死で生きていく



             最近は 自分の意見をハキハキ言って
             前に出て行く 積極性のある
             どちらかと言うと
             茎や葉っぱ 花のような人が目立つけど
             (決して 悪い とは 想わないけど)



             菜根みたいな 地味でも 味わいのある
             生き方も あり だと想う



             僕はどちらかと言うと「菜根的人物」に憧れる
             憧れるって表現は とどのつまり 自分は まだまだ・・・の域



             ねぇ君は どう想う?



             こんなファジーな僕



             やっぱり「菜根」には まだまだ だね







                                      JUDA

掌(たなごころ・てのひら)

2014-06-26 21:09:04 | おもう事・エッセイ






              掌(たなごころ・てのひら)


              あなたの てのひらが そっと差し出す物に
              あなたの「心」をそえて贈ってくれていたんだね



              この琴葉を知ってから
              あなたが 僕に 渡す行為の「重み」に気づいた



              プレゼント
              餞別
              一杯のお茶
              ・・・・・・・



              ものが何であれ
              贈る側 もらう側



              どちら側にたっても
              その「心」を慮る事を通じて
              ありがたい想いが伝わってくる



              もちろん現実は そればかりじゃないけど・・・ね



              でも この琴葉 この響き
              僕は とっても好きです



              僕は今までどれだけ掌を差し上げたことがあっただろうか
              その「心」をどれだけ慮ったことがあっただろうか



              そんな事を想いながら
              君が差し出してくれた
              アイロンのかかった作業着を受け取った


              これも掌なんだろうな。。。きっと



              僕は お礼に 玄関の君の靴を揃えて出かけた
              たなごころ は てのひら とも書く



              君の手
              僕の手


              「想いを込めて」
              「感謝を込めて」



              「行ってきます!!」っと
              仕事に出かけた







                                  JUDA

真実

2014-06-25 21:38:15 | おもう事・エッセイ





             ひとつの「偽り」があった
             (数学的に言えばこの「偽り」は証明可能な事実とする)

             100人中99人がこの「偽り」を「真実」だと信じた


             その瞬間「偽り」は「真実」へと変貌する


             そしてたった1人 この「偽り」を「偽り」だと公言した者は
             「排除」へと追い込まれる道を辿る


             たとえ公言しなくても
             心の中で・・・
             たった1人ぼっちで・・・

             協調性不和観念と自己の「真実」と闘うことになる



             「偽り」が「真実」になり
             「真実」が「偽り」となる


             
             僕は99人の方だろうか
             それとも 1人ぼっちの方だろうか



             弱虫な僕は後者で沈黙を通すだろうか
             弱虫な僕は前者で協調性を守るだろうか





             「真実」にしろ「偽り」にしろ
             自己と真正面から向き合わなければならない



             「正しい」とか「正しくない」とか
             「偉い」とか 「卑怯」   とか



             そんなものは このさい どうでもいい





             この問題に対して
             「自己と向き合わなければならない」と
             いう労苦がまっている


             試される
             自分が
             自分に
             ・・・に



             誰に対して「誠実」「心から」
             「真実」だ
             「偽り」だ・・・と
             打ち明ける


             ・・・・・君なら。。。。。



             一生誰にも心の内の「真実」に気づいてくれなくても
             僕は「真実」は「真実」
               「偽り」は「偽り」と

             「自己と向き合う」

             だけの勇気があるだろうか








             ・・・・・





                              JUDA

歩む

2014-06-24 22:03:39 | おもう事・エッセイ





              通勤時間
              いつも決まった時間に
              あの初老の男性が歩んでいる


              時には リュック
              時には カバン
              時には カジュアル
              時には ブレザー


              雨の日も
              晴れの日も


              少し前傾姿勢
              つま先から着地するように
              ひょっこ ひょっこ という表現がぴったりの歩き方


              
              なにを している人なのか
              どこに 勤めているのか
              どうして 歩んでいるのか



              その風貌から察しても
              どの職業にもしっくりこない



              急ぐわけでもなく
              のんびり散歩っというものでもない



              さほど気にしていなかったその男性に
              いつしか 気になる存在になってきた
              自分でも 気になる理由が見当たらなかった



              
              ひとつだけ言えるのは
              ただ その男性は
              実に「時間に正確」であること



              いつも決まった時間には
              決まった場所を歩んでいる
              几帳面で真面目な正確なのだろうか
              実に正確な時計のような男性



              いつしかこの男性が
              僕の通勤時の時計代わりになっていた



              今日はいつもより早いなぁ
              今日はギリギリかも。。。。



              何の所縁も 関係もないこの男性は
              いつしか 僕にとって
              ある意味大切な男性となった




              人とは不思議なもの。。。。
              その男性は 僕がそんな存在に感じている事を
              微塵も知らない



              もしかしたら
              僕自身 僕の知らないところで
              誰かの 特別な存在として
              人生を歩んでいるのかもしれない



              神様以外に
              こんな僕を見てくれている人が
              いるかもしれない


              ・・・・・・・であるならば



              感謝しなければいけないのかも
              僕の知らない あなたに・・・・・



                                 JUDA