一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳の秋をたずねて2013 ……白花のキバナアキギリに逢えたよ……

2013年10月06日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
ネイチャー佐賀主催の八幡岳自然観察会に初めて参加したのは、
2007年10月7日であった。
当時は、Hさん夫妻が担当されていていた。
この初参加以降、
年に2回(春と秋)開催されるこの観察会に、
私は都合のつく限り参加してきた。
「毎年、咲いている花は同じなんだし、1回行けば十分なんじゃないの?」
と言う人がいるかもしれない。
だが、それは違う。
観察会が行われる時期は毎年ほぼ同じだが、
その年その年で天候が違うし、
咲いている花も微妙に違う。
毎回新しい発見がある。
それに、私は、八幡岳そのものが好きなんだと思う。
山登りはもちろん好きだが、
山そのものが好きなのだ。
八幡岳が好きなのだ。
だから何回登っても、飽きることがない。
それは、私の住む家の近くにある天山や作礼山や鬼ノ鼻山にも言えることだ。

で、八幡岳の自然観察会だが、
二代目の平六さんを経て、
昨年(2012年)の秋からは、
三代目のWさん(とんぼやまさん)が担当されている。

集合場所の相知交流文化センターに行くと、
参加者が続々と集まってきた。
本日の参加者は、20名。


時間になると、担当のとんぼやまさんから、
本日の行動計画と、注意事項などの話があった。


昨日は雨だったが、
今日は、素晴らしい秋晴れ。


雲も美しい。


7台ほどの車に分乗し、観察場所へ向かう。


この場所では、アケビがたくさん見られた。


「おっ、すごいね~」


次の観察場所では、お花がたくさん。


ツクシアザミは今や盛りと咲いていたし、


ツリフネソウはそのユニークな形で目を引いた。


ミゾソバの花が開花していて、驚くほどの美しさ。


アキチョウジの色と、


アケボノソウの花の模様に魅入らされる。


皆さん、撮影に夢中。


子供たちは、沢がに捕りかな?


ふと目を上げると、作礼山が見えた。


キバナアキギリがたくさん咲いていた。


写真を撮っていて、ここでもふと目をあげると、
なんと、白花のキバナアキギリが目に飛び込んできた。


もうビックリ。
おそらく、私は、初見。
まったはんも、
「僕もたぶん見たのは初めてだと思う」


キバナアキギリとシロバナアキギリ(笑)のコラボ。


途中、「蕨野の棚田」展望所に立ち寄る。


いいね~


キャンプ場に着き、車を駐める。
今日は、とんぼやまさんと美女3名が豚汁を作るとのこと。
他の人は、周囲を散策。

ムカゴを採る、まったはんの娘さん。
もう高校二年生になられたとか。
初めて会ったときは、まだ小学生だったのにね~


楽しみにしていたタヌキマメは、
そのほとんどが花期を終えていた。


だが、懸命に探すと、見つかりました~


嬉しい再会であった。(笑)


ヒナギキョウは咲いていたが、


八幡岳のリンドウはまだ蕾であった。


さあ、昼食の時間ですよ~


豚汁を作ったくれた美女3名。


お鍋、


ふたつ分。


とっても美味しいので、


おかわり。(笑)


誰もが何度もおかわりしてました。


ランチの後は、
ネイチャー佐賀のまったはんのお話。


ネイチャー佐賀のことや、


今後の活動計画について話されました。


次は、ネイチャー佐賀の副会長から。


ドングリ(クヌギ・カシ・ナラ・カシワなど、ブナ科の果実の総称)の話や、


キャンプ場の周囲の草の話などをされた。


この後、解散。


解散後、私はひとり、センブリの群生地へ行った。
先日見たときは蕾だったが、今日はたくさん咲いていた。


八幡岳のセンブリは、あまり花が開かない。


せいぜい、このくらい。


清楚で、儚げなセンブリである。


帰路、天山が見えた。


手前があめ山、後ろが天山。
このような天山を見た人は、そう多くはないのでは……?


観察会の最後に、とんぼやまさんが、全員に、
手作りの栞(しおり)をプレゼントして下さった。


帰宅後、本を開いて、栞を置いてみると、
楽しかった今日の観察会がフッと蘇ってきた。
とんぼやまさん、ありがとうございました。


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