一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

朝駆け登山で楽しむ「天山」 ……阿蘇やくじゅうの展望と、朝陽を浴びた花々……

2018年10月21日 | 天山・彦岳


今日の天気予報は、「晴れ」。
久しぶりに、御来光登山をしようと思った。

5:15頃に車で家を出て、
5:40頃に天川登山口駐車場に着くと、
すでに5~6台の車が駐まっていた。
〈もうこんなに来ているのか……〉
と思いつつも、
ヘッドランプを装着し、
ゆっくり歩き出す。(フラッシュ撮影)


いつもの場所でパチリ。(フラッシュ撮影)


空がやや明るくなってきた。


天山山頂に到着。


驚いたことに、山頂には、テントが6~7張あった。
駐車場の車は、このテント泊の人たちのものだったのだ。


天山山頂でのテント泊は、私はしたことがない。
なぜなら、天山にダメージを与える恐れがあるからだ。
(小面積とは言え)テント場の整地をしたり、そこにテントを張れば、
地面が固まったり、山野草が踏みしだかれたりする。
トイレは、大も小も、テントの周辺ですることになるので汚れる。
(最近は「大」の方の痕跡がアチコチに見られる)
中には、調理後の汁やゴミなどを、その辺に捨てる者もいるだろう。
天山山頂には、
熊本県(肥後国)の武士 阿蘇惟直(あそこれなお)の墓碑があり、
神聖なる場所でもあるので、
トイレやゴミ捨てなどは、言語道断なのである。
また、天山は、「天山県立自然公園」に指定されており、
自然保護などの観点からも、テント泊は慎むべきと考える。
(自然公園法では、特別地域内の工作物の新築は申請が必要な行為であり、テントを設置してキャンプすることは、厳密には仮工作物の設置として申請が必要な行為となっている)
もし、これからもテント泊する人が増えるようであれば、
なんらかの対策が必要になるかもしれない。


今日は、遠望が効く。
阿蘇山の“釈迦の涅槃像”が見える。


これは、大観峰(北側)から見た“釈迦の涅槃像”で、


天山から見ると、大観峰よりも北西側から見ることになるので、


根子岳(頭部)と、その右にある中岳、高岳(胸部)の間がやや近くなり、
根子岳よりも標高が高い中岳、高岳の高さが強調されることになり、
胸部が膨らんだ(メタボ気味?)“釈迦の涅槃像”になっている。


こちらは、祖母山。


くじゅう連山もはっきり見える。


雲仙や多良山系の山々もよく見える。


雲仙をズーム。
すぐそこにあるようだ。


くじゅう連山の左側が明るくなってきた。


太陽が顔を出した。


感動。


ズーム。
くじゅう連山のすぐ横からの御来光。


もっと、ズーム。


くじゅうの山々もはっきり見える。


お約束の「足長おじさん」。(見えるかな?)


朝陽を浴びた花々が輝き出す。
リンドウ、


センブリ、


マツムシソウ、


ヒメアザミ、


アキノキリンソウ、


タンナトリカブト、


そして、ウメバチソウも一層美しく輝く。


いいね~


こちらは10月10日に開花したウメバチソウ。


まだ咲いていることに驚く。
感謝。


ホソバノヤマハハコも、益々元気。(笑)


朝陽は、すべてのものを輝かせる。


いつもの場所で、モーニングコーヒー。


背振山地もよく見える。


「天山壁」も、朝陽に輝く。


この後、ちょっとだけ散歩道へ。


まずは、レイジンソウの群生地へ。


まだたくさん咲いていて、嬉しくなる。


白花に近い花も……


オタカラコウや、


サイヨウシャジンがまだ咲いている。


「人」の部分が広いジンジソウを見っけ。


最後に、ムラサキセンブリの群生地へ。


いつまでも見ていたい。


蕊の部分が美しく残っている花を発見。


いいね~


こちらも美しい。


4弁の花を発見。
嬉しい。


本日、一番の花。


今日も「一日の王」になれました~


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