一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

登吾留山 ……佐賀県内の山でタカネハンショウヅルに初めて出逢った……

2016年10月10日 | 登吾留山


県外の山ではタカネハンショウヅルを何度か見たことがあるのだが、
佐賀県内の山では、まだ一度も見たことがなかった。
『レッドデータブックさが2010 植物編』によると、
タカネハンショウヅルは(佐賀県では)絶滅危惧Ⅱ類種に指定されている。
やはり、県内の山で見ることはかなり難しいのだ。
このタカネハンショウヅルを、県内の山で見たいと思い、
ここ数年、地味ぃ~に探していた。
花期も9月~10月と限られていることから、
なかなか見つけ出せずにいたが、
昨日(10月9日)、登吾留山で、ようやく見つけることができた。

朝まで降っていた雨も止み、
午前9時頃には青空も見えてきた。


登吾留山の、沢沿いの道から入って行く。


いい雰囲気だ。


水の音が耳朶に心地好い。


花開いたミゾソバ、


色の薄いアキチョウジ、


ヤマハッカや、


ヒキオコシの花も咲いている。


アケビの実もあった。


ヒメアザミや、


キバナアキギリも咲いている。


ツワブキの花が早くも咲いていた。


このような美しい場所もあった。


いいね~


ここを過ぎた所で……


「あった~!」


佐賀県の山で初めて見るタカネハンショウヅルだ。


カワイイ~


下からも覗く。
美しい~


こちらは、踊っているよう。


いいね~


写真で見ると大きな花に見えるかもしれないが、
実際は、人差し指の爪の長さほどしかない小さな花なのだ。


薄暗い場所に咲いている花もある。




今日は、結局、三箇所でタカネハンショウヅルを見ることができた。




見つける度に興奮した。


感動の連続。


花のひとつひとつを、ゆっくり見て歩く。






色が濃い花もあれば、


白花もあった。


存分に楽しんで、タカネハンショウヅルの群生地を後にした。


今日も「一日の王」になれました~


※【登吾留山】とは?
「登吾留山」は、私の造語で、「とある山」と読み、
架空の山名である。
情報公開できない稀少な花などが咲く山を
「登吾留山」=「登る吾(われ)を留める山」とし、
「とある山」=「どこかにある山」と曖昧に表現している。
時折、メッセージなどで「登吾留山」の所在地を訊かれることがあるが、
そういうワケで、お答えすることができない。
御了承を願いつつ、(お教えできないことを)お詫び致します。


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