天山 ……小さい秋みつけた……

昨年は8月9日に天山に登り、マツムシソウを見つけた。
今日は8月10日。
果たして――
今日は植物観察が目的なので、上宮から登り始める。
最初に出迎えてくれたのは、アキノタムラソウ。
今、天山は、アキノタムラソウに覆われていると言っても過言ではないほど、登山道も稜線上もこの花で溢れている。


オトギリソウを見つける。
7月21日に登ったときには、この花は見なかった。
わずかの間に、花はかなり替わっている。


シギンカラマツを発見！
この花も三週間前は見なかった。
小さい花で、私の大好きな花だ。


山頂近くでキガンピを見つけた。


天山山頂からは、素晴らしい眺めだった。
昨年のこの時期に登ったときにも遠望が楽しめた。
8月の午前中は空気が澄んでいるように感じる。
左奥は雲仙岳。右奥は多良山系。
中央左は両子山。中央右は鬼ノ鼻山・聖岳。
好きな山々が一望の下に見渡せる。


ラジコン飛行機を楽しんでいる人がいた。
気持ちよさそうに飛んでいる飛行機を見ていたら、私も空を飛んでみたくなった。


さっそくマツムシソウを探す。
七曲峠方面に稜線上を歩いていると、マツムシソウを発見！
やはりこの花を見つけると嬉しい！
下界では猛暑の日々だが、1000mを越える山の上では、もう秋が始まっている。


秋の七草のひとつ、オミナエシも咲いている。


サイヨウシャジンもたくさん咲いていた。


ヒヨドリバナ。
秋の七草のフジバカマとよく間違われるが、フジバカマは佐賀県では分布は（唐津地方のみに）限られている。


秋の七草のひとつ、カワラナデシコも咲いている。
淡紅紫色の可憐な美しい花は、まさに大和撫子そのもの。


モウセンゴケ。
保水力のある天山山頂には、湿地や水辺を好む植物が多く見られる。


ヤマホトトギスやホソバシュロソウは、今が盛りと咲いている。




キュウシュウコゴメグサもひっそり咲いている。


この他にも、多くの花が所狭しと咲いている。
天山は本当に花の山だ。
稜線上からの眺めも最高だ。


これほどの展望の山は、めったにない。
今日も極上の一日だった。