一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山で雲海を楽しむ ……ハンカイソウやオトギリソウも咲き始めた……

2020年07月09日 | 天山・彦岳


7月8日(水)
大雨が続く佐賀県であるが、
今日は、午前中が「曇り時々晴れ」の予報だった。
午後から仕事であったが、早朝に登れば問題ないので、天山に登ることにした。
しかし、朝起きると、晴れてはおらず、曇っており、
外に出ると、小雨が降っていた。
ガッカリしたが、それでも、
〈あとから晴れてくるかも……〉
と、自分に都合のイイように思い直し、(笑)
午前5時半に車で家を出たのだった。

天川登山口に着いても、小雨は降っていた。
当然のごとく、車は一台もない。


6:00
登山口を出発。


連日の大雨の所為だろう、倒れている木があった。


雨水で穿たれた溝には、地層が見えている。


一週間前にはほとんど見なかったテリハアカショウマが、
今日はたくさん出現していた。




あちこちに咲いていて、嬉しい。


登山道は沢と化しているので、


今日は長靴に傘といういでたち。


ゆっくり登って行く。


葉も花も小さいコバノギボウシや、


アキノタムラソウが目を楽しませてくれる。


いつもの場所でパチリ。
うっすらと太陽が姿を現した。


オトギリソウが咲いている。


嬉しい。


どうやら、雲の上に出たようである。


稜線の北側には雲海ができていた。
まさか、今日、天山で、雲海を見ることができるとは思ってもいなかった。


ホソバシュロソウが太陽の光に輝く。


美しい!


天山山頂(1046m)に到着。
誰もいない。
嬉しい。


稜線の南側は、ややガスっていたが、


佐賀平野の上にも雲海ができていた。


さあ、稜線散歩。
太陽が出たり隠れたり、めまぐるしく天気は変化する。


縦走路には水溜りがたくさんできていた。


マイサギソウが早くも舞っていた。


いいね~


連日の雨で、ほとんどのカキランは俯いていたが、


美しく咲いていた花を見つけてパチリ。


キュウシュウコゴメグサも数を増していたが、


ヤマトキソウは終盤を迎えており、数も少なくなっていた。


ハンカイソウは、蕾が割れて、花が咲き始めていた。


いつもの場所で、こんな風景を見ながら珈琲タイム。


休憩の後、さらに先へ進む。


すると、北側のガスが晴れて、雲海が姿を現した。


ずっと向うまで雲海が続いている。


こんなに素晴らしい雲海は久しぶりに見た。


北アルプスにいるような気分。


オカトラノオや、


オオバギボウシがたくさん咲いている。


こちらのハンカイソウは、もう開花していた。


この花が咲くと、夏がやって来たことを実感する。


彦岳は見えそうにもないので、ここで引き返す。


ヒヨドリバナや、


カワラナデシコがもう咲きそうな気配。


ホソバノヤマハハコも順調に育っている。


今日も誰にも会わなかった。
嬉しい。


下山していると、西側のガスが晴れ、


真っ白な雲海が出現した。


その雲海の彼方に、作礼山がわずかに見えた。
今日も「一日の王」になれました~


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