快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  新型コロナウイルス感染による死亡者が60歳代と70歳代で大きく違う件とBCGワクチン

2020-11-28 09:09:30 | 新型コロナウィルスやパンデミック
 今年9月に国立感染症研究所が発表した、「調整致命率」として現時点のデータから分かる致死率ですが、次の通りです。

 60代まで 0.2%
 70代以上 8.1%

 60代と70代で大きく違っています。
 それでは他の月がどうかと言うと、今年5月では、

 60代まで 1.3%
 70代以上 25.5%

 やはり大きく違っています。
 確かに70代が平均寿命により近付く年齢である以上、致死率が高いのかも知れませんが、あまりに違い過ぎていないでしょうか。
 以前にも記事で書いたのですが、今の70才代ってBCGワクチン接種を受けていない人が殆どのようなのです。
 亡くなった志村けんさんが当時70歳でしたが、この年代がBCGワクチン接種を受けたかどうかの境目あたりのようです。
 データでは単に60代、70代とかでしかまとめられていませんが、例えば71才から急激に致死率が跳ね上がるのかどうか、また年齢に拘わらずBCGを受けていたのかどうか、と言うのは調べて見る価値が有ると思えます。
 70歳未満であってもBCGを受けていない人、或いはBCGを受けていても糖尿病などの基礎疾患のある人達の致死率が妙に高いのかどうか、と言うデータも更に有れば日本でのBCGが基礎疾患の無い人達に有効と言う傾向が有るのかどうか、と言うのが有る程度わかって来るかと思えますがどうでしょう。
 少なくとも致死率の年齢別分布データの開示は簡単でしょうから公表して欲しいものです。

仕組みとアプローチ -  「 新型コロナウイルス感染リスク指標としての二酸化炭素濃度」には注意すべき点が有る

2020-11-28 07:55:57 | 新型コロナウィルスやパンデミック
 新型コロナウイルス感染リスク指標として二酸化炭素濃度が最近特に注目されています。
 ただこれについての注意点はいくつかあるので記事にしてみました。
 その一つは、「確かに二酸化炭素濃度は密集度の目安にはなるが、決め手にはならない。密集度が低くて二酸化炭素濃度が例えば500ppm程度であっても新型コロナウイルスを多く含んだ飛沫や浮遊粉塵などを吸ってしまえばそれはアウトになるケースも有る」と言う事です。
 ウィルスは何も均一に空気中に浮遊しているわけでは有りません。
 ウィルスを1000個体含んだ飛沫、エアロゾル、浮遊粉塵などはその粒子の数が数個でも総ウィルス数としては数千個体となります。
 またそれら飛沫、エアロゾル、浮遊粉塵などが服や肌、髪などについて、そこでウィルスが暫くの時間生き残り、そして人から十分離れた時にマスクを外した時などでこれらが舞い上がって吸い込まれる、と言うケースも有るはずです。
 二酸化炭素濃度は密集度の目安にはなるが、決め手にはならないもう一つの理由は、以前にも書きましたが換気を多くしていて仮に二酸化炭素濃度が500~600ppm程度であっても、その換気をする際には多くが全熱交換機を介しています。
 この全熱交換機はローター型と静止型がありますが、特にローター型は外気と(室内からの)排気にエレメントが交互に接する事によって全熱交換をしているわけで、排気に含まれる新型コロナウィルスが全熱交換機のエレメントを介して導入する外気に戻ってしまうケース、と言うのはある程度考えなくてはならないでしょう。
 また静止型全熱交換機についても、このエレメントは別に高性能フィルターとかではないのですから、エレメントを透過したウィルスが導入する外気にある程度は入る事も有るかと思えます。
 また11月のような中間期のやや低めの気温の時には、全熱交換機を介しないでそのまま外気を導入、排気を排出する事も状況次第では可能ですが、しかしこれも12月から3月、6月~9月あたりでは外気と排気の全熱交換をしないと無理な事も多く、仮に全熱交換機を使わない換気方式に切り替えるとかなりの冷暖房、加湿除湿などのエネルギーが必要となり、その費用がかなりになるか、或いは空調設備設計上、温湿度を適正範囲にする空調が無理になるケースも有るかと思えます。
 またこれまでも(略称)ビル管法で建物の室内の二酸化炭素濃度は1000ppm以下とされてきましたが、それは新型コロナウィルス感染拡大では無かった時の基準であり、今では感染リスクを少なくするには600ppm以下とかに基準を低くしなければならず、それだけ換気量がかなり多く必要となり、それだけエネルギー費用がかかるわけです。 
 と言うわけで二酸化炭素濃度を低めにする事が必ずしも新型コロナウィルス感染リスクが殆ど無くなると言う事ではなく、また二酸化炭素濃度を低めにする為に室内を換気するには特に夏、冬に相当なエネルギーが必要となってしまうのです。
 これが自宅にいれば仮に二酸化炭素濃度は1000ppm以下と言う基準に従うとしても950ppmとかで良いわけですから、ずっと省エネとなります。
 

仕組みとアプローチ -   新型コロナウイルスに感染した状態で死亡した人の内訳を調査して公表して欲しいと思う理由

2020-11-27 00:10:34 | 新型コロナウィルスやパンデミック
 新型コロナウイルスに感染している状態で死亡した人は現時点で累計2078人との事です。
 ここで知りたいのは、「この死亡者と言うのが本当に新型コロナウイルスに感染した事によるものなのか? 或いは他の病気や自然死でたまたま新型コロナウイルスに感染していた事がわかっただけなのか? 或いは新型コロナウイルスに感染した事と他の病気などとの合併症などによるものなのか?」と言う事なのである程度のデータがわかった方が良いかと思います。
 もう一つは以前の記事で書いたのですが、新型コロナウイルスに感染している状態で死亡した人がBCGワクチンを受けていたのかどうか、です。
 そして更に最近言われているようにビタミンD不足気味だったかどうか、です。
 新型コロナウイルスに感染している状態で死亡した人について、これらの観点で調査すればある程度の事が見えて来るかも知れません。
 仮に「BCGワクチンを受けていた人で、かつビタミンD不足気味でなかった人ならば、新型コロナウイルスに感染した事による死亡が実はかなり少ない」と言うデータが仮に出てくれば、の話になりますが、少なくとも東アジアの人種であり、BCGを受けている日本人にとってはかなり希望的な見通しが出て来る可能性も有ると考えています。
 是非このあたりのデータを集計して公表して欲しいものです。

仕組みとアプローチ -   大量のハマグリが出現した九十九里 打ち寄せられたのではなく砂から出て来てものが取り残されただけ、と言う考え方

2020-11-26 12:46:01 | 地震 津波
 前回記事に書いた通りです。
 仮に波に打ち寄せられたのならば小さいハマグリが多いはずなのに、今回は小さなものは殆ど無くかなり大きなハマグリが占めていたようです。
 つまり砂の中にいたものが海水がまだ砂の上を覆っている時に砂の中から出て、そして引き潮で流されずに大きなハマグリが取り残された、と考えています。
 では干潮時刻がどうだったのか?となるわけですが、例えば銚子漁港は次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php

満潮・干潮 銚子漁港
2020年11月9日~2020年11月18日の潮位予測
           満潮       干潮
2020/11/09(月)   20:18 114  3:42 50 17:59 113 * * * *
2020/11/10(火)   23:43 113  5:10 54 19:08 98 * * * *
2020/11/11(水)      13:29 134 6:26 56 19:44 80 * * * *
2020/11/12(木)   1:21 123 7:26 59 20:19 61 * * * *
2020/11/13(金)   2:27 134 8:17 65 20:55 41 * * * *
2020/11/14(土)   3:24 144 9:01 73 21:33 23 * * * *
2020/11/15(日) 4:16 149 9:41 83 22:12 10 * * * *
2020/11/16(月)   5:08 150 10:18 92 22:52 3 * * * *
2020/11/17(火)   5:59 146 10:53 100 23:33 3 * * * *
2020/11/18(水)   6:51 140 11:27 106 * * * * * *

引用終了

 データは関連する時刻周辺のものだけを抜粋しています。
 これで見るとわかる通り、夜中から明け方に満潮、そして朝方か午前中に干潮となっています。
 つまり夜間に潮位がまだ高い内にハマグリが砂の中から出て来て引き潮でより海岸から遠くへ転がる状況だったのが、大きいものだけ取り残された、と言うような状況だったのではないでしょうか。
 いずれにしても貝殻が開くほどに弱っているハマグリは殆ど見当たらない事から、まだ弱り切っていない内に砂から海水のまだ有る海底に出て来たものと考えられます。
 尚、日中に砂から出て来る事が殆ど無いのは、やはり「外的に捕食されるリスクが有るので、日中は砂から出る事を避けると言う事位はハマグリ程度でも行動特性として備わっている事が多いから」、と見ています。
 

仕組みとアプローチ -   九十九里浜に大量のハマグリが出現した事と黒潮大蛇行の崩壊 そして月齢と地震

2020-11-26 09:14:25 | 地震 津波
 今月11日頃から九十九里浜で大量のハマグリが打ち上っていたようです。
 「九十九里 大量 ハマグリ 打ち上って」とかで検索すると様々なニュースなどが出て来ます。
 これが大地震の前兆なのかどうか、と言う論議も有るようなのである程度の事を調べて分析してみました。
 結論から言いますと、「九十九里浜で大量のハマグリが打げられたのは大地震の前兆とは言えないもおの、地震のパターンがこれまでと変化する事に間接的に関係している」と思っています。
 今月15日は年間最大ではないもののそれに準じる大きな新月でした。
 そして今月11日はその前の長潮であり、その前日の10日あたりから干満差が大きくなり始める期間でも有ります。
 「別に年間最大新月かそれに準じる大きな新月なら毎年あるはずだから、ハマグリの打ち上げとは関係ないのではないか?」と当然のように疑問となるわけですが、実は今年は例年と異なるのです。
 それは先月30日に当ブログで記事にした通りで、黒潮大蛇行の終焉が顕著になって来たのが10月下旬と言う事です。
 では「黒潮大蛇行の終焉が顕著になって来るとハマグリの大量打ち上げとどう関係が有るのか?」ですが、次の事からその関連性はわかって来るような気がします。

引用開始(一部抜粋)

http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/?p=5686

蛇行している時
次に、黒潮が大蛇行していた2004年10日10日[2]の様子を見てみましょう(図2)。この時、黒潮は大きく蛇行していました。蛇行の北側には反時計回りの渦がしめています。この渦が大きくなったのが黒潮大蛇行であるとも言えるでしょう。渦の中心は海面が低くなっています。北半球の大気では低気圧の周りに反時計回りの風が吹くのと同じ物理です。水温も低くなっています。そのため、冷水渦(塊)とも呼ばれます。大蛇行に対応しているので、大冷水塊とも呼ばれます。

この冷水渦の北に沿って、関東から東海沿岸では、黒潮の一部が東から西に流れます。通常は西から東に流れる黒潮とは逆向きなので、反流と呼ばれています。この反流の影響で、関東から東海沿岸では海面が高くなります(図2)。

反流が発生することは、黒潮が蛇行すれば必ずしも珍しい現象ではありませんが(例えば2016/11/05号のS字蛇行)、黒潮大蛇行の時は長期間にわたって[6]同じ状態が続くことが影響を大きくします。海面高度が高くなっている時に、潮の満ち引きや、台風による風と気圧の効果が加わると[7]、沿岸で浸水するリスクが高まります。


引用終了

 つまり黒潮大蛇行が継続している間は海水面が高くなり、そしてそれは黒潮大蛇行が崩れたり終了すると海水面はそれに比べて低くなる、と言う事でもあります。
 つまり黒潮大蛇行が崩れたり終了するタイミングと年間最大新月に準じる大きな新月とその前後期間が重なったのが、今月11日にあたるわけです。
 では実際にどうなったのか?と言うのは潮位予測値が銚子や勝浦などについては有るものの、実際に潮位がどうなったかはまだ集計データが公表されていないようです。
 それでやや離れていますが、房総半島先端あたりの布良についてはそのデータがすでに公表されているので引用します。

引用開始 2件(一部抜粋)

http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/genbo/genbo.php?stn=MR&year=2020&month=10&G_HOUR=on&GRAPH1=on&GRAPH2=on&LV=DL#graph2

毎時潮位偏差グラフ 2020年10月 布良
注意
・ グラフの縦軸は潮位偏差、横軸は日付を示しています。
・ 品質管理を行った結果、確定後に異なる値を示すことがありますので注意してください。
・ 潮位偏差は、実際に観測された潮位(実測潮位)と予測値(天文潮位)との差のことです。

http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/sokuho/genbo.php?stn=MR&ym=202011&G_HOUR=on&GRAPH1=on&GRAPH2=on&LV=DL}#graph2
毎時潮位偏差グラフ 速報値 2020年11月 布良

引用終了

 画像は直接ご覧ください。
 これで見ればまさにドンピシャリかそれに近いですね。
 潮位予想値に比べて今月11日頃から数cmから20cm位まで低くなっています。
 これはつまり黒潮大蛇行の崩れや終了、或いはそれに伴って2次的に千葉県周辺の潮流や潮位の変化が有り、九十九里あたりでも潮位が通常よりも全体に低くなった、と言う事かと考えられます。
 ではどのような状況で千葉県周辺の潮流や潮位の変化したのかと言うとそれも大体掴めるデータが有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/?p=10516

11月13日までの黒潮「短期」予測 (2020年11月4日発表)

引用終了

 動画の所で房総半島南部や外房エリアで潮流の蛇行が移動しているのがわかります。

 以上のデータからおおよそ推定出来る事は、「先月17日の年間最大新月の時はまだ黒潮大蛇行の終焉がまだはっきりしていなかったものの、その後の先月下旬になって顕著になって来た為、その直接的か2次的影響で外房エリアの潮位が予想よりも低い状態が続き、ハマグリが弱ったか或いはより深い海へと移動しようとした」と言う事になるかと思えます。
 では「仮にハマグリがより深いエリアに移動しようとしたのなら、どして砂の上に出て来るのか?」ですが、それは「引き潮に乗って砂の上を転がりながらより沖に移動できる可能性が高いから」かと考えてます。
 その証拠と言えるのは「小さなハマグリは殆ど取り残されておらず、大きなハマグリが多く砂の上の取り残されている」と言う事実です。
 何故か?と言うと、「小さなハマグリは波にさらわれやすく、大きなハマグリは相対的に波にさらわれにくい」からです。
 小さなゴミは空中で飛んだまま落下しにくいのですが、大きなゴミは落下しやすいです。
 これは流体力学における法則です。
 と言うわけで九十九里で大きなハマグリが「砂に打ち上げられていた」と言うよりも「砂の上に取り残されていた」と考えています。
 そして黒潮の大蛇行が崩れるか、或いは終了すると、それに従って海流、潮流、湧昇流、温度、潮位などが変化するので特に海底地下を震源とする地震のパターンは変化して来る事が多いと考えています。
 しかしこれが大地震となるのかどうか、と言う所までははっきりとはわかりません。