快気分析

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巨大地や大津波 その59

2015-06-14 07:23:49 | 地震 津波
 箱根山の火山性地震はかなり少なくなってはいるものの、地面の隆起が戻ったわけではない状況ではなかなか警戒レベルを下げるわけにもいかないようです。
 地面の隆起の中身が何で、どう言う状況で、どう言う程度の危険性があるのか?は誰にもわからないわけで、御嶽山の例もあって仕方のない事かも知れません。
 観光面では修学旅行や子供を連れて来る場合が特に安全面で影響を受けているようですが、見落としてはならないのは、一方で「混雑してなくて歓迎されるなら行ってみたい」「火山性活動を安全なエリアからなら遠目でも見てみたい」「地鳴りを聞いてみたい」とかの大人もいるわけで、あくまで立ち入り禁止区域以外なら、自己責任ではありますが訪れて見たいと言う需要もあるわけです。
 そこで「一工夫すれば、こうした需要の流れを掴んで有る程度は観光客の減少をカバーする事はできるか?」を考えて見るのも良いかも知れません。
 対策案は多々あるのですが、個人的には芦ノ湖の南端や南東半分以南をもっと宿泊や観光スポット強化するのを考えます。
 今回の火山性振動の発生については、芦ノ湖の南端、南東側は相対的にはそれ以外よりは少ない傾向なのは明らです。
 もう一つは、活発な火山性活動の発生エリアが仮に南に移動して来た場合は、芦ノ湖がセンサーとなって、異常を事前に検知しやすいからです。
 例えば芦ノ湖で気泡発生が多くなる、とか、温度、特に湖底の温度上昇があるとか、或は水が濁る、そして水の酸性が高くなる、とか、指標はたくさんあるのです。
 こうした観測システムと情報公開を充実させて事前避難対策に結びつければ、或は安心感も増すかと思われます。
 そして本当に避難が必要になった場合の避難先の宿泊施設なども明確であれば、更に安心感はますと思われます。
 また、御嶽山の例では、例えば所々に人が避難できるコンクリート製の屋根や管路があって、高温ガスもある程度は防げる「避難小屋」があればかなりの人は助かったかも知れません。
 御嶽山の場合は登山主体の山ですから景観上、こうした避難小屋は容易には構築できないかも知れませんが、箱根のエリアならそうした面は少ない箇所は多い、と思われます。
 施設の増強や変更などは容易ではないかも知れませんが、今後どれだけ火山性活動が長引くか、或は再発するか、を考えれば費用対効果の面ではこうした考え方を採る価値のある範囲は存在する、と個人的には考えます。
 「芦ノ湖の南側の火山性活動が活発化する可能性」もゼロでは有りませんが、その時は今度は芦ノ湖の北側がもし安全ならそちらに観光の重点を移せば良いわけです。
 「芦ノ湖の南北両方で火山性活動が活発になる可能性」もまたゼロでは有りませんが、その確率は上記の二例に比べれば相対的にはかなり低い事と、芦ノ湖の状況をセンサーに使って、かなりは事前に危険を察知できる確率(あくまで確率論であって100%ではありませんが)は高いでしょう。


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