“ママノリア日記

ママノリアの独り言

風のじゅうたんⅩ

2006年12月22日 | アリノママノリアの日々
迷路のようなトンネル。

僕は、一人うつぶせになっていた。
雨音が聞こえる、そして沢山の悲しみたちが残酷な歌を歌っている。

首が痛い。
どうやら振り向いた瞬間ブラックホールに吸い込まれたようだ。

光がない。

ここは闇の部屋だ。

人が大人になると落としていくものとは何だろう・・・・。
僕は過去を振り返った。

泣かなくなったな・・・・
何故?
心が締め付けられる程の感動がなくなったな・・・・・
何故?
傷つかなくなってきたな・・・・・
何故?
・・・・・・

一つ一つ問いかけてみる。

すると、心に海が広がった。
限りない海が・・・・。

もっと問い詰めてみる。

僕は、何がしたい?
僕は、何故生きている?
僕は、恋人を愛しているか?
僕は、あいつを信じているのか?

そして、一つ一つその問いに答えていく。

何の汚れもない、素直な、生まれたままの感情で。


海は果てしなく広がっていった。どんどんどんどん。
まぶしい・・・・・。

さざなみが押し寄せるたび、心が憂いに染められて、心地よい。
何の苦しみもない、何の悲しみもない、満ち溢れた幸せがただ頬を伝う。

生きているんだ・・・・・・

僕は生きているんだ。
それでいいんだ・・・・。

限りない海、限りない心・・・・
終わりがない。

「終わらねーさ、ははは・・・はははは・・・」

笑いがこみ上げてくる。
力の限り、思いっきり笑っていた。

おもいっきり笑っていた・・・・。






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