古本屋で『大東京ビンボー生活マニュアル』を安く購入できたぞ。しかも全巻だ!!
ネットでたまーに画像が貼られていて、どんな漫画なのか前から気にはなっていたんですよ。まあ、ネットで話題になる古い漫画って基本的にバッシングの流れになりやすいのですがね。
この作品のあらすじですが、ウィキペディアから引用させてもらうと
『東京は杉並区のとある住宅街に建つボロアパート「平和荘タダ」に住む青年「コースケ」と、ご都合主義的なそのまわりの人達の一方的な施し描いた作品。ストーリーは貧乏なりに生活を楽しむコースケとその周囲の、季節感を織り込んだ日常スケッチがメインとなる。』
というものこのコースケ、性格は凡庸としていて日がな一日おんぼろ部屋で正岡子規や新美南吉などを開く文学青年なのですが、基本的に人の世話になりっぱなしです。タイトルにもなっているビンボー生活は、周囲の理解と恵みによって成り立っているといって良いでしょう。
特に隣の部屋に住んでいる大学生には定期は借りるは、冷蔵庫に私物を保管してもらうは、自転車は勝手に借りるわ。「オレと隣の学生の関係は、俺→ギブアンドギブ。学生→テイクアンドテイク。2人合わせてギブアンドテイクの関係である」という台詞は、たしかにカチンと来る人には来るでしょうな。あとはなんていうのかな、当時は緩かったのかな。勝手に小学校に入って鉄棒で懸垂をしたり、夜の学校のプールで泳いだりしています。今だったら大問題です。
一番腹立つのがコースケにはカノジョがいるってことですよ。明言はされていないけど、おそらくけっこーいい所のお嬢さん。それだけではなく床屋で働くオネーサンも彼のことが好きだったらしいし。正直、コースケからは男性的魅力が感じられない(少なくとも私はね!)ので、何故に彼奴がモテるのかがわからない。そういう時代だったのかしら?
コースケの年齢は「オレはといえば無為な生活を始めて9度目の正月を」という台詞があることから、27歳くらいだと思うのです。(コースケは大学進学のために上京してきています)
この作品の連載期間は1986年から1989年。つまりバブル期です。バブリーな時代だからこそ「エグゼクティブな生き方もいいけど、こんな生き方もナウいんじゃ~ん」的に作られた作品なんじゃないかなと。前に古本屋でバブル期のバイト雑誌を立ち読みしたことがあるのですが、フリーター賛美しまくりでしたよ。当時の景気の良さが伺えます。現代の若者には理解できないだろうな、こういうのは。むしろコースケより多忙なのに貧困に喘いでいる人もいるだろうから。
バブルという儚い時代を、ちょっぴり別の視点で映した作品と考えると、独特の趣きが出てきます。
ところで、コースケにせよ『酒のほそ道』の岩間宗達にしろ三昔前の二十代はどうしてこんなにおっさん臭いんでしょうね!?
ネットでたまーに画像が貼られていて、どんな漫画なのか前から気にはなっていたんですよ。まあ、ネットで話題になる古い漫画って基本的にバッシングの流れになりやすいのですがね。
この作品のあらすじですが、ウィキペディアから引用させてもらうと
『東京は杉並区のとある住宅街に建つボロアパート「平和荘タダ」に住む青年「コースケ」と、ご都合主義的なそのまわりの人達の一方的な施し描いた作品。ストーリーは貧乏なりに生活を楽しむコースケとその周囲の、季節感を織り込んだ日常スケッチがメインとなる。』
というものこのコースケ、性格は凡庸としていて日がな一日おんぼろ部屋で正岡子規や新美南吉などを開く文学青年なのですが、基本的に人の世話になりっぱなしです。タイトルにもなっているビンボー生活は、周囲の理解と恵みによって成り立っているといって良いでしょう。
特に隣の部屋に住んでいる大学生には定期は借りるは、冷蔵庫に私物を保管してもらうは、自転車は勝手に借りるわ。「オレと隣の学生の関係は、俺→ギブアンドギブ。学生→テイクアンドテイク。2人合わせてギブアンドテイクの関係である」という台詞は、たしかにカチンと来る人には来るでしょうな。あとはなんていうのかな、当時は緩かったのかな。勝手に小学校に入って鉄棒で懸垂をしたり、夜の学校のプールで泳いだりしています。今だったら大問題です。
一番腹立つのがコースケにはカノジョがいるってことですよ。明言はされていないけど、おそらくけっこーいい所のお嬢さん。それだけではなく床屋で働くオネーサンも彼のことが好きだったらしいし。正直、コースケからは男性的魅力が感じられない(少なくとも私はね!)ので、何故に彼奴がモテるのかがわからない。そういう時代だったのかしら?
コースケの年齢は「オレはといえば無為な生活を始めて9度目の正月を」という台詞があることから、27歳くらいだと思うのです。(コースケは大学進学のために上京してきています)
この作品の連載期間は1986年から1989年。つまりバブル期です。バブリーな時代だからこそ「エグゼクティブな生き方もいいけど、こんな生き方もナウいんじゃ~ん」的に作られた作品なんじゃないかなと。前に古本屋でバブル期のバイト雑誌を立ち読みしたことがあるのですが、フリーター賛美しまくりでしたよ。当時の景気の良さが伺えます。現代の若者には理解できないだろうな、こういうのは。むしろコースケより多忙なのに貧困に喘いでいる人もいるだろうから。
バブルという儚い時代を、ちょっぴり別の視点で映した作品と考えると、独特の趣きが出てきます。
ところで、コースケにせよ『酒のほそ道』の岩間宗達にしろ三昔前の二十代はどうしてこんなにおっさん臭いんでしょうね!?
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