押入れの整理をしようと中を改めていたら、一冊のノートが出てきた。
表紙には「研修ノート」と書かれている。うむ、間違いなく私の字だ。ということはと開いてみればやはりやはり。今働いている会社に入社した際に研修を受けた時のノートだ。つまり15年前に書かれたものということになる。うわああああ、うわああああああ。必死にノートを記しているぅ!!
懸命に業務を覚えようと電話応対のマナーから業務に使われる用語など基礎的な事がびっしりと書かれている。驚いたことにノート一冊使い切らんばかりの勢いだ。うちの仕事ってこんなにやることがあったっけ? いや、おそらく習うより慣れろで身体が覚えてしまったんだろうな。
しかし我ながら感心。思ったより努力していたじゃないの。それが15年経つとエリートでもなくかといって極端な落ちこぼれでもなく「まあまあ」のラインでY字バランスとってるようなサラリーマンになるんだから時というのは残酷なもんでやんすな。
他人に見せるのも青臭い我が研修ノート。そっとまた押入れの中にしまっておくのであった。