ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No731 ローラン・ブードゥアニ(仏)vs”アメリカン・ドリーム”・デヴィッド・リード(米)

2007年03月23日 07時14分06秒 | ボクシング
(WBA世界S・ウエルター級タイトルマッチ)
 ソウル五輪銅の王者ブードゥアニに、アトランタ五輪金の9位リードが挑むオリンピアン対決。
 初回自慢のジャブを突き刺すリードにブードゥアニは右クロスカウンターのタイミングを測る、しかし待ちの姿勢だと挑戦者にペースを握られるぞ。2Rリードはリード・ブローを多用しリズムを取ろうと試みるが、試合巧者のブードゥアニもカウンターを叩き込むチャンスを伺う。3Rリードは左を突きながらブードゥアニに喋り掛ける姿に「お前はM・アリか!」、調子に乗せない為にも王者はもっと右を合わせるべきだ。
 4Rリードはジャブから右をボディに返す、ブードゥアニは右を叩き付けるものの左が少なくその命中率は低い。5Rリードのスピーディなパンチに段々とついていけなくなるブードゥアニはジャブも少なくジリジリと後退。6Rブードゥアニは打ち終りに右を狙うがここでもリードの動きに追いついていけず自慢のパンチ力を疲労出来ない、珠に右を当てても後が続かずリードの右アッパー~左フックの高速コンビを浴びる。
 7R劣勢のブードゥアニはコーナーの指示か右を中心にジグザグにプレスをかけると其のうちの一発でリードの足許が危うくなる場面も。8R出だしはブードゥアニ良かったものの徐々にリードのジャブに手数で押され折角のポイントを奪い返される。9R前に出て来たブードゥアニは右が当たれば攻勢をとるもののリード自慢のジャブ~右ボディで王者嫌がる表情、そして返す左フックがブードゥアニの顎の先端を掠めると後退するピンチを迎えるが何とか凌ぎ切る。
 10Rもジャブで試合を組み立てるリードだったがブードゥアニの右ストレートを浴びて大きく仰け反る。11Rポイントで負けていると自覚しているブードゥアニは右よ再びとばかりに左右フックを上下へ打ち分けリードをコーナーに追い詰める。王座奪取を命題にしたリードは最終回再びスピーディな連打でブードゥアニを圧倒、途中王者の左を貰い大きくグラつくも大逆転の波乱は起こらず試合終了。
 判定は三者ともリードを支持し、まさしく「アメリカン・ドリーム」誕生と相成りました。