ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No727 ”プリンス”・ナジーム・ハメドvs”ヨークシャー・ハンター”・ポール・イングル

2007年03月18日 07時48分55秒 | ボクシング
(WBO世界フェザー級タイトルマッチ)
 これまた英国しかもイングランド人同士による世界戦、王者ハメドが31戦全勝なら挑戦者6位イングルも21戦全勝しかもEU・英連邦・IBF&WBOインターコンティネンタル王者でオリンピアンという豪華な一戦となりビッグな会場も満員でヒートアップな中試合スタート。
 1Rイングルが素早い動きでハメドに迫れば王者も柔かい動きと鋭いステップインで巧くいなしカウンターの左フックでいきなりダウンを奪う。2Rイングルの動きを略読んだハメドは手数は少ないもののフェイントを巧みに操りプレスをかける。3Rイングルの上体の細かな動きに比べるとハメドは無駄な動きを少ないもジャスト・タイミングなブローで挑戦者を傷みつける。
 4Rダウンのダメージが抜けたイングルはガードを固めながらフットワークも駆使し懸命に反撃していく。5Rブロックの固いイングルに対し、ハメドはわざとパンチを出させ隙を見つけては一発をブチ込む作戦だ。6Rハメドは時に得意のノーガード戦法誘い水の後強打を狙い顔面から空いたボディへ強烈なフックを見舞う。
 7Rイングルは前へ出て攻勢をとりながらピンチを脱する。8Rイングルに攻勢を取らせつつもブローの隙間を狙うがスタミナ不足か口の空いた表情を見せる様になってきた。9R口を開いて顎も出し珍しく苦しそうな表情を見せるハメドにイングルは俄然勢いついて左フックや右ストレートが王者の顔面を跳ね上げる場面を見せる。
 10R試合終盤を迎えて苦しい展開となったハメドは走りこみ不足がバランスを崩す場面が目立ってきた、そこにイングルの右をしこたま浴びていよいよ怪しくなってきたぞ。11Rしあいし調子に乗って出て来たイングルの頭部にカウンターの左一発でハメド三度ダウンを奪う、立ち上がりながらフラつく挑戦者を見てレフェリーが試合をストップ。
 終わってみれば計3度のダウンを奪った末のTKO勝ちで文句の無い防衛戦だったが、ハメドのボクシングに対するモティベーション低下を露呈させた苦しい戦いでした。
(追伸)
 ロレンソ・パーラよ、2.7Kgオーバーってふざけ過ぎやろ!