ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No725 ”ザ・ターミネーター”・ジョー・カルサゲvs”グリムリーパー”・ロビン・リード

2007年03月15日 07時00分29秒 | ボクシング
(WBO世界S・ミドル級タイトルマッチ)
 英国人同士の世界戦は25戦全勝の王者に元WBC王者の3位リードが相手、ウェールズvsイングランドという一戦に会場はヒートアップ!
 初回日本に例えるなら東京vs大阪のスターボクサー同士の世界戦故共にいきり立ちクリンチ、ホールドの多い入れ込み気味のスタート。2Rこの日のカルサゲは前がかりな為そリードがサウスポーに対する右フックを放つと王者の顎を捕える、それでもカルサゲはプレスをかけて強烈な左ボディアッパーをめり込ませる。3Rスピードに優るカルサゲの連打が決まるとニヤリと笑いイングランドのリングでヒールを演じる。
 4R打ち合いに持ち込みたいリードだが、カルサゲがパンチのスピードとコンビを活かしたプレスで挑戦者が強打をショットする距離に入らせない。
5Rリードは右フックを当てその後組んでからもショートを突き上げたりボディを叩いたりと接近すると強みを発揮する。6Rも相打ちの右がヒットするが、パンチの交換になると”死神”に分が。
 7R後半戦になりようやく落ち着いてきたカルサゲがジャブを突き出し試合を組み立ててくるが、逆にリードは右ばかりでリードが少ない。8Rペースを握ってきたカルサゲのパンチ・動き共シャープになってくると、リードの右ボディが尽くローブローとなり減点1を取られる。9Rリードもやっとコンビを放つと王者にヒットしだす、更にカルサゲの打ち終りに放つカウンターの右が1発・2発とヒットすると王者の顔が天を向く。
10Rリードのパワフルな右がヒットするなど、カルサゲの歯車は合わないままだ。11Rカルサゲが細かい連打をした後を狙ってリードが右を振り回す展開が続くが、相打ち覚悟で出た王者の左右フックで挑戦者がグラつく。12R俄然元気の出て来たカルサゲがショート連打で前に出るとスタミナのきれたリードはパンチを返すのが精一杯。
 英国の強打者同士の一戦は最終ラウンドのゴングを聞く事となり勝負は判定に委ねられたが、オフィシャルは3者とも116-111ながら2-1のスプリットとなりカルサゲの勝利を支持し無敗記録をまた一つ伸ばしました。