No717 ルイス・Ｒ・”ヨリ・ボーイ”・カンパスｖｓフェルナンド・”フェロシアス”・ヴァルガス

（ＩＢＦ世界Ｓ・ウエルター級タイトルマッチ）
　２度目の防衛戦を迎えるカンパスの相手は、オリンピアンの経歴を持ってプロ入り後１４戦全ＫＯで指名挑戦者へ駆け上がったヴァルガスが相手、ＫＯ必死注目の好カードだ。
　初回プレスをかけるカンパスだがヴァルガスの力量を推し量るべく手数は少ない。２Ｒカンパスが得意の左ボディを交えてよりプレッシャーをかけていくと、ヴァルガスも速いフットワークとジャブ～右ストレートで王者の突進に対処する。３Ｒヴァルガスの強烈な右ストレートがヒットするとカンパスの右目がカット、出血が目に入りやり難そうだ。
　４Ｒカンパスが出るところにヴァルガス右クロスをヒットさせバランスを崩す、挑戦者は完全にタイミングを掴んだ様だが王者も左フックでヴァルガスの膝を揺らす。５Ｒカンパスは上体の動きに乏しい為ヴァルガスの素早い動きについていけない、そこで王者左右ボディを叩き始めて挑戦者の動きを止める作戦に出る。６Ｒカンパス益々出て行くがその入り際にヴァルガスのストレートを喰らう、それでも王者大振りの右で挑戦者のテンプルを襲う。
　７Ｒカンパスのステップイン鋭く放った右クロスがヴァルガスの顎を掠めるが、王者が出てくる力を利した挑戦者の右ストレートがヒットするとカンパスはコーナーに詰められる始末。右目の傷口も酷くなったカンパスがラウンド終了ゴングでコーナーへ戻ると同時に首を振り試合放棄の意思表示、セコンドも其れを尊重し棄権を受け入れ試合終了。
　米国期待のオリンピアン、ヴァルガスが全てＫＯ勝ちの快挙でアマでは成し得なかった世界の頂点へ見事駆け上がりました。