TAKAYAN'S ROOM

主にゲームブックを楽しんでいます

PEARL 《GOOD TO SEE YOU 1987-1993 VIDEO CLIPS》

2022年12月29日 21時00分00秒 | PEARL/田村直美
PEARLのPV集です。すごく懐かしいです。




DVDで復刻されたのは嬉しい限りです。




こちらは当時のVHSです。今も大事に持っています。




メジャーデビューしてから間もない頃のPEARL…




ボーカルのSHO-TA(田村直美)です。




歌うため… そしてバンドをやるために生まれてきたような人…




〈ONE STEP〉は名曲です。




SHO-TA自身も思い入れが強いはずです。




切ないイントロ… 同じAメロでも微妙に違う音やSE…
少しずつ重なっていくギター…
すごく拘って作られた曲だと思います。




ドラマーが女の人というのも、当時は珍しかったとか…




この曲のPVは何度でも見たくなります。




ほとんどの曲と全ての歌詞を手掛けていたSHO-TA…




テンポの速い曲が多かったですね。




すごい声量です。




いい表情ですね。




SHO-TAは歌手ではなく、バンドをやりたかったのです。




しかし、方向性の違いから他のメンバーは脱退…




それでもPEARLを名乗り続けました。




この頃から優しい感じの楽曲も手掛けるようになります。






こういうSHO-TAも魅力的ですね。




崩れるビル…




〈LIFE〉のPVです。




いきなり砂漠に現れたり…




炎に驚いているように見えたり…




この楽曲の8cmシングルは持っています。




〈泣きくずれる君を抱きしめて〉のPVです。




7thアルバムの《WINDOW》に収録されています。
8cmシングルも発売されました。








サビの息継ぎが厳しいんですよね。




この頃になると、ポップな楽曲が増えました。
しかし、SHO-TAがハードな路線を捨てたわけではないのです。
田村直美の名でミリオンセラーの楽曲を生み出したりもしましたが、
'97年に新生PEARLが結成され、本来のスタイルに…




PEARLのオリジナルアルバムです。




ベスト盤です。




《SIXTEEN GEMS》の初回限定パッケージです。
もったいないので、未開封のままです。




新生PEARLのオリジナルアルバムです。どちらも名盤です。


いつまでも手放さずに持っておきたいですね。
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クリスマス・イヴ

2022年12月24日 17時00分00秒 | 日記
2022年のクリスマス・イブ…




予約していたケーキです。ショートケーキとチョコケーキが入っています。




田村直美の《Thanks a Million》です。クリスマス・イブには必ず聴きます。
私にとって、最高のクリスマス・ソングです。




こちらはPEARLの《Century Toys》です。

 クリスマス・プレゼントは Bedの横にくつ下をさげ
 本物の愛とクレジット・カード


SHO-TA(田村直美)のボーカルは最高です!


というわけで、メリー・クリスマス!
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国際版 少年少女世界童話全集⑳ 《金のがちょう》

2022年12月24日 14時00分00秒 | 童話
少年少女世界童話全集の第20巻は…




グリム兄弟の作品です。




三人兄弟の末っ子が見つけたのは…




その鵞鳥を売れば、お金持ちに…




善行を行えば、幸せが訪れるという物語です。




童話と民話が四作ずつ収録されています。




ある所に三人の兄弟がいました。
兄弟の末っ子が森へ木を切りに行くと、そこには小人がいました。

『あんた、何か食べ物を恵んでくれないか?』

小人は末っ子に頼みました。

『僕が持っているのは、灰まみれの菓子とビールだけだよ。
 それでもいいなら、一緒に食べよう』

そう言って、末っ子は包みを広げました。
すると、不思議なことに、お菓子は上等なケーキに、
そしてビールはワインに変わりました。
二人はお菓子と高級なワインを存分に味わいます。
食事が済むと、小人は言いました。

『あんたは親切な人だね。お礼に幸せを授けてあげよう。
 木の根元を調べてごらん』

末っ子が木の根元を見ると…




そこには金の鵞鳥が隠してありました。




その夜、末っ子は金の鵞鳥を持って、宿屋に泊まりました。




金の鵞鳥を見て、宿屋の主人の娘たちは目を輝かせます。

『美しいわ』

『すごく値打ちがありそうよ』

『せめて金の羽を一本だけでも…』

末っ子がいないときを狙って、長女が鵞鳥の羽を取ろうとしました。
途端、手が鵞鳥から離れなくなってしまったのです。

『どうなっているの!?』

そこへ次女がやってきました。

『姉さん、金の鵞鳥を独り占めにはさせないわ』

次女は後ろから手を伸ばしました。
ところが、長女の背中に触れてしまって…

『こ、これは!?』

次女の手は離れなくなってしまいます。そこへ三女がやってきました。
長女と次女は叫びました。

『触っちゃいけない!』

しかし、三女は構わずに金の鵞鳥に近づきました。

『私も鵞鳥の羽が欲しいわ』

三女の手が次女の背中に触れました。そして離れなくなってしまいます。
互いにくっついたままで宿屋の娘たちは夜を過ごすことになりました。




翌朝、末っ子は娘たちに構わずに金の鵞鳥を持って宿屋を出ます。
三人の娘は仕方なく、末っ子と歩き続けるのでした。
末っ子たちの行列を見て、止めようとした牧師や教会の番人、
二人の百姓なども手を触れてしまって、大行列になります。




奇妙な行列は町へ着きました。末っ子は町の人から不思議な話を聞きます。




この町のお姫様(王様の娘)は一度も笑ったことがないそうです。
もし笑わせることができたら、お姫様と結婚できるらしいのです。

『会ってみたい…』

宿屋の娘、牧師さん、番人、百姓たちを連れて、末っ子は城へ向かいます。




末っ子たちの奇妙な行列を見た途端、お姫様は笑いました。
これには王様も大喜びです。




しかし、それだけで結婚を許してくれる王様ではありませんでした。

『娘が欲しければ、わしの出す問題を解くのじゃ』

『はい…』

『では、始めるぞ。地下室にはワインの入った樽が詰まっている。
 それらのワインを一滴も残さずに飲める者を連れてこい』

いきなり難題です。どうすれば…

『そうだ!』

末っ子は小人と出会った森へ行ってみることにしました。




森に入ると、倒れた木の上に一人の男が座っていました。

『ああ、喉が渇いた』

末っ子は男に聞きました。

『喉が渇いたなら、水を飲めば…』

『水だけじゃ我慢できねえ。ああ、樽に入ったワインを飲み干したい…』

『よし、僕と一緒に城へ行こう』

末っ子は男を城の地下室へ連れていきました。
積み上げられたワインの樽を見て、男は喜びました。
そして一滴も残さずに飲み干してしまいました。

『さあ、お姫様を僕にください』

末っ子が頼むと、王様は言いました。

『いや、まだじゃ。この問題を解いてもらおう。
 わしは国中の小麦粉を使って、中庭にパンの山を作らせる。
 それを残さずに食べる者を連れてこい』

またまた難題です。末っ子は森へ行きました。




森に入ると、前とは違う男が木の上に座っていました。

『ああ、パンが食いてえなぁ… いくら食べても腹が減る…』

『一緒に城へ行こう』

末っ子は男を城の中庭へ連れていきました。
大きなパンの山を見た途端、男は飛び付きました。
そして一片も残さずに食べてしまうのでした。

『最後の問題だ。これができなければ、娘は渡さん』

王様は悔しそうな顔で言いました。

『陸も海も自由に走れる船を持ってこい』

王様は意地でも末っ子にお姫様を取られたくないようです。
またまた末っ子は森へ行きました。
そこにいたのは、末っ子がお菓子とビールを分けてやった小人です。




『あんたが親切にしてくれたから、わしもお礼ができるんだよ』

小人は陸も海も自由に走れる船を出してくれました。




さすがの王様も降参して、末っ子とお姫様の結婚を許しました。
やがて王様の亡き後、末っ子が王位を継ぐことになるのです。




仕事の報酬は大きな金塊!




それを一頭の馬なんかと交換してしまうなんて…




おまけに馬に振り落とされる始末…




自身が描いた絵を見て満足…




赤ずきんちゃん、それはお婆さんじゃありませんよ!




人々の財産を奪った魔女…




成敗!




明かりに映し出される顔…




たくさんの動物…じゃなくて、剥製に囲まれて…




愛する人を追って、懸命に泳ぐ美女…


何とか年内に20巻までの記事を書くことができました。
さて、次は文学? それとも伝記?
年が明けてから考えることにしましょう。
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国際版 少年少女世界童話全集⑲ 《空とぶかばん》

2022年12月21日 16時00分00秒 | 童話
アンデルセンの作品です。




子供の頃に読みましたが、あらすじを覚えていません…




というわけで、ケースから取り出して…




改めて読んでみましょうか。




働かずして生活は成り立ちませんよ。




六つの作品が収録されています。




偉大な商人が亡くなり、息子が財産を受け継ぎました。
しかし、彼は働きもせずに、いつも遊んでばかり…
時には金貨を川へ投げ込んでしまうことも…
そんなわけで、数日後には文無しも同然になってしまいます。
ある日、商人の息子を哀れんだ友達が大きなトランクをくれたのですが…




商人の息子はトランクに入れられるような物を持っていません。
仕方なく、自分が入ってみると…




突然、トランクが浮き上がり、空へ舞い上がったのです!




しばらく飛ぶと、少しずつトランクが降下してきました。
そして地面に墜落してしまいます。
驚いたことに、そこはトルコの森の中でした。
息子はトランクを隠すと、歩いていきます。
やがて大きな城が見えてきました。




息子は通りすがりの女性に聞きました。

『あの城ですが、なぜ高い所に窓があるんですか?』

『あそこには美しい王女が住んでいらっしゃいます。
 ある日、占い師が言ったのです。
 王女に恋人ができると、不幸が訪れるとか…』

『美しい王女…』




息子はトランクに乗って、城へ飛びました。そして王女の寝室へ…




王女は驚きましたが、怒りはしませんでした。

『退屈していたのよ…』

『私はトルコの神です。楽しい話をお聞かせしましょう』

『神様ですって!?』

『では、始めます…』

息子が作り話を聞かせると、王女は嬉しそうに微笑みます。

『あなたって、すごいわね!』

『お気に召しましたか。では、はっきり言います。結婚してください!』

『まあ! せっかちな神様ね。そうそう、私の両親も楽しい話は大好きよ。
 あなたが両親を楽しませれば、私たちは結婚できるかもしれないわ』

『わかりました!』




王女にもらった刀を売って、商人の息子は新しいガウンを買いました。
さて、いよいよ王女の両親に楽しい話を聞かせる日が来たのです。
果たして王様と妃を喜ばせることができるでしょうか。













自慢話をするマッチ…




『僕たちは大きな松の木から生まれたのさ。
 ある日、木こりがやってきて、その松の木を切り倒した。
 太い幹は船のマストに… 他の枝も様々な物に変えられた。
 そして僕たちマッチは火を生み出すという役割を授かったんだ』




マッチに負けじと鍋が口を開きました。

『私は生まれると、火で炙られたり、体を擦られたりしたわ。
 それでも私は幸せなの。この台所が大好きよ。
 夕飯の後、体を磨いてもらうのが一番の楽しみなの』




鍋の話を聞いた火打ち箱が火花を散らします。土鍋が叫びます。
箒や椅子たちも騒ぎ始めました。




そのとき、ドアが開いてお手伝いさんが入ってきました。
お手伝いさんがマッチを擦ると、マッチは嬉しそうに言います。

『この輝きには誰も勝てまい』

しかし、直後に燃え尽きてしまいました…













『すごく楽しかったわ!』

王女は感激しました。

『見事じゃ! そなたと娘の結婚を許そう』

『結婚式は次の月曜日がいいわね』

王様と妃も楽しめたようです。二人の結婚を認めてくれました。




『王女が結婚!?』

たちまち町中に噂が広まりました。




商人の息子はトランクで空を飛びながら花火を打ち上げます。
初めて花火を見たトルコの人たちは驚きました。

『空が燃えているぞ!』

『飛んでいるわ。間違いなく飛んでいるわ!』

『神様だ。あれは神様だ』

人々の声を聞いて、商人の息子は有頂天になります。

『さて、そろそろ寝るか。明日は早いしな』

ところが、トランクを隠すために森に入ったとき、悲劇は起こりました。

『ああ!!』

花火の火でトランクが燃えているのです。もう空を飛ぶことはできません。
愛しい王女に会うことも叶わなくなってしまったのです…

『王女様、さようなら…』

商人の息子は歩いて旅をすることにしました。




何も知らない王女は婚約者を待ち続けます。いつまでも…




長い冬が終われば…




春が来ます。さあ、大空へ飛び立ちましょう。




お人形さんの寝床は…




優秀なピアニスト!




優雅な曲に合わせてヒヤシンスとチューリップが踊ります。




この巻には《にんぎょひめ》も収録されています。
凛々しい王子を見た瞬間、人魚姫の胸は熱くなりました。




その夜、嵐がやってきました。人魚姫は必死に王子を助けます。




『人間になりたい。そして王子様と結婚したいわ…』

人魚姫は魔女に頼んで、自分の声と引き換えに人間の足を手に入れました。




ところが、王子は隣の国の王女と結婚することになっていました。
声を失っているので、人魚姫は嵐の日の事実を王子に話すことができません。

『王子が私以外の人と結婚すれば、私は海の泡になってしまう…』

人魚姫は魔女の言葉を思い出しました。




悲しむ人魚姫の所に姉たちがやってきました。

『魔女から魔法のナイフをもらってきたわ』

『このナイフで王子の胸を刺しなさい。
 王子の血を足に掛ければ、あなたは人魚に戻れるのよ』

『早くしなさい! みんなが心配しているわ』

人魚姫はナイフを受け取ると、王子の寝室へ入りました。
そして王子の優しそうな寝顔を見た途端…

『できない… 私には…』




人魚姫は海へ飛び込みました。体が泡になっていきます。そして空へ…

(どこまで飛んでいくのかしら…)

不思議な声が聞こえてきました。

『あなたは風の精になったのです』

『新しい旅が始まるのよ』

『さあ、世界中に花の香りを振り撒きましょう』

『私が風の精…』

人魚姫は涙を流しながら神様に感謝するのでした…




いつだって男は女性の味方です。




すごい形相で追ってきます!




空から舞い降りた美女…




息子が結婚… しかし、母親は一人ぼっちに…


《空とぶかばん》ですが、思ったよりも楽しい話でした。
やっぱり真面目に働かなければ、幸せは巡ってこないのですね。
そして《にんぎょひめ》… 悲しい結末でした…
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国際版 少年少女世界童話全集⑱ 《美女とやじゅう》

2022年12月17日 21時00分00秒 | 童話
18世紀に書かれた物語なのですね。




21世紀になっても、名作の魅力は色褪せません。




獅子の顔を持つ男… 向かい合っているだけで怖いです。




心優しき少女の名はベル…




些細な願いのつもりが…




相変わらず美麗な挿絵です。すごく豪華な感じです。




商人である父親が事業に失敗して、ベルたちは粗末な家に住むことに…




しかし、ベルは一生懸命に洗濯や炊事をするのでした。




また、自分で畑を作って、野菜を育てたりもしました。
そんなベルを見ても、姉たちは嘲笑うだけです。
さて、不慣れな生活が始まってから一年が過ぎた頃です。
ベルたちの父親に一通の手紙が届きました。
『あなたが数年前に仕入れた品物を積んだ船が港に着いた』と書いてあります。
商人は全てを失ったわけではなかったのでした。
それらの品物を売れば、また裕福な生活に戻れるはずです。




『お金が入ったら、私は絹のドレスが欲しいわ』

『私は毛皮のマフラーよ』

二人の姉は好き勝手なことを言っています。商人はベルに聞きました。

『ベル、お前は何が欲しい?』

ベルは小さな声で『薔薇の花を一輪だけ…』と答えました。




商人は港を目指して出発します。




しかし、港に着いてみると、商人の品物は無くなっていました。
商人は多額の借金を抱えていたので、取り上げられてしまったらしいのです。
肩を落として帰ろうとすると、空が暗くなってきました。
瞬く間に雨が降りだします。嵐です!
商人は必死に馬を走らせましたが、森の中に迷い込んでしまいました。




『このまま死んでしまうのか…』

そう思ったとき、森の奥に小さな光が見えたような気がしました。
商人は手綱を握ると、光の方へ馬を走らせます。
しばらく行くと、大きな城が見えてきました。




馬小屋には秣が用意され、部屋の中には暖炉があります。
そしてテーブルには温かい料理が並んでいました。
商人は料理を食べると、ベッドの上に転がりました。
そして朝まで眠り込んでしまいます。
翌朝、目を覚ますと、汚れた自分の服の代わりに、
豪華な服が置いてありました。
商人は着替えると、城の人を待ちましたが、誰も現れません。




『申し訳ないが、帰らせてもらおう』

商人は馬小屋の方へ向かいます。庭には見事な薔薇が咲いていました。

『そういえば…』

ベルとの約束を思い出して、商人は薔薇を摘み取りました。すると…




野獣の顔を持つ男が現れました!!

『お前は何という恩知らずだ! 私はお前を城へ迎えてやった。
 温かい料理とベッドも用意してやった。
 それなのに、私が大事にしている薔薇を盗もうとするとは…』

『申し訳ありません。娘のことを思えばこそ…』

『娘だと!?』

商人の言葉を聞いた野獣は言いました。

『ならば、代わりに娘の一人を連れてくれば、許してやろう。
 だが、三ヵ月以内に戻ってこい』




商人は城を出て、娘たちの待つ家に帰りました。
そしてベルに薔薇を渡すと、野獣のことを話します。

『ベル、あなたが薔薇なんか頼んだせいよ!』

『どうするの!?』

二人の姉がベルを責めます。ベルは答えました。

『わかりました。私が野獣の城へ行きます…』




商人とベルを乗せた馬は、野獣の城へ向かいます。




城に着くと、二羽の小鳥が商人とベルを出迎えました。
小鳥たちはベルの周りを飛び回ります。『どうぞ』とでも言うように…
不思議な力に引き寄せられ、ベルは城に入ります。
部屋の中には美しいドレスが置かれていました。

『ベル、そのドレスに着替えなさい』

小鳥たちに言われるままに、ベルはドレスを着ました。
そのとき、恐ろしい音が響き、あの野獣が現れたのです!

『ベル、お前は父親の命令でやってきたのかね?
 それとも自分の意思でやってきたのかね?』

『私は自分の意思で来ました』

ベルの言葉を聞いて、野獣は商人に言いました。

『明日の朝、お前は一人で帰るのだ。心優しい娘に感謝するんだな』

商人は言われた通りにしました。




ベルは野獣の城で過ごすことになりました。

『神様、私をお守りください…』

涙が頬を伝います。

『いいえ、私自身が勇気を出さないと…』

ベルは自分を励ますように、独り言を言ってから立ち上がると、
美しい泉の前に腰を下ろします。
お昼になれば、野獣とベル以外に誰もいないはずなのに、
広間には食事が並んでいました。
夕食の時間にも同じように、テーブルには料理が置かれているのでした。
ある日の夕食のときです。野獣はベルを見つめながら言いました。

『ベル、私の妻になってくれないかね?』

『えっ!?』

ベルは驚いて野獣の顔を見つめました。
断ったら、野獣は怒るかもしれない。しかし…

『それは無理です…』

『……』

ベルが答えると、野獣は静かに広間を出ていきました。




それから数日後のことです。城にある魔法の鏡にベルの家が映りました。
ベルの父親である商人が病気で倒れてしまったようです。

『今回限りです。一週間だけでいいんです。
 私を父の所へ行かせてください』

ベルは野獣に懇願しました。

『どうしても行くのだね。じゃあ、行っておいで。
 ここへ戻りたくなったら、この指輪をテーブルの上に置くのだよ。
 必ず七日以内に帰ってきてくれ』

指輪を受け取ると、ベルは寝室で眠りに就きました。翌朝、目が覚めると…




ベルは懐かしい我が家の前に立っていました。
商人は寝込んでいましたが、ベルの顔を見た途端、元気を取り戻します。
二人の姉はベルの着た服を見て驚きました。

『見事なドレスだと思わない?』

『ベルは幸せなんだわ。だけど、なぜ野獣はベルを殺さないのかしら』

『確か野獣との約束は七日だったわよね』

『できるだけベルを長く引き留めておきましょう。
 期日を守らなければ、ベルは野獣に殺されるわよ』

姉たちは野獣にベルを殺させるために、無理に優しく振る舞いました。
そのせいで約束の日が来ても、ベルは城へ戻る気になれません。
しかし、野獣のことが気掛かりでならないのでした。

『私が帰ってこないので、あの野獣は悲しんでいるに違いないわ…』

その夜、ベルは泣きながら目を覚ましました。
野獣が小川の近くにある草村に倒れている夢を見たのです。

『私って、何て恩知らずなの…』

ベルは城へ戻ろうとしましたが、指輪が見当たりません。
意地悪な姉たちが隠してしまっていたのです。

『ああ、どうしたら…』

ベルは泣きじゃくり、いつの間にか眠ってしまいました。
ところが、目が覚めたとき、ベルは城の中の美しい広間にいたのです。

『いつの間に…?』

ベルは急いで庭へ行きました。




野獣は小川の近くの草村に倒れていました。夢で見た通りです。
ベルは夢中で駆け寄ると、野獣の胸に手を当てました。

『まだ動いている。きっと助かるわ』

ベルは小川の水を野獣の顔に浴びせました。

『うう…』

野獣が目を開けました。

『ベルだね。ああ、やっと戻ってきてくれたのか。
 お前が留守の間に、私は生きる望みを失ったんだよ。
 だけど、死ぬ前に会うことができた。もう思い残すことは…』

ベルは泣きながら叫びました。

『私は優しいあなたが好きです。死なないで!』




すると、不思議なことが起こりました。
野獣の倒れていた草村に凛々しい王子が立っていたのです。

『ベル、ありがとう!』

城に美しい音楽が流れ出しました。

『あなたは…!?』

ベルが聞くと、王子は優しく微笑みながらベルを見つめました。
そして今までのことを話すのでした。

『私は恐ろしい魔法で野獣の姿にされてしまったのです。
 しかし、あなたのおかげで魔法は解けました。
 ベル、私の妻になってください』

『はい、喜んで!』

ベルは王子の告白に答えると、両手を差し出しました。

『ベル、あなたの優しい心は決して忘れません』

『姿や形ではなく、心の美しさこそが真実だと思います。
 野獣の姿だったときも、あなたは私に乱暴なことをしなかった…』

『ベル…』

王子はベルを抱き締めました。二人は結婚して、幸せに暮らしたそうです。




夏に頑張っていないと、冬に苦労するという話…




都会と田舎… どちらに住むのがいいのか…




食べられるリスクを負いながらの診察…




狐には飲みづらい容器…




ああっ、ミルクの壺が!




もう少しで届くのに…




どれだけ食べたのでしょうね。




羊さん、逃げたほうがいいですよ!




互いに助け合って…




青い鳥と美女…




フィアンセを裏切ってしまった…!




水面を優雅に滑る白鳥…




誰だって自分の子は大切です。




畑を荒らす犯人は? 待ち伏せる人たち…




さあ、目覚めの口づけを…


《美女とやじゅう》は名作ですね。
ありがちなストーリーですが、夢中になってしまいました。
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