TAKAYAN'S ROOM

主にゲームブックを楽しんでいます

国際版 少年少女世界童話全集⑤ 《ヘンゼルとグレーテル》

2022年10月24日 15時00分00秒 | 童話
グリム童話の名作の一つですね。




年代物です…




ビニールのカバーもありますが、状態は良くありません。




兄と妹の運命は…?




二人は生きて帰れるのでしょうか。




じっくり読むことにしましょう。




ヘンゼルという男の子とグレーテルという女の子の兄妹がいました。
二人は両親と一緒に森の外れの小屋に住んでいました。
兄妹の本当の母親は亡くなっていて、父親は再婚したのでした。
しかし、継母(新しい母親)は貧しい暮らしに耐えられなくなり、
ヘンゼルとグレーテルを捨てようと言います。




その話を盗み聞きしていたヘンゼルとグレーテルは悲しみます。




翌朝、ヘンゼルとグレーテルは森の奥へ連れ込まれます。
継母は兄妹を森に置き去りにするつもりです。
父親も継母の勢いに逆らえず、どうすることもできません。




ヘンゼルは銀色に輝く小石を道中に落としながら進みました。




兄妹は置き去りにされましたが、銀色に輝く小石の目印があったので、
無事に家に帰ることができました。
父親は喜びましたが、継母は悔しがりました。




数日後、またしても兄妹は森の奥へ置き去りにされてしまいました。
今度は目印になる銀色の小石はありません。
ヘンゼルは道中にパンの切れ端を落としながら進んだのですが、
小鳥たちに食べられてしまっていたのでした。




何とか寝る場所を探さなければ… それに、食べ物も…
二人が森の中を進んでいくと…




この家は!?(*゜○゜*)

ケーキをベースに、屋根はチョコレートと生クリーム、
そして窓はキャンディー…
間違いなく、本物のお菓子の家です!
二人が夢中でお菓子の家を味わっていると、中からお婆さんが出てきました。






お婆さんはヘンゼルとグレーテルにベッドを用意してくれました。
ところが、このお婆さんの正体は魔女なのです。
お菓子の家で呼び寄せた子供たちを食べて、おなかを満たしているのです。




魔女は本性を現しました。
まずはヘンゼルが檻に閉じ込められ、ごちそうを食べさせられます。
できるだけ太らせてから味わいたいのです。
もちろん、ヘンゼルの後はグレーテルも食べてしまうつもりです。
自分たちの運命を知って、グレーテルは泣き出しました。
ヘンゼルは自分の指ではなく、小魚の骨を握らせて魔女を欺きます。
(魔女は目が悪いので、ヘンゼルの指と小魚の骨を区別できません)
なかなかヘンゼルが太らないことを魔女は不思議に思っていましたが、
我慢の限界が来て、ヘンゼルを食べることに決めます。




兄を助けなければ… グレーテルは魔女を倒そうと考えます。
魔女を釜戸の中へ突き飛ばすのでした。




炎に体を焼かれる魔女の断末魔が響き渡ります。




グレーテルは急いでヘンゼルを檻から出しました。
二人が家の中を物色すると、たくさんの金銀財宝が見つかります。
兄妹はポケットに真珠や宝石を詰め込みました。




ヘンゼルとグレーテルは魔女の家を抜け出しました。
道中、大きな沼がありましたが、美しい白鳥に助けられて、
無事に渡ることができました。
家に帰ると父親が出迎えてくれました。
継母は他界していました。きっと天罰が下ったのでしょう。




《ラプンツェル》も名作ですよね。




魔女に連れ去られる娘…




ウサギの笑顔に癒されます。




馬の背に乗って、乙女は何を思うのか…




彼女が歌えば、風が吹く…




月を磨かされる少女… もう地上へは戻れない?




熟練の魔法使いも勉強をするのです。




見つめ合う二人…


結末はわかっていても、読み返したくなるときがあります。
いつまでも自宅の書庫に並べておきたい本です。
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国際版 少年少女世界童話全集④ 《アリババと四十人のとうぞく》

2022年10月20日 12時00分00秒 | 童話
この作品も有名ですね。




しかし、あまり印象に残っていません。




というわけで、読んでみようかと…




舞台はペルシア(現在のイラン)です。




盗賊たちの宝を盗んだアリババも犯罪者でしょ?




この巻も楽しい作品ばかりです。




ある日、アリババは盗賊たちに出くわします。
隠れて様子を窺っていると、親分らしき男が大きな岩の前で…

『開け、ゴマ!』

と叫ぶと、岩に大きな穴が開いたではありませんか!




盗賊たちが立ち去った後、アリババは岩に近づきました。
そして『開け、ゴマ!』と叫ぶと、やっぱり岩に穴が開きました。
中に入っていくと、そこは宝の山…




お人好しのアリババは兄のカシムに盗賊の秘密を話します。




カシムは大喜びで岩の場所へ向かいます。




アリババから聞いた通り,中には金銀財宝が…
しかし、宝に夢中になりすぎたカシムは合言葉を忘れてしまいます。
外へ出ることができず、時間は過ぎていきます。
やがて四十人の盗賊たちが帰ってきました。
たちまちカシムは見つかり、殺されてしまいます。




『なぜカシムは入り口を開けることができたのか…?』

盗賊たちは不思議に思います。




アリババはカシムが殺されたことを知りました。
まずいことになりそうです。彼は奴隷のモルジアーナを呼びました。




モルジアーナの働きで、カシムは病気で死んだことになりました。
カシムの葬式も無事に終わりましたが、まだまだ問題は残っています。




盗賊たちも遊んでいたわけではなく、アリババの家を突き止めました。
アリババの家はチョークでマーキングされます。
それを見たモルジアーナは…




隣近所の家にも同じような印を描きました。
これで盗賊たちはアリババの家を区別できなくなってしまいます。




盗賊の親分は役立たずの子分を始末すると、自らアリババの家へ向かいます。
親分はアリババの家を記憶すると、十九頭のロバを揃えました。
それぞれのロバには二つずつ壺が積まれています。
その壺の中には子分たちが入っているのです。




親分は商人を装って、アリババの家に上がりました。




ここでもモルジアーナが大活躍です。
彼女は親分の企みに気付くと、壺の中に煮えたぎった油を注ぎます。
中にいる子分たちは全滅しました。
そしてモルジアーナは短剣で親分も倒してしまいます。




盗賊の一団は一人残らず死んでしまいました。
アリババは自分の息子とモルジアーナを結婚させることにします。
これで大団円です。




二人の力を合わせるつもりが…




広大な砂漠の果てに見えるのは…




彼女は何を見つけたのか…?




奢ってくれるそうですが…




酔わせてから退治する作戦!




ただの石ではなさそうです。




魔法の小箱…


やっぱり名作だと思います。大人になった今でも楽しめます。
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国際版 少年少女世界童話全集③ 《みにくいあひるの子》

2022年10月11日 21時00分00秒 | 童話
子供の頃、よく読みました。




アンデルセンの作品です。




高級感のある装丁です。




この美しい鳥は…?




では、本を開きましょう。




目次です。この巻もボリュームがあります。




卵から次々と孵る子供たちを見て、アヒルの母親は喜びます。
ところが、最後の一羽は…




何とも醜い色をして、異様に体の大きな雛でした。




汚ならしい色というだけで、雛鳥は笑われます。
母親までが愛想を尽かしてしまいます。




ある日の夕暮れ時、雛鳥は粗末な家に迷い込んでしまいます。




この家の生活も快適ではありませんでした。
毎日のように猫と雌鳥に悪口を言われる始末です。




お婆さんの家から逃げ出して、空を眺める雛鳥…




やがて冬が来ました。
沼を歩いていると、水が凍りついて雛鳥は動けなくなってしまいます。
通りすがりの百姓が助けてくれました。




しかし、百姓の家でも子供たちのおもちゃにされます。
熱いミルクを飲まされそうになり、雛鳥は慌てて逃げ出しました。

『もう誰も信じられない!』

醜い雛鳥は葦の藪の中で冬を越すことに決めました。
寒い日が続きます。体に雪が積もります。
それでも雛鳥は耐えました。そして月日は流れて…




春が来たのです。何だか体が大きくなったような…
翼を羽ばたかせてみると…




雛鳥は大空へ舞い上がりました。間違いなく飛んでいるのです!




池には美しい鳥たちがいます。彼らは歓迎してくれるのでした。
水面を見ると、そこには目映いばかりの白い鳥が…
それこそが醜い雛鳥の成長した姿だったのです。




醜い雛鳥はアヒルの子ではなく、白鳥の子だったのでした。




《ナイチンゲール》も有名な作品ですね。




歌いすぎは体に毒です…




魔女を退治する兵隊… 絵だけでは、魔女のほうが被害者に見えたり…




あまりに固すぎるベッドの秘密は…?




物々交換の結末は…?




美しく輝く体を持つ子供たち…




塔の上に置かれた騎士の像は何を伝えたいのか…?




どこへ行くのでしょう?


今の少年少女たちも読むべき作品だと思います。
いつまでも名作は語り継がれるのです。
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国際版 少年少女世界童話全集② 《ながぐつをはいたねこ》

2022年10月05日 08時00分00秒 | 童話
ヨーロッパに伝わる民話ですね。




よく耳にするタイトルですが、熟読したことはありません。




そんなわけで、改めて読んでみますか。




勇ましい猫が主人公です。




どんな活躍を見せてくれるのか…




目次です。この巻にも数々の有名な作品が収録されています。




その昔、一人の粉屋がいました。
彼は一生懸命に働きましたが、重い病気を患ってしまいます。
そこで三人の息子に財産を分け与えることにしました。
長男には粉挽き場、次男にはロバ、そして末っ子のカラバ公爵には猫を…




一番の貧乏くじを引かされたカラバ公爵は嘆きます。
すると、猫は『そんなに悲しまなくても大丈夫です』と彼を励まして、
長靴と袋を用意するように言うのでした。




猫は長靴を履くと、袋を抱えて森の中へ入っていきました。
そして袋に糠と野芥子を入れて獲物が来るのを待ちます。




一匹のウサギが見事に引っ掛かりました。






猫は王様にウサギをプレゼントします。




王様と家来はカラバ公爵に一目を置くようになります。




猫の活躍(裏工作)のおかげで、カラバ公爵の評判は良くなります。




そして猫は大男をネズミに化けさせて…




退治してしまいます。




カラバ公爵たちは大男の城に住めることになりました。




カラバ公爵と王女は結ばれることに…




最後まで大活躍の猫でした。




《サンドリヨン》(シンデレラ)も有名な作品ですね。




自分も舞踏会へ行きたい… そんなことを思っていると…




突然、目の前に仙女が現れました。




仙女はサンドリヨンの望みを叶えてくれます。




支度が住んだら、カボチャの馬車で出発です。




美しいサンドリヨンを見た途端、王子は彼女をダンスに誘います。
幸せな気分のサンドリヨン…
しかし、仙女の魔法は十二時に解けてしまうことを忘れてはいけません。




次の日もサンドリヨンは王子と踊っていました。
ふと時計を見ると十二時…! サンドリヨンは慌てて城から抜け出します。




サンドリヨンが落としたガラスの靴を拾った王子…




ガラスの靴の持ち主… それはサンドリヨン以外にあり得ません。
王子は苦労の末に彼女を見つけることができました。




王子とサンドリヨンの結婚式です。




ほぼ全てのページに美しい挿絵が使われています。




思い悩む少女…




危機が迫っています…!




幼い頃から塔に閉じ込められて…




熟睡中…




兵隊に見せかけた人形…


やっと《ながぐつをはいたねこ》のストーリーを知ることができました。
この全集は子供の頃から持っていたのに、なぜ読まなかったのか…
食わず嫌いだったせいでしょうね。
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国際版 少年少女世界童話全集① 《しらゆきひめ》

2022年10月01日 19時00分00秒 | 童話
小学館から刊行された童話全集の第1巻です。




すごく有名な作品ですよね。




それでは、ケースから取り出しましょう。




そのリンゴは危険!




妃に狙われる白雪姫の運命は…?




目次です。《しらゆきひめ》以外にも様々な作品が収録されています。




寒い冬に一人の女の子が産まれました。
雪のように白い肌を持つので、彼女は白雪姫と名付けられました。
白雪姫の母親は間もなく思い病気を患って他界してしまいます。




それでも白雪姫は頑張って生きていきます。
そして日増しに美しくなっていくのです。




そんな白雪姫を憎む妃がいました。
自分よりも美しい存在が許せないのです。




妃は狩人に『白雪姫を殺しなさい』と命令します。




しかし、心優しい狩人は白雪姫を見逃すことにしました。




城へ戻れば、妃に何をされるかわかりません。白雪姫は森の奥へ逃げます。




必死に走り続けていると…




小さな家が見えてきました。




思い切って入ってみると、中には小さなテーブルがあり、
その上には七つの皿が並んでいます。
フォークやスプーンなども置かれています。
皿には野菜やパン、コップには赤い葡萄酒が入っていました。
おなかが空いていた白雪姫は野菜やパンを食べて、葡萄酒で喉を潤すと…




壁際に並んだ小さな七つのベッドの上に寝転びます。
白雪姫は疲れていたので、いつの間にか眠ってしまいました。




その夜、家の住人たちが帰ってきました。
ここは七人の小人の家だったのです。道理で家具が小さすぎるはずです。
優しい小人たちは勝手に他人の家で寝ている白雪姫を見ても、
追い出そうとはしませんでした。






翌朝、 目を覚ました白雪姫は事情を話します。




白雪姫は小人たちの家に住ませてもらえることになりました。




白雪姫が生きていると知って、妃は激怒します。そして…






物売りに変装して、白雪姫の体を紐で締めつけたり…




毒を塗った櫛を白雪姫に使わせて命を奪おうとします。
しかし、小人たちのおかげで白雪姫は死なずに済みます。




白雪姫を憎む妃は最終兵器を作り上げます。それは毒リンゴ!
妃は変装すると、毒リンゴの入った籠を持って小人の家へ向かうのでした。




またしても白雪姫は変装に気付かず、妃を家の中に入れてしまいます。




そして妃の言葉に乗せられて…




毒リンゴを口に含んでしまいました…




倒れている白雪姫を見て、小人たちは驚きます。
必死に介護しますが、彼女は目覚めません…




小人たちだけでなく、森の動物たちも白雪姫の死を悲しみました。




そこへ一国の王子たちが立ち寄りました。
白雪姫の美しい顔を見て、王子は『棺が欲しい』と懇願します。
小人たちは王子に棺を譲ることにしました。




棺を運んでいる途中、白雪姫の口から何かが飛び出てきます。
それは毒リンゴの欠片でした。
白雪姫は毒リンゴを飲み込んではいなかったのです。




白雪姫は目を覚ましました。王子は大喜びでプロポーズします。




王子と白雪姫は結婚することになりました。
今度こそ妃の魔の手から逃れて、幸せに暮らしていけるでしょう。




他の作品も楽しいですよ。




驚く姉妹…




無理な要求をする小人…




誰だって我が子を手放したくはありません…




見事な彩色の挿絵です。




すごい迫力…!




寒さが伝わってきます。




とても仲良し…




お帰りなさい!


子供向けとしては十分なボリュームだと思います。
この一冊だけでも長く楽しむことができるでしょう。
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