TAKAYAN'S ROOM

主にゲームブックを楽しんでいます

《王たちの冠》の伝説

2023年01月01日 16時00分00秒 | スティーブ=ジャクソンのソーサリー
数世紀も前… まだ世に知られていない世界が多かった時代……
それは《暗黒時代》という名で呼ばれていた…

至る所に独自の種族と文化を持ち、文明の開けた土地が存在していた。
地の果てにあるカクハバードという暗黒の土地も、そんな場所の一つだった。
カクハバードを手中に収めようと、幾多の征服者が試みてきたが、
そんな野望は虚しく潰え去るばかりだった。

そして時は流れ…

ザンズム連峰の奥にある文明の開けた国々から追放された邪悪な生き物、
ならず者、無法者たちが次第に潜り込んでいった。
やがてカクハバードは地の果ての吹き溜まりとして知られるようになった。

フェンフリーの改革王であるシャランナが《王たちの冠》を発見して以来、
カクハバード以外の土地には文明と秩序が行き渡り始めた。
シャランナは《冠》の力によって、東の世界では最大の帝国の皇帝となった。
この魔法の《冠》には所有者に優れた統率力と判断力を与えるという、
不思議な力が秘められていたのだ。
だが、シャランナ王は世界征服などに野心を燃やすような人ではなかった。
彼が望んだのは、フェンフリーとの友好関係を保てる民族国家を作ることだった。
賢明なる王は隣り合った王国の王たちに、この伝説の《冠》を貸し出した。
それらの国々は《冠》の魔力によって、いずれもが平和国家として栄えていった。

そして約束事が定められた。

・各国の王は四年を期限として《王たちの冠》を所有する。

・その四年の間に自身の王国を秩序のある国にする。

・広がりつつあるフェンフリー同盟に加わる。

という内容である。
ラドルストーン、レンドルランド、ギャランタリア、そしてブライスの諸国は、
約束事に沿って《冠》を順に授かった。
その恩恵は目に見えて現れ、それらの国々では戦いや争い事が起こらなくなった。

アナランドの王も荘厳な儀式の後、滞りなく《王たちの冠》を授かり、
その日からアナランドの繁栄は約束された。
これほどまでに国中を高揚させる魔力を《王たちの冠》が有している理由は…?
それを知る者はいない。神通力と言う者がいれば、一重に精神力と言う者もいる。
ただ、一つだけ確かなのは、その効果が疑う余地すら無いということだった。
アナランドでは全てが順調だった。ブラック・ムーンの夜までは…

《冠》が無くなっていることに最初に気付いたのは王だった。
星一つ見えない前夜、ザメンから来たバードマン共に盗まれてしまったのだ。
《冠》を奪ったバードマンたちは今、カクハバードの無法地帯を渡り、
マンパン砦へ向かっていた。
バクランドからの報告では、《冠》を手に入れようと画策しているのは、
マンパンの大魔王であるらしい。
大魔王はカクハバードを支配すべく、野心を燃やしているのだ。

確かにカクハバードは周辺の国々にとって危険な場所だが、
今の時点では大した脅威ではない。
軍隊は無く、いつ終わるかもわからない内乱が続いているという状態なのだ。
ところが、もし《王たちの冠》の力を借りて統一されることにでもなれば、
フェンフリー同盟の諸国にとって厄介な敵となるだろう。

《冠》を盗まれたアナランドでは、この二年間に授かった恩恵が消え去るという、
不名誉な事態が生じた。
法、秩序、モラルが崩れ始め、臣民は国王に不信感を抱いている。
国境付近では、隣国の動きも怪しくなってきた。侵略の噂も流れ始めた。

この危機を救うのに、たった一つの希望が残されていた。
大掛かりな軍隊などでは、マンパン砦までの道中を生き延びられないだろう。
だが、誰かが一人で旅をするなら砦まで行くことができるかもしれない。
何とか生き延びてマンパンの大魔王から《王たちの冠》を奪い返す…
それこそが呪われたアナランドを救う道なのだ。

この過酷な旅に出ることを一人の勇士が志願した。その使命は明らかだ。
カクハバードを通り抜けて、マンパンの砦を目指すのだ。
そして《王たちの冠》を見つけるのだ!


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ステータスを決めよう

2023年01月01日 15時00分00秒 | スティーブ=ジャクソンのソーサリー
冒険を始める前に、マーテルのステータスを決めなければならない。

TAKAYAN「戦士と魔法使いのどちらにするんだ?」

マーテル「もちろん、魔法使いにするわ♪」

T「《魔法の呪文の書》は熟読したんだろうな?」

マ「た、多分、大丈夫…(σ´・v・`;*)」

T「ところで、サイコロは持ってきたか?」

マ「ちゃんと二つ用意したわよ」

T「じゃあ、技量体力運勢の値を決めよう」

マ「まずは技量ポイントね。それ!」

T「おおっ、6じゃないか!」

マ「やったわ! さあ、次は体力ポイントよ。それ!」

T「5と3だって!?」

マ「最後は運勢ポイントね。それ! 出た目は5だわ」

というわけで、マーテルのステータスは以下のようになった。

 技量ポイント 『6+4』=10

 体力ポイント 『5+3+12』=20

 運勢ポイント 『5+6』=11

T「かなり優秀だな。まさかサイコロに仕掛けでも…?」

マ「失礼ね!(* `□´*) 日頃の行いがいいからよ」

T「もっとも、ステータスに恵まれていても一筋縄ではいかないぜ」

マ「必ず《王たちの冠》を取り戻してみせるわ!」

T「それじゃ、改めて自己紹介をしてくれ」

マ「皆様、初めまして♪」

・名前 マーテル=リゼール

・年齢 29歳

・血液型 B

・職業 スーパーマーケットの従業員

・趣味 ドライブ


マ「スリーサイズは内緒♪」

T「無理に言わなくてもいい…(どうせ胸は小さいんだから)」

マ「何ですって?( *→_→*)」

T「そ、そろそろ出発の時間だぞ…(;・∀・)」

さあ、壮大な冒険の始まりだ!
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誰がプレイするの?

2023年01月01日 14時00分00秒 | スティーブ=ジャクソンのソーサリー
TAKAYAN「以上で《ソーサリー》のルールの説明は終わりだ」

マーテル「頭が痛くなってきたわ…(*×_×;*)」

T「文章にすると長いけど、実際にやってみると簡単だよ」

マ「全四巻にも渡る冒険なのね」

T「俺は学生の頃、全ての巻をクリアした。48種類の魔法も全て覚えている。
 そうだ! このブログでプレイの記録でも書こうかな」

マ「だったら、私がプレイしてみようかしら」

T「本気か?」

マ「冒険は大好きなの。もちろん、ゲームも♪」

T「かなり長い旅になるぜ?」

マ「うげっ… か、覚悟の上よ」

T「よし、お手並み拝見といこう」

マ「TAKAYAN、骨は拾ってくれるわよね?」

果たしてマーテルはアナランドを救えるのか?
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装備と食料

2023年01月01日 13時00分00秒 | スティーブ=ジャクソンのソーサリー
プレイヤーが旅立つ際に持って行く物は僅かな必需品だけです。
チュニックを着て、を武器として携えています。
また、様々な品物や宝物を入れるための背負い袋を背負って行きます。
アナランドの魔法使いは《魔法の呪文の書》を持って行くことはできません。
もし《魔法の呪文の書》がカクハバードの邪悪な者たちの手に渡ったら、
魔法の秘密を知られてしまいます。
そんな危険を冒すわけにはいかないのです。
冒険の旅に出たら、もう《魔法の呪文の書》を読むことはできないのです。
プレイヤーが腰に巻いた財布には20枚の金貨が入っています。
冒険の途中、買い物、食事、宿屋、賄賂などと、お金が掛かるので、
20枚の金貨は長くは持ちません。
旅先で金貨を手に入れる必要があるでしょう。
また、プレイヤーは二食分の食料と水を持っています。
旅をするうちにわかってくると思いますが、食料は大切です。
決して粗末にしないでください。食料が尽きてはおしまいです。
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リーブラ──正義の女神

2023年01月01日 12時00分00秒 | スティーブ=ジャクソンのソーサリー
冒険の間、女神リーブラは常にプレイヤーを見守ってくれています。
どうにもならないとき、プレイヤーは女神リーブラに助けを求めることができます。
但し、それは各巻で一回限りなのです。
例えば、シャムタンティの丘の冒険で女神リーブラに助けてもらったら、
カーレに着くまで彼女はプレイヤーの声に耳を貸してくれないのです。
女神リーブラは以下の三つの方法でプレイヤーを助けてくれます。

・再生
プレイヤーは女神リーブラを呼び出して、技量体力、運勢を回復できます。
各ポイントを出発時の値(原ポイント)まで戻せるのです。
文中には特に指示がありませんが、好きなときに一度だけ行えます。

・脱出
危機が迫ったとき、『女神リーブラを呼んでもいい』という場面があります。

・呪い、病の解除
冒険中に掛けられた呪い、または病気などを女神リーブラが打ち払ってくれます。
文中には特に指示がありませんが、好きなときに一度だけ行うことができます。
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