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たかちねっとブログのアーカイブ

好きな旅と鉄道の記録と記憶を綴ってきたヤフーブログからアーカイブとして移転しました。
よろしくお願いいたします。

D51401号機との再会 (長野県須坂市)

2012-08-14 21:47:28 | 最近の鉄道あれこれ
現役時代の蒸機をご存知の方でしたら、
たくさんのカマを目にされていることと思います。
 
その中でも、初めて見たカマ、よく出会ったカマ、
印象的なシーンを残してくれたカマ、などなど、
機関区ごとかもしれませんし、あるいは線区ごとかもしれませんし、
形式ごとだとか、出会った蒸機の中で一番!だとか、
思い出の中で、思い入れのある固有の機関車というのが
あるのではないかと思います。
これは、蒸機に限ったことではなくて、電機でも同じかもしれません。
 
私の蒸機撮影の数少ない経験の中で、中央西線にだけは3回足を運びましたが、
木曽のD51の中で、相性がいいといいますか、思い入れのあるカマが
D51401号機でした。

初めて訪れた時は無我夢中というか、わけもわからないうちに
帰ってきたような記憶でしかありませんが、2回目に訪れた時に
一番印象に残るシーンを見せてくれ、3回目に訪ねた時も
元気な姿を見せてくれたカマでした。
 
その401号機が長野県須坂市に保存されていることを
教えていただいたのは、ブログ友のD51498さんでした。
実は、昨年の夏休みも須坂市に立ち寄っていたのですが
そんなことは露知らず、素通りしていました。
次回機会があったら訪ねようと思っていたのですが、
早くも、この夏休みに立ち寄る機会を得ました。
 
須坂市の臥竜公園に入り、どこだろうと歩いていると、
なんと!!!D51401は動物園の中だということが分かりました。
この須坂動物園は、カンガルーのハッチで有名だった動物園です。
 
① えっ???この中にD51401が?
 門の外から、腕木式信号機とD51の姿がチラリと見えます。
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② はやる気持ちをおさえて、入園料200円を払って入場。
入ってすぐのところに、D51401は居ました!
イメージ 2

 
 
③ ロッドは錆が目立ち、鉄板も少しはがれていますが、なんとか雄姿を保っていました。
イメージ 3

 

キャブに入ることができます。
④ 大館機関区に在籍したこともあり、旋回窓です。
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⑤ 速度計。「検査 昭和47年7月 長野工場」のシールに、当時を偲ぶ名残りが・・・。
ウルウルします。
イメージ 5

 
 
⑥ いいですねぇ、この角度。
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しばしの再会を思いっきり楽しみました。
 
再掲になりますが、2回目に中央西線を訪れた、昭和47年(1972年)1月6日、
現役で活躍していた頃の雄姿です。
⑦ 薮原に向かって力行する力強い姿。
イメージ 7

 

⑧ ⑦のあと、塩尻から戻ってきて贄川を発車したところ。実はこれ、単機回送です。
イメージ 8


最後に会ったのが昭和48年(1973年)3月。
あれから39年と6カ月の歳月を経て嬉しい再会を果たしたD51401号機は、
思いがけず動物園という意外な場所で余生を過ごしていました。
 
余談ですが、この翌日と本日、この動物園でペンギンの脱走騒ぎがあったようです。
 
(①~⑥ 2012/8/11  ⑦⑧ 1972/1/6)

C6120との再会 (SL & ELみなかみ 2011年)

2012-07-12 22:31:20 | 最近の鉄道あれこれ
7月に入って、D51498とC6120の競演など、イベントが盛りだくさんですね。
今週末は、EL & SL (DL & EL)碓氷が走るようですが、
昨年の7/9,10には、SL & ELみなかみが水上~甲府間を走り、
7/9の復路(水上15:20→甲府21:52)に乗車しました。
本日は、その時の模様をご紹介します。
 
C6120号機の復活。それは私にとっては夢のような出来事でした。
すでに何回か当ブログでご紹介していますが、
初めて泊りがけで蒸気機関車の撮影に出かけたのが
昭和46年(1971年)8月、羽越・奥羽への旅でした。
その時の最大の目的は、その年の秋に全廃になる(はずの)
ハドソンC61を見ること。
10月に九州に渡ることは周知の事実だったのかもしれませんが、
その時点では知る由もありませんでした。
 
大館機関区を目指して、秋田からC6120に牽かれた客車に
乗ったのもこの時でした。
当ブログの第一回目の記事が、その時のものです。
(→ http://blogs.yahoo.co.jp/takatinet/2067496.html )
あれから40年、いえ、翌年の8月に宮崎で再会しているので、
正確には39年ぶりになるのですが、
まさか、走る姿にまた会うことができるとは・・・
 
当日、高なる思いを胸に、水上に向かいました。
 
① あぁ、親子連れの向こうにC6120の姿が。。。
39年ぶりの再会の瞬間です。ファインダーが涙で滲みそうになります。
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② おぉ~っ、"自走している"ことに感動!
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③ 変わらぬ凛々しい雄姿が眩しい!
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12系客車に乗りこんで着席しても、なんだか落ち着きません。
そして、発車。 C6120に牽かれているんだと思うと、感無量です。
時折聞こえるC6120の気笛、流れる車窓・・・
 
④ 道中、天気が急変。渋川停車時は土砂降りになりました。
ボイラー、ランボードに激しく打ちつける雨・・・
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⑤ テンダーのプレートには雨粒がいっぱいです。
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⑥ 発車前に雨は上がりました。
イメージ 6


この日は、会社の鉄友たちのツアーでした。
途中、高崎でC6120からEF641001にスイッチ。
その後は、まぁ、車内でよく呑みました(笑)
甲府まで乗ると返しがしんどいので、大月で下車。

C6120との39年ぶりの感動の再会の、長いようで短く、
短いようで長かった、熱い一日が終わりました。
 
(2011/7/9)

都電貸切はいかがですか?

2012-07-11 00:39:48 | 最近の鉄道あれこれ
3年前の7/11の話になります。
都電に、とある貸切電車が走りました。
その名も、「☆☆☆勇退記念号」。(写真見れば、名前は分かりますが 笑)
 
会社の先輩が定年を迎えられ、その永年の労に報いるべく、
職場同僚&鉄仲間で、都電を借り切っての記念イベントでした。
本日は趣向を変えて、その日のことをご紹介したいと思います。
 
鉄仲間、と書いたのは、18きっぷを使って旅に出たりしている、
会社の中の鉄分多めの人間の集まりです。
退職を迎えられたご本人は鉄分少なめ(趣味としての鉄道はないかも)。
ただし、旅好き & 酒好き & お父上が元国鉄マン(蒸機の機関士)
といったこともあって、鉄旅の友に加わっていただいています。
 
当日は早稲田に集合。三ノ輪橋まで片道約1時間の小旅行です。
実は、私、集合場所を三ノ輪橋と間違えてしまい(冷汗)、
本来の集合時間に間に合わなくて、大慌てで山手線に出て大塚駅へ。
大塚から一駅分歩いて、向原駅で待ちました。ヤレヤレです。
 
① 目的の電車の前に、反対から早稲田行がやってきました。 イメージ 1

 
② 早稲田から乗るはずだった、「勇退記念号」がやってきました。
怪我の功名といいますか、本来なら乗車していたはずの電車を撮影することが
できたのはよかったかも。車両は幕車の7511号です。
この日のために作成された、特製のマグネット製HM付き!です。
イメージ 2

 
面倒をかけてしまった私を、皆さん笑顔で迎え入れてくれて向原を出発!
途中、扉が開かない電車にちょっと戸惑うホームの方々を見ながら
電車は一駅ごとに停車して進みました。
 
③ なにやら着ぐるみが。。。
車内の不思議な光景に、カメラを向けている方がいらっしゃいました。
イメージ 3


飲み食いできないのがちょいと残念ではありますが、
コトコト走る電車に揺られ、みな、お行儀よく車窓を眺めたり談笑したり。
 
④ 終盤になって、車内では花束贈呈式が執り行われました。
手前背中を向けている方が主役です。「長い間、お疲れさまでした!」
イメージ 4

 
⑤ しばらくして、終点の三ノ輪橋に到着しました。
次の電車が来るまでのわずかな時間に記念の集合写真です。
車掌らしき人間が約2名写っていますが、いずれもニセ車掌です(笑)
イメージ 5

このうち、"鉄"系は半分弱ほどでしょうか。
 
⑥ その後、打ち上げはこのような濃いぃお店で。
ちなみに、背後のヘンな衣装の人間は、お店の方ではありません。
イメージ 6

ご本人の満面の笑みに、みな充実感にあふれ、夜は更けていきました。
とても楽しい一日でした。
 
都電貸切料金は、13,820円也。
30数名でしたから、一人400円ほどでリーズナブルです。
 
もし皆さんも、機会がありましたら、こういったイベントもいかがでしょうか。
 
(2009/7/11)

羽越出動記2012 ~その4 水田を行くC57~

2012-06-29 21:14:17 | 最近の鉄道あれこれ
6/24(日)の羽越日帰りの旅、完結編です。
 
笹川流れでC57を見送ったあと、追い抜く列車はないし、
徒歩ならばそのまま帰るしかなかったのですが、
ブログ友のD51498さんに同行させていただいて、
もう一回撮影できることになりました。
やはり"飛び道具"があるといいですね。
 
水田の緑も鮮やかな、向こうに海が見える景色いい場所に
案内していただきました。
 
① どこで撮ろうかなぁと、ウロウロと迷って考えているうち、C57はやって来ました。
イメージ 1


② 直後に少し移動して真横から撮るつもりが、
思いのほかC57のスピードが速くて、後追いになってしまいました。
うまくいかないものです。。。
イメージ 2

 
SLうまさぎっしり庄内号を満喫し、
新潟から"とき"で家路につきました。缶ビールが旨かった!
 
(2012/6/24)

羽越出動記2012 ~その3 笹川流れとC57~

2012-06-27 22:35:41 | 最近の鉄道あれこれ
6/24(日)、羽越に走るC57"SLうまさぎっしり庄内号"を目指した旅のレポート
第3回目、いよいよ、C57との出会い編です。
 
最初で最後の撮影行となった現役時代の羽越の煙を訪れた時は
まだ写真を始めたばかりで、ロケーションのいい撮影地で撮ることなど頭になく、
とにかく見て撮れればいいやと、欲がないと言えばそれまでの、ウブな撮影行でした。
 
秋田近辺を拠点にしていたので多少の距離はあるとはいえ、
あつみ温泉までは行ったのに、なぜ笹川流れまで行かなかったのか。。。
行きの列車でロケハンしておけばよかったのでしょうけれど、
そんなことはまったく頭になくて、風光明媚な海岸沿いを
カーブするたびに見え隠れする蒸機の姿を目で追っていました。
写真も、いずれもお手軽な近場で撮影してばかり。
結局、海が写っている写真は1枚だけでした。それもほんの少しだけです。
 
そんな思いをひきずって41年経ちました。
そして、今回、どうしても入れてみたい風景がありました。
それが昨日の記事でご紹介した笹川流れの蓬莱山です。
 
きらきらうえつを撮影した場所から坂をあがれば、
海を見晴らしてC57をサイドから狙える眺めのいいポイントがあるのは
分かっていましたが、そこはあえてはずしました。

国道を酒田方面に少し歩くと、アタリをつけておいた地点に出ました。
イメージと違うようだったら、きらきらうえつの場所に戻るつもりでいましたが、
天気もよくて海は青いし、そこに決定し腰をおろしました。
 
C57がやって来るまで、まだ2時間近くあります。。。

穏やかな晴天の中、護岸の岸壁にすわり、青い海を眺め、
慌しい日常を離れ、ゆったりとした時の流れに身をおいて、
41年の歳月をかみしめながらC57を待つ時間、
それは、自分にとって、至福の時でもありました。
 
① ついに、C57が姿を現わしました。
汽笛が聞こえてすぐに現れたので、ちょっと遅れました。トリミングしています。
イメージ 1


② 笹川流れの奇岩、砂浜に打ち寄せる静かな波、海岸沿いを進んでくるC57。。。
イメージ 2


すぐにファインダーから目を離して、通り過ぎるC57をこの眼に焼き付けました。

C57そのものよりも、笹川流れの景色の中をC57が走っている、
そんな光景を見て記録できればそれでいい、という思いがありました。
煙も期待できないし、足回りは少々隠れる場所でしたが、自分としては、これで満足でした。

さて、このあとですが、前日までは、C57を追い抜く手段もないので
この一本限りで帰る予定でしたが、サプライズが待っていました。
ブログ友のD51498さんの登場です。
それはまた次回にご紹介します。

いささか、力が入って長くなってしまいました(笑)
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 
(2012/6/24 越後寒川~今川)