ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「砂の器」

2008-11-08 10:24:55 | Weblog
 過日、俳優の緒方拳さんがお亡くなりになった。
また一人、日本の名優が減ってしまった・・。寂しい限りである・・。
私が観た緒方拳さんの作品で、一本挙げよといわれると・・・困る・・。いうまでもない、いい作品がたくさんあるからだ。主演された映画は皆さんご存知かと思うが・・・。私は以前に紹介したこの映画の三木巡査の役が忘れられない。これから見る方もいらっしゃると思うので、ストーリーにはあまりふれないが、あの優しい巡査が、主役ではないのだが、この映画の重要な幹の部分になっているといっても過言ではないのだ。
 緒方さん追悼の意味も込めて、この映画をもう一度紹介したい。

 昭和46年6月。国鉄蒲田操車場構内にて事件発生。

50~70才とみられる男性の死体発見。

頭部及び顔面を石のような物でたたき潰されており、死後操車場構内へ犯人が死体を移動。轢死に装おうとしたとみられる。

着衣、所持品等に名前なし、身元不明。

ただ1つポケットにあったトリスバーのマッチを手掛かりに、捜査員が聞き込みを行ったところ、殺された人物と、犯人と思われる30~40才位の男が一番奥の席で話をしていたとのこと。

さらに聞き込みを進めると、一人の女給さんが2杯目の水割りのおかわりを持って行った時、

「カメダはどうした・・・とか・・・カメダは変わらない・・・とか・・東北弁で話しているのがちょっと聞こえましたが・・。」

東北弁の「カメダ」・・。ただ1つの手掛かりをすべに、警視庁の今西(丹波哲郎)と蒲田署の吉村刑事(森田健作)は秋田へ急ぐ・・・。

この映画の中で、緒方さんは、後半に登場する「三木巡査」を演じている。観ていただけば解るが、実直で、人情に厚い巡査である・・。この映画を何度観ても、三木巡査のところは涙を禁じえない・・。

数年前にTVでも中居正広さん主演で「砂の器」をドラマ化していましたね。

この映画版は昭和49年の作品で、主人公が背負っている「宿命」がTV版とは違います・・。

昭和40年代、松本清張原作の映画が次々と作られる中、「砂の器」は、そのテーマの難しさからか、まるで登頂を拒む処女峰の如く映画化の話が出ては消えていったそうです・・。

緒方拳さん、たくさんの映画をありがとう。ご冥福をお祈り致しますm(__)m。

脚本 橋本忍・山田洋二

監督 野村芳太郎

出演 丹波哲郎
   加藤 剛
   緒方 拳
   森田健作
   島田陽子
   加藤 嘉
   渥美 清
   佐分利信   
   山口果林   他

suna no utuwa







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4 コメント

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Unknown (さき)
2008-11-12 08:36:06
砂の器・・・中居正広の方は観ました。
たしか・・・原作は父親がらい病患者でしたね。せつないドラマでした。緒方さんは三木巡査ですか・・・「中居」のドラマでは・・・赤井さんではなかったでしょうか・・・。間違いないですか。
「宿命」のピアノ伴奏に挑戦したんですが・・・あまりの難易度に挫折。半端じゃない難しさです・・・。
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こんにちは (sora)
2008-11-12 12:53:38
コメント、ありがとうございます。
緒形さんが少年を捜して歩く姿が涙を誘いますね。
ドラマの『砂の器』を観た人も
できることなら映画版『砂の器』も観て欲しいですね。
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Re.さきさん (ひきばっち)
2008-11-13 05:25:39
ドラマでは、赤井英和さんが三木巡査を演じていらっしゃいましたね・・。
映画版は、原作の通り、らい病として描いています。
さきさんピアノ弾けるんですね!!すごい!!
「戦場のメリークリスマス」弾いてUpしてほしいなぁ・・・(^^♪。
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Re.soraさん (ひきばっち)
2008-11-13 05:37:22
神社の縁の下に隠れていた千代吉と秀男を駐在所まで連れて行き、いなりずしを出して、「お~、はよ、たべ」と秀男に促すシーンは忘れられません・・。
soraさんと同じく、是非、映画版「砂の器」を観ていただきたいです。
原作者の松本清張いわく「映画が原作を超えた」といわしめた、名作ですので。
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