「わが母の記」
かねてから観よう、観ようと思いつつ、ついに新宿ピカデリーでの「わが母の記」最終上映日にやっと観ることができました。
おおまかなストーリーは、なんとなく判っていたつもりだったのですが・・。
てっきり現代のお話だと思っていたので(判ってないし(汗)オープニングからちょっとびっくり。
しかし、まぁ、私の好きな役所さん主演ということで、期待度は高めだったのですが、その期待を裏切らない素敵な作品でした。
ネタバレあります・・・。
原作の井上靖さんご自身が投影されている主人公・伊上洪作を演じた役所広司さんは、いつもながら素敵でしたが、
今回は何と言っても、樹木希林さんでしょう(^^♪
樹木さんが演じた洪作の母・八重さんは「本当に認知症なんじゃないか・・??」と思う程。まさに「ハマリ役」。
この役を他に演ずることの出来る女優さんて、なかなかいないのでは(かつての北林谷栄さんや、晩年の田中絹代さんが思い浮かびますが、この役に関しては樹木さんだなぁ・・)
洪作の三人の娘(八重にとっては孫)が登場します。長女・郁子(ミムラ)、次女・紀子(菊池亜紀子)、三女・琴子(宮崎あおい)。
ストーリーでは、琴子にフォーカスが絞られます。
この琴子の成長の道程が、物語の「時代が進んでゆく“タイム感”」を、上手く表現していたように思います。
また、琴子というキャラクターは、洪作と八重との「はざま」にあって、「なかなか面と向かうことのできない二人」にとっての“触媒”のような存在であるのだなぁ・・と、思いました。
それにしても宮崎あおいさんて、素敵な女優さんですね(また出た)。
ストーリー終盤で、八重が徘徊して行方不明になります・・。
その報を出帆間際の船上で知った洪作は、母を探すために船を降ります。
船に残した家族に「絶対に見捨てないからな・・・」と言い残して・・。
なぜだかよく判らないが涙が出ました。なんでじゃろ。
泣ける映画=良い映画ではないと思いますが、
私の個人的な「観てよかった映画の要素」のひとつは、「思わず泣けた」というのが明らかにあります。心(気持ち?)が動くのです。
この「わが母の記」も、忘れがたい、好きな映画の1本となりました・・。
ひきばっち的満足度★★★★
つらい腰痛・肩こり・頭痛など、スタッフが全力でサポートします。
癒しの森整体院
丸ノ内線 新中野駅 徒歩3分
本当に久々に、すがすがしい気持ちにさせてくれる邦画でした。私的には「おくりびと」以来かなぁ、こういう感覚の感動は・・。
また映画、ご一緒させてください!!
私も見ました!とてもよい映画でしたね。時代設定が私の幼少期と重なり、画面からノスタルジーを感じ胸がキュンとしました。
役所さん、希木さん、宮崎さんそれぞれこの人でなきゃっていう演技でしたね。
久しぶりによい邦画がに出会えました。