「インフォーマント!」
シネマスクエア東急にて。
監督 スティーブン・ソダーバーグ
ネタバレあります!
“インフォーマント”とは辞書を引くと、「密告者」「情報提供者」とあります・・。
この映画は、ある大企業で実際に起こった“内部告発”を映画にしたものです。
というと、シリアスでサスペンスフルな内容を期待しますが・・・。
この映画(というか実話もそうだったような気がしますが)は、ぶっちゃけ、コメディであるといっても過言ではないでしょう・・!
物語は1992年、イリノイ州。農業関係の大企業。この企業では、トウモロコシを原料にして、アミノ酸の一つである「リジン」を生産・販売していた。
主人公ウィテカー(マット・デイモン)は33才にしてこの会社の重役のポストにいた。妻も子もあり、順風満帆な人生であった・・。
そんな折、ひょんな事からウィテカーはFBIに「会社が違法な価格協定を行っている」と密告する・・。
なぜ重役のポストにいる人間が内部告発などするのか、FBIも不思議に思ったが、とりあえずそれ以降、ウィテカーはFBI側に協力し、スーツケースに隠しレコーダーを入れて、価格協定の証拠集めに奔走するのだが・・・。
マット・デイモン演ずるウィテカーの、どことなく間抜けな表情がたまらなくおかしい!彼はこの役の役作りで10㎏も増量したそうです・・!
この作品は、“企業の内部告発”をテーマにしてはいますが・・実はコメディ色が非常に強いのですね・・!
だいたい重役にいる人間が、自分の属する企業の内部告発をするなんて、普通に考えてもおかしいですな(笑)
ウィテカーは、自らが“007”になったかのような気分で、嬉々として証拠集めを遂行してゆきます・・。
そのお陰で、世界的な“違法価格協定”が明るみに出て、ウィテカーの会社及び協定に参加した企業のトップが逮捕されることになります、が・・・。嘘の上に嘘を重ねた結果・・。
今度はウィテカー自身のリベート問題が浮上することになります・・。
この映画を観客にコメディとして印象づけた最大の功労者は、音楽担当のマーヴィン・ハムリッシュでしょう!!
古くは、名作『スティング』でアカデミー賞を受賞しているハムリッシュでありますが、今回もラグタイム・ジャズをベースに、メジャーコードの軽快な曲で、映画の作風を決定づけています!
この作品が終わりまで面白く観られたのも、随所に流れるハムリッシュの曲のおかげと言っても過言ではないでしょう。
私は個人的にはマット・デイモンという俳優があまり好きでありませんでした。
しかし、この作品での間の抜けた演技でファンになりましたよ(^^♪。
「ボク、会社にいられるんだよね・・?」
「ん~、周りの雰囲気は少し変わるかもしれませんが・・・」
しかし、のんきな男だな~(笑)。
ひきばっち的満足度★★★☆
シネマスクエア東急にて。
監督 スティーブン・ソダーバーグ
ネタバレあります!
“インフォーマント”とは辞書を引くと、「密告者」「情報提供者」とあります・・。
この映画は、ある大企業で実際に起こった“内部告発”を映画にしたものです。
というと、シリアスでサスペンスフルな内容を期待しますが・・・。
この映画(というか実話もそうだったような気がしますが)は、ぶっちゃけ、コメディであるといっても過言ではないでしょう・・!
物語は1992年、イリノイ州。農業関係の大企業。この企業では、トウモロコシを原料にして、アミノ酸の一つである「リジン」を生産・販売していた。
主人公ウィテカー(マット・デイモン)は33才にしてこの会社の重役のポストにいた。妻も子もあり、順風満帆な人生であった・・。
そんな折、ひょんな事からウィテカーはFBIに「会社が違法な価格協定を行っている」と密告する・・。
なぜ重役のポストにいる人間が内部告発などするのか、FBIも不思議に思ったが、とりあえずそれ以降、ウィテカーはFBI側に協力し、スーツケースに隠しレコーダーを入れて、価格協定の証拠集めに奔走するのだが・・・。
マット・デイモン演ずるウィテカーの、どことなく間抜けな表情がたまらなくおかしい!彼はこの役の役作りで10㎏も増量したそうです・・!
この作品は、“企業の内部告発”をテーマにしてはいますが・・実はコメディ色が非常に強いのですね・・!
だいたい重役にいる人間が、自分の属する企業の内部告発をするなんて、普通に考えてもおかしいですな(笑)
ウィテカーは、自らが“007”になったかのような気分で、嬉々として証拠集めを遂行してゆきます・・。
そのお陰で、世界的な“違法価格協定”が明るみに出て、ウィテカーの会社及び協定に参加した企業のトップが逮捕されることになります、が・・・。嘘の上に嘘を重ねた結果・・。
今度はウィテカー自身のリベート問題が浮上することになります・・。
この映画を観客にコメディとして印象づけた最大の功労者は、音楽担当のマーヴィン・ハムリッシュでしょう!!
古くは、名作『スティング』でアカデミー賞を受賞しているハムリッシュでありますが、今回もラグタイム・ジャズをベースに、メジャーコードの軽快な曲で、映画の作風を決定づけています!
この作品が終わりまで面白く観られたのも、随所に流れるハムリッシュの曲のおかげと言っても過言ではないでしょう。
私は個人的にはマット・デイモンという俳優があまり好きでありませんでした。
しかし、この作品での間の抜けた演技でファンになりましたよ(^^♪。
「ボク、会社にいられるんだよね・・?」
「ん~、周りの雰囲気は少し変わるかもしれませんが・・・」
しかし、のんきな男だな~(笑)。
ひきばっち的満足度★★★☆