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9.15 琵琶湖の魚たち その1 ビワヒガイ

2013年09月17日 | 日記
 9月15日(日)

 今回採集できた滋賀県高島市針江川の淡水魚を紹介します。

 

 採集した魚たちは、90センチメートル水槽に一時保管しました。

 

 ビワヒガイ(Sarcocheilichthys variegatus microoculus)です。

 コイ科カマツカ亜科に属し、約20センチメートルほどの小さな魚です。

 背鰭(せびれ)に1本の黒色帯があるのが特徴で、成長につれ薄れる傾向があります。

 繁殖期になるとオスの頬(ほお)が橙色(だいだい色)になり目が赤くなります。

 針江川では、上流から琵琶湖に注ぐ下流まで生息していて、礫などの障害物の多い場所に多く

 見られました。食性は雑食性で、何でも食べるようです。

 針江川では、トビケラやカワゲラなどの水生昆虫や、付着藻類などを食べているようです。

 繁殖期は4月から7月で、メスはイシガイやタガイなどの淡水二枚貝の入水管

 (川の水を取り入れる管)に産卵管を挿入し、淡水二枚貝の中(外套腔)に産卵

 します。

 このために、淡水二枚貝がいなくなると産卵できずにヒガイやタナゴなどの淡水魚は

 激減します。

 最近、全国の河川では、淡水二枚貝が激減しています。
 
 それは、河川のコンクリート化が最大の原因とされています。

 私たちは、これからも生物多様性が守られるよう、河川の保護活動に参加し、見守っていきたいと

 思います。

 今回の手網による調査では、58匹捕獲し、一部を学校に持ち帰りました。

9.15 琵琶湖に行く その2

2013年09月17日 | 日記
9月15日(日)

 滋賀県高島市針江区にある針江川に生物調査に行きました。

 

 針江川です。

 針江公民館の前にある受付を済ませて、針江川に入ります。

 針江川は、伏流水と雨水だけが流れる川で、色々な水棲生物が棲んでいます。

 いつも調査している山崎川と生物多様性の豊かな針江川の生物の違いについて

 調べます。

 

 さっそく、手網で川の中の生物を探します。

 とれた生物は、一度クーラーボックスや衣装ケースの中に入れて調べます。

 

 公民館のご厚意で、発泡スチロール製の船に乗せていただきました。