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1.30 ザリガニの体色変化

2012年02月01日 | 日記
1月30日(月)

 職員室のグッピーが入っている水槽の中のザリガニは、水槽の石の下をすみかにしています。そのために、観察していてもなかなか外に出てくれません。グッピーにエサをあげるときだけ、エサの臭いにつられて出てきます。そこで、私たちはグッピーにエサをあげてから1時間ほどシャッターチャンスを待つことにしました。
 カメラを向けると、ザリガニは警戒して石の下に逃げてしまいます。
 何度か挑戦してようやく撮ったのがこれらの写真です。

 
 石の下に見えているのがザリガニです。
 グッピーのエサの臭いに誘われて顔を覗かせたところです。
 正面に見える巻き貝は、レッドラムズホーンという外国産の貝と庄内川で見つけたアップルスネイルが交配した巻き貝です。
 違う種類なのに交尾して子供を殖やしました。このことから、外国産の生物を日本の自然に放つことは危険だと感じました。

 ザリガニをじっくりと見ていると、水槽に初めて入れたときよりも体色が黒くなっているのに気づきました。これは、カエルやメダカと同じように周りの色を判断して体色が変化するのでしょうか。少し調べてみました。
 ザリガニの眼の周りにはサイナス腺、X腺、Y腺という内分泌腺があり、それらからホルモンが出ていることが分かりました。つまり、このザリガニは、今まで飼育されていた場所が白っぽい場所で、周囲の色が白色であることを認識して,明色化を促す体色変化ホルモンを分泌していたため、からだが白っぽかっただけで、現在は水槽の中の砂利が黒っぽいために,からだを白くする体色変化ホルモンが出なくなって、元の色に戻ったと考えられます。

 
 石の下から出てきたザリガニです。
 素早く動くため、ピントが合いませんでした。