DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[7 -seven- / 175R] 一皮むけたイナゴの意欲作!

2006年03月18日 | 音楽レビュー
175Rのメジャー三作目『7 -seven-』のレビューです。
今作は、キットカットとコラボした限定シングル「グラフティー」でも
聴けたように、これまでのポップパンク・スカコアっぽい作風から、
勢いに任せるだけでなく、地に足のついたポップロックにシフトしてきた感じ。
曲のテンポも、速い曲が少なくなり、だいぶ落ち着いてきた印象。

7-SEVEN-
175R
東芝EMI

彼らの音楽性の幅が広がってます

MCUとコラボしたシングル「ORANGE」あたりから、その兆しはありましたが、
今作ではメンバー達も175Rの2ndステージに入ったという意識があるようで、
煮詰まってしまった2ndアルバムから、ある意味吹っ切れた内容になっています。

175Rを聴くと、どうしてもジュンスカのことを思い出してしまうのですが、
本作を聞いたときに頭によぎったのは、ジュンスカの『歩いていこう』。
ジュンスカも、そのアルバムからサウンドの幅が広がり、
それまでのビートパンクなスタイルから、ポップなロックへと
新たなステージへ踏み出した転機になったアルバムでした。

本作は、個人的に175Rの中で最も好きなアルバムになりました。
しかし、昔のように勢いのある175Rが好きな人達にとっては、
「彼らは変わってしまった。。つまらない。。」と感じる人も多いかもしれませんね。
私も、中学生/高校生の頃だったら、そう思ったかもしれないな、と思います。
でも、音楽性が広がったおかげで、SHOGOのヴォーカルの魅力は
確実にアップしていると思いますよ。
本作を聴いて、SHOGOってこんなにイイ声してたっけ?と驚いたほどです。
特に1曲目の「ボクハナンダ」での、滑舌の良い小気味よさは聴いてて気持ちいい!

そしてプロデューサは亀田誠治!175Rの新しい魅力を見事に引き出しています。
あまり先入観を持たずに、客観的に聴いてみれば、このアルバムの良さがわかるはず。

しっかし、亀田さんのプロデュースワークは本当にイイ。
椎名林檎しかり、平原綾香しかり、チャコールフィルターしかり、スピッツしかり、
そのアーティストの魅力を最大限に引き出していると思う。
TAKUIのプロデュースもしてくれないだろうか(^^;

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