DUMMY FAKE ROLLERS

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[A WILL / LUNA SEA] アルバムトータルでジワジワ来る。最初ダメと思ったが、どんでん返しで結局凄かった!

2014年02月05日 | ヴィジュアル系・ジャパメタ関連
いや~、受け入れるのに時間かかりました。
昨年末にリリースされたLUNA SEAの13年ぶりのニューアルバム、皆さん聴かれましたか?

A WILL(初回限定盤B)(DVD付)
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ユニバーサル ミュージック

個人的には、先行シングルが「The End of the Dream / Rouge」しか受け入れられなかったので、アルバム微妙かもな~と思っていました。「Thoughts」も「乱」も歌モノとしては聴けるのですが、バンドに求めるグルーヴというか、カッコ良さという観点では、イマイチだったんですよね。

というか、それ以前に、2年前の23分の大作シングル「THE ONE」が全く受け入れられず、あぁLUNA SEAさようなら、と思ってしまっていたのもあって、正直、今作の期待値低かったです。

そんな思いを持ちながら、アルバムを一聴した後の感想ですが、ほとんど印象に残らなかったです。
『SHINE』を初めて聴いたときと似ている感じでしたね。でも『SHINE』はシングル3作が強烈だった。今作にはそれがない。このアルバム、今後ご縁がないかも、、、と正直思いました。

でも、本作の路線的には『LUNACY』と似ているなと。で、『LUNACY』は大好きなアルバムなんですよね~(⇒『LUNACY』のレビューはコチラ)。『STYLE』以前で聴けたような荒々しさは無いけど、モダンでザラザラした感じが好きで。

でも、本作はそのザラツキ感がない。キレイすぎる感じ。
これが今のLUNA SEAなんだな、、、と思い、3週間ぐらい距離を置きました。

で、改めて何度か聴きこんでみようとリピートし始めたら、印象が変わってきました。
1曲目の「Anthem of Light」から、何か神々しい感じが。その流れで「Rouge」「The End of the Dream」と続き、ドッシリした安定感のある「MARIA」クセのある「Glowing」がジワジワと良くなってきて、サビから始まるメロディアスな「乱」へと突入。アルバム中、最もポップで聴きやすい「absorb」の後に、初期を彷彿させる激しい「Metamorphosis」が続き、なんだかアルバムの中に引きずり込まれていく感じ。「銀ノ月」でクールダウンした後、メロディアスで激しい「Thoughts」。そして、静かに始まって、ジワジワと盛り上がってきて、壮大に締める「Grace」。

なんだ、この作品、凄いじゃないか、と。これは『LUNACY』よりも凄いんじゃないか、と。アルバムラストの「Grace」がジワジワ来るように、このアルバムも作品トータルでジワジワ来るようになってるなと感じました。個人的には、このラストを飾る「Grace」が素晴らしすぎると思いました。これまでのLUNA SEAのバラードの中で最も好きかも。曲終盤のRYUICHIの歌声が高く伸びていくのに合わせて、高まっていくギターの音色とストリングス、そしてそれをボトムで支えつつ盛り上げていくドラムとベース、最後の余韻のストリングスと、美しすぎて感動しました。

というわけで、最初こりゃダメだと思ったんですが、どんでん返しで、結局凄いアルバムだったという感想です(^^;

下記で全曲が少しずつ聴けますので、まだ聴いたことない方はぜひ聴いてみてください。

●LUNA SEA - New Album「A WILL」Teaser


このアルバムを受け入れられたら、ライブでも聴いてみたいですね。
とりあえず、下記のBlu-rayで「Rouge」と「The End of the Dream」が観られるみたいですが。

LUNA SEA LIVE TOUR 2012-2013 The End of the Dream at 日本武道館 [Blu-ray]
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