DUMMY FAKE ROLLERS

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[L'Arc~en~Ciel トリビュート] ヴィンス・ニールは初期の楽曲に合わないと思う

2012年08月18日 | 音楽レビュー
ラルク・アン・シェルの海外アーティストによるトリビュート盤が出ましたね。皆さん聴かれましたか??

印象としては、メンツが多彩すぎて、統一感ないって感じですね。

L'Arc~en~Ciel TRIBUTE
クリエーター情報なし
KRE


ゼブラヘッドによる「Ready Steady Go」は勢いの良いパンクナンバーに。

●Ready Steady Go / Zebrahead


TLCが歌う「虹」は、原曲の力強さとは対照的な、とても優しく美しいバラードに。

●Rainbow / TLC


マキシ・プリーストの「Vivid Colors」はレゲエになっちゃってます。

●Vivid Colors / Maxi Priest


他にもBoyz II Menの「snow drop」が完全に違う曲としても成立するぐらいの名バラードになっていたり、マイケルモンローによる「HEAVEN'S DRIVE」が、彼のバンド「DEMOLITION 23.」でやっていてもおかしくないぐらいのワイルドなロックンロールに変貌していたりと、なかなか聴き応えがありますよ。

で、今作で一番違和感を覚えたのは、モトリークルーのヴィンスニールによる「Blurry Eyes」。この曲はラルクの1stシングルで、まだ繊細で叙情的な頃の楽曲ですが、これをLAメタルで天下を獲ったヴィンスニールが歌うと知った時点で、正直想像ができませんでした。

で、実際に楽曲を聴いてみると、繊細さのカケラもないアメリカンなハードロックアレンジになっており、ヴィンスニールの歌唱も、力強い歌い方になっていました。う~ん、何だろうこの違和感。。。

●Blurry Eyes / Vince Neil


恐らくこの曲の魅力は、クリーントーンの美しい透明感と、hydeの繊細な歌い方がセットになってこそ、なのではないかと思うのですが、その両方が失われてしまっているため、原曲を知っている人にはギャップが大きすぎて、受け入れにくいのではないかな、と思いました。

あと、ラルクの曲で、私が一番好きな「Carres of Venus」が、新人バンドHemenway(バークリーつながりでRiCECOOKERSと親交があるようですが)がカバーしているのですが、原曲の美しさがすっかり損なわれているのが残念でした。。。

●Carres of Venus / Hemenway


恐らく賛否両論あるトリビュートだと思いますが、興味の沸いた方は試してみてはいかがでしょうか?

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