DUMMY FAKE ROLLERS

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[難解で直感的なサスペンススリラー] ジェイコブズ・ラダー

2006年05月06日 | 映画・その他DVDレビュー
一度観て、パッと理解できない難解な映画にまた出会いました。
ティム・ロビンス主演の「ジェイコブズ・ラダー」です。

簡単に言えば、ベトナム戦争で負傷した兵士が、その後の社会生活で、
何者かに追われたり、悪魔に襲われるような幻想を見たりして、
現実と妄想が入り混じったせ界でもがき苦しむというストーリー。

JACOB'S LADDER
ティムロビンス、
マコーレー・カルキン、
エイドリアン・ライン、
ブルース・ジョエル・ルービン
¥4,935

ある種の戦争映画と言えるかも

※以下、ネタバレしないように注意してレビューします。

非常に難解で、暗いストーリーでした。
一度観ただけでは、いくつかの事実はわかるものの、いろんなシーンの
説明がつかず、かなりモヤモヤ感が残ります。
最後の結末も含めて、以前レビューした「Re:プレイ」を観たときと同じような感覚でした。

最初は戦争シーンから始まるので、戦争映画かと思いましたが、
戦争のシーンは最初の5分ぐらいで終わってしまいます。
その後の、幻想や悪魔を見るシーンは、非常に暗くて不気味で、
まるでホラー映画のような感覚。
そして後半からは、ベトナム戦争の裏側に隠された軍による陰謀の疑いが
浮上し、政治的陰謀を暴く物語的な展開も見せ、いろんな映画の要素が
入ってくるため、余計にわかりづらくなっています。

さて、肝心のオチですが、これはDVDの特典映像のメイキングで
監督、脚本家が大いにタネ明かしをしてくれていますので、
そちらを観ていただきたいと思います。かなり明快に解き明かしてくれます。
但し、メイキングでも述べられている通り、この作品はあまり論理的に
考えずに、直感的に感じる方が良いかもしれません。

さらに、このメイキングでは、作品に対する深い思いや、こだわりなども
知ることができるので、特典映像は絶対に観て欲しいです。
このお二人の考えていることは、相当深いですよ。

しっかし、本作でのティム・ロビンスの演技力、というか、表情はすごいです。
本作品が作られたのは、ティムの代名詞でもある
「ショーシャンクの空に」よりも以前なので、顔の精悍さには
欠けますが、いろんな感情を見せてくれ、まるで同じ人が演じているとは
思えないほどの凄さがありますよ。
また、ブレイク前のマコーレー・カルキンが、非常に良いポイント、ポイントで
出てきて、感動的なラストシーンへと導いてくれます。

ショーシャンクの空に

ティム・ロビンス、
モーガン・フリーマン
¥1,350

映画史に残る感動作の金字塔!

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2 コメント

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トラバありがとうございました (eigahujin)
2006-05-08 05:28:37
このてのリバースムービーの先駆的な作品ですね。

シックスセンスはこの映画のオマージュらしいです。
返信する
そうなんですか!? (lepps)
2006-05-08 22:14:40
シックスセンスが、コレに影響を受けてたとは知りませんでした。

映画のこと、よくご存知なんですねー。

eigahujinさんのブログは情報量が多いので、

勉強になります!
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