金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

症例報告(肩こり)

2016-03-31 06:25:54 | 頸椎
肩こりについて考えてみましょう。



正しくは頚コリですよね。。。



しかし、この肩こりという言葉は日本人特有のものだそうです。



どんな痛みにも必ず原因があるはずですよね。。。










どうも(^_^)



昨日はうちの長女の誕生日でした。



早いものでもう6才です(*´ω`*)



プレゼントは家でも出来る「鉄棒」です。今はこんな便利なものがあるんですね。




ぜひ逆上がりをできる様になってほしいですね。



喜んでいましたが、、、飽きない事を祈ります。。。



そうでなければ、、、ママの洗濯もの干しになってしまいそうっですからね(;´Д`)笑











さて、今回も症例報告シリーズです。



20代女性



診断名  頸椎ヘルニア



症状   頚から肩にかけての重だるさ、夜重だるさで寝にくい、目が覚める、下を向いていると辛い、吐き気、頭痛






いわゆる、肩こりと呼ばれる症状ですね。





たかが肩こりと言えど、甘く見てはいけませんよね。



本当に重度の方は、日常生活に影響をきたします。。。



この患者さんは美容師さんで、仕事に集中できないのが悩みらしいです。



アライメントは、いわゆるFHP「フォワードヘッドポスチャー」です。



確かに、肩回りを触診してみると固いですね。。。



ROM制限はそれほどでもありませんが、、、上を向いていた方が楽と言います。







私は、けっこう肩こりの治療が得意です( `ー´)ノ



特に重度の肩こり患者さんに対しては。。。



重度の肩こり患者さんは、大抵、、、もみ〇ほぐ〇とか、クイックマッサージ屋さん、整骨院、、、、



なんてとこに行ったことある患者さんがほとんどです。



こんなとこは、大抵は固い部分を力で揉みほぐす事をする為に、次の日に「揉み返し」になったり、さらに強い「コリ」を形成してしまったり、良くなっても次の日には「元通り」なんて感じになることが多いです。



ですから、違いが分かりやすく、患者さんも喜んでくれます。



「全然強く揉まれてないのになんで軽くなるの?( ゜Д゜)」



「痛い所を触らないのに何で柔らかくなるの?Σ(゜Д゜)」




なんて言われるとうれしくなります(*´ω`*)







さて、話しを戻して、、、この患者さんも治療に入る前に私には大体の原因が分かっていました。



まず、FHPの時点で、小胸筋、斜角筋なんかは怪しいのが分かります。



そして、ヒントは「上を向いていた方が楽」と言う言葉です。



もう一つ私は質問しました。



「毎日ヒールを履いていますか?」



「毎日ではないですが、、、けっこう踵が高めの靴が多いです。。。」



やはり。。。




こんなケースは、実は頚ではなく下腿にも問題があったりするんです。



それは、アキレス腱です(=゜ω゜)ノ





何で下肢???



と、思うかもしれませんが事実です。



詳しく言うと、腓腹筋から腱への移行部あたりが固くなっている事が多いんです。






ここで得意のアナトミートレインですが、、、



SBL(スーパーフィシャルバックライン)を考えてみて下さい。





このバックラインのつながりを考えた時に行っている事が分かります。



下腿の短縮により引っ張られたラインは頸部で伸長しているが為に、痛みが出ているんですね。



もちろん、全てではありませんがこんな感じの患者さんは多いです。







この患者さんも、頚には触らずに、下腿のリリースのみで痛みが半分になったと言われました(^^)



そして、残りの頸部周辺を調整して、ほぼ痛みゼロ、ROMも改善しました。



あとは、なるだけヒールを履かない事、固いのストレッチを指導して終了しました。






こんな離れた部位にも筋膜で影響しあっているから面白いですよね(*‘∀‘)




今回は以上です。



読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。








おわり

症例報告(片頭痛)

2016-03-29 06:18:49 | 頸椎
あなたは片頭痛の患者さんをどうやって治療していますか?



頭痛薬を飲んで我慢している患者さん。。。



多くないですか?



こんな方法で改善することもあるようなんですが、、、











どうも(^_^)



最近半端なくお金を使っています。。。



全て、自分の独立の為のなんらかの投資だと思っているのですが、、、



さすがに通帳からお金がどんどん無くなっていくのが怖くなってきました(´・ω・`)



まだまだ、マインドが弱いんです。。。



自分が成功する為に使っているのに、、、



絶対にこの何倍ものお金を取り戻してやるからな!!!



今日も財布の中身が寒い男です(T_T)笑











さて、今回も症例報告シリーズです。



片頭痛の患者さんについてです。





30代女性



診断名  外傷性頚椎症



症状   左側頭部の頭痛、倦怠感、腰痛、無気力、



・交通事故後、主に左半身の頚痛、腰痛を訴え治療していたが、痛みよりも頭痛のせいで何もする気が起こらない、家では横になってばかりの状態だという。







事故から2週間たったが、頭痛だけは日に日に強くなっている気がするらしい。。。



精神的な要素でもあるのかと感じてしまう。。。



診断にはないが、うつ傾向ではないかと感じる。



しかし、本人曰く事故前にはこんな事は無かったらしい。。。



最初は、頚のROM制限もあったので、これを改善したら頭痛も改善するのかと思い治療しました。



頚の回旋制限が著明だったので、何処が悪いのか。。。



評価して行ったところ、広背筋が怪しいようなので治療しました。



頚のROmも改善し、治療終了したのですが、、、



本人はどこか浮かない顔でした。。。







次回に来院した時も、、、



「猪子はどうですか?(^^)」




「全く変わりません。。。( ..)」



調べてみると、頚のROM制限も改善されているのですが、、、



本人はやはり頭痛が一番の主訴みたいです。。。



どうしたものか。。。



頚にアプローチしてもなんか無理なようなので、、、



思い切って、頭蓋治療をしてみようと思いました!(^O^)/



これ、最近習いたてでして、、、あまり自信なかったのですが。。。







とりあえず、、、前頭骨~蝶形骨~側頭骨、、、最後に頭頂骨にアプローチしてみました。



特に、蝶形骨、側頭骨の部分が固く感じました。



不思議なのが、左に頭痛を訴えているのに、固いのは右側だったと言う事。。。



これも、痛い所には原因は無いと言う事なのか、、、



なぜかは、私自身これから勉強して行きたいと思いますが。。。



治療後。。。



「眼がスッキリ。。。頭が軽くなった!」



と言われ、初めて笑われました(*'ω'*)笑



現在もこの治療を継続中ですが、、、かなりいい結果が得られています。



不定愁訴への頭蓋への治療の必要性を感じた経験でした。



まだまだ、分からない事が多い部分なので私自身勉強して行きたいと思います。









今回は以上です。



読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。







おわり


症例報告(回旋型腰痛)

2016-03-26 06:49:32 | 腰部
腰痛について真剣に考えてみましょう。



腰痛=腰に原因



この公式は意味がありません。。。



だってこんな所が腰の痛みに関係しているのだから。。。










どうも(^_^)



最近は慢性的に寝不足が続いている事で、、、、患者さんから



「先生、目の下にクマできとるぞ。寝不足かい?Σ(゜Д゜)」



と、聞かれてしまう始末。。。



「夜更かししすぎですかね~(;´Д`)ハハハ(笑)」




と誤魔化すも、、、



「これなら三人目の子供も、もうすぐじゃないかい?(*´▽`*)笑」



ハハハッ。。。患者さんにセクハラされた男です(T_T)笑










さて、今回は症例報告シリーズです。



腰痛の患者さんについてです。






40代女性



診断名  腰椎椎間板ヘルニア



症状   腰痛だが常に痛い訳ではなく、痛みが出る時はTH11~L2当たり周辺が痛むと言う。



患者さん訴え  様々な整形や接骨院整体院に行ってきたが治らず、原因が分からないと言う。。。ホントかな?







実際私も少し、精神的に不安定な人な感じがしましたが、、、



困っている患者さんは頑張って治療せねば、、、



ただ、困ったことに今は痛みが無いと言う(;´Д`)



何とか痛む動作を探します。



その前に、私はアライメントから、頸椎周辺が怪しいと考えていました。



それは、その患者さんがいわゆる猫背だったからです。



全体を視診で確認しても頸椎の運動制限が腰椎の可動性に異常をきたしているのではと予測していました。









なんとか痛む動作を発見。



それは、坐位で体幹を屈曲、右側屈、左回旋させた時に、左腰部が痛むと言うものでした。



う~ん。。。



とりあえず、怪しい頸部周辺を診てみる事に。。。



ありました!



斜角筋、胸鎖乳突筋がカチコチです(;´Д`)



さすがオレ!



さっそく、リリースして、、、



同じ動作をしてもらうと、、、



「。。。痛いです(´・ω・`)」



「先程と何も変わりませんか?」



「はい、全く。。。でも首は回りやすいです(*'ω'*)」



そりゃそうだ。。。



では何処が原因なんでしょうか。。。



やはり精神的なものなのか。。。と考えかけましたが、、、



まてまて。



下肢も診てみようではないか!



この時点でも私は腰には全く触れていません( ˘ω˘ )



なぜなら、患者さんが言ったことが本当なら、様々な所で腰を治療しまくっているのだから、、、



必ず他の所にげんいんがあると思っていましたから。



で、下肢の何処を診たかと言うと、、、胸鎖乳突のつながりから、、、



腓骨筋では?と考えてみました。





ビンゴ!さすがオレ(^O^)/。。。イヤイヤさっきもそう言ったよ。。。



しかし、反応が出たので、リリース!!!






患者さん「Σ(゜Д゜)。。痛くないです!」





今度こそ声を大にして言います。。。



さすがオレ!!!(^O^)/笑



それは、冗談ですが、こんな所にも腰痛の原因があるんです。



これはアナトミートレインで言う所のLL(ラテラルライン)ですかね。




今回の反省は、最初の段階で頚が悪いと決めつけてしまったことかな。。。



経験上、こんなパターンは頸部が原因の事が多いのですが、、、



いい勉強になりました(*'ω'*)











今回は以上です。



読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。







おわり

脊柱について「なんでも知っている」人は読まないでください。⑤

2016-03-25 06:12:05 | 腰部
腰椎についてお伝えします。



臨床上、腰の疾患に関わる事はかなり多いです。



セラピストなら絶対に知っておかないといけない事があります。。。













どうも(^_^)



私は家族団らんの時にでも、場を和ませるためによく冗談を言います。



つまらんジョークも飛ばします(*‘ω‘ *)笑



それを嫁さんが突っ込むのですが、、、



昔は、、、「何言ってんの!?(^^♪パシッ」




と、可愛い突込みだったのですが、、、



現在では、、、「何言っとるん!?(-_-メ)バコッ」



蹴りが飛んできます。。。



私の身体はいつまで持つのでしょうか。。。心配な男です(T_T)










さて、今回は脊柱の中でも腰椎について勉強して行きたいと思います。





臨床上、最も多い疾患部位であると言ってもいいでしょう。



まず、その腰椎の形状からです。



腰椎の椎間板は椎体の3分の1にもわたる大きさを有します。



これは、広範囲のROMを持つためですね。



棘突起は短く、後方へ突出しています。



胸椎とは違い、回旋は大きく制限されるが、屈曲、側屈、伸展のROMは大きいです。



腰椎の中でも、L4-L5と、L5-S1間のROMは大きく、その為、ハイパーモビリティに陥りやすく、椎間板障害、脊柱管狭窄が起こりやすい部位でもあります。



腰椎は前弯していますが、その前弯のほとんどがL4~S1の間で構成されています。



特にL5-S1間の腰仙関節の腰仙角は正常で30度となっており、レントゲン診断でも指標にされます。





この腰仙角が増大すれば、腰椎の前弯は増大し、骨盤の前傾を招きます。



減少すれば、腰椎の前弯も減少し、骨盤は後傾して行きます。



この腰仙関節がとても重要な所なのがお分かりいただけるでしょうか?



SJFなどをアプローチ法に使う先生はお分かりでしょう( ˘ω˘ )







さあ、腰椎の前弯とくれば必ずこの筋が思い出されます。



そう!大腰筋です(*'ω'*)





この筋は腰痛を治療する時にもとてもとても重要な筋です。



触診も難しく、アプローチも難しいです。



でもでも、この筋を知らずして腰痛は治せません。



腰椎の前弯形成については意見が分かれる所らしいですが、、、



筋電図では確認できないとかなんとか、、、



しかし、腰椎の前弯増強の患者さんにこの筋をアプローチする事により、いい結果が得れることからも関係は大ありだと考えますが。






その大事な大腰筋とつながりが深い筋を考えてみましょう。



得意のアナトミートレインです。



ご存知DFL(ディープフロントライン)ですね。



このDFLの中でも、この大腰筋とのつながりが深い筋は?



それは、、、



後脛骨筋と斜角筋です( ゜Д゜)





こことの関連が非常に強いと臨床でも感じています。



また、この二つの筋も触診が難しい筋です。。。







例えば、ぎっくり腰の患者さん。。。



大腰筋が関わっている事が非常に多いですよね。



痛みで腰部が触れない事が多々あります。



こんな時は、、、後脛骨筋の緊張も高くなっている可能性が高いです。



そう!腰部に触れないなら、この下腿を攻めればいいのです。



後脛骨筋をリリースする事により、筋膜連鎖のある大腰筋の緊張もいくらか緩むのです。



腰を曲げて来院した患者さんが、このリリースで痛いながらもなんとか腰を伸ばして帰れるようになったことが多々あります。



もちろん、ぎっくり腰の原因は大腰筋だけではありませんが、試してみる事をおすすめします。










今回は以上です。



読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。









おわり





脊柱について「なんでも知っている」人は読まないでください。④

2016-03-24 06:07:01 | 胸郭
胸椎についてお伝えします。



胸椎の関節運動を知る事であなたは、、、



セラピストとしてもう一つ上の段階にいけるのでは?










どうも(^_^)



もうすぐ四月ですね。



日本では新しいシーズンの始まりの季節です。



今年は私の人生で大きな転換期となると思います。。。



どうなることやら。。。



しかし、、、やるしかない。



もう後戻りはできない。。。する気もないが。。。



俺がやらねば誰がやる?ちょっとカッコつけてみた男です(*^▽^*)笑









さて、今回も胸椎についてです。



胸椎って面白いんです。それに重要です。



頸椎や腰椎ばかりに眼が行きますが、、、この胸椎についてどれだけ理解できるかが、、、



他とは違うセラピストになれるかどうかのポイントではないでしょうか?








今回は胸椎のカップリングモーションを勉強してみたいと思います。



カップリングモーションとは?



脊柱の側屈と回旋は、常に協調して働く仕組みを持っています。



純粋な側屈、回旋はほんの数度しか起こらないとされています。



頸椎の右側屈には、右回旋が付随してきます。



同側への協調運動ですね。



頸椎はルシュカ関節によりROMが制限されていますので、この協調運動でROMを確保しています。



腰椎では右側屈には左回旋が付随してきます。



頸椎とは反対ですね。






では胸椎はどうなるのでしょうか???



胸椎のカップリングモーションは、頸椎と腰椎の要素を兼ね備えていると言われます。



頸椎と腰椎のキャパを超えた動きの時にはどちらにもシフトできるような干渉作用を有しているものと思われます。



胸椎の動きは極めて重要なんですね。



胸椎の中でも固くなりやすいのが上部胸椎TH1~TH3あたりです。



ここのROMが乏しいと、頸椎の伸展時に過剰運動を起こしてしまう。



または、脊柱のつまり感を訴えたりする患者さんが多いですね。



さあ、ここの運動性を出すために有効なアプローチ法をご紹介しましょう。



ある筋へアプローチする事により、上部胸椎の伸展を出す事が出来ます。



その筋とは、、、








小円筋です。








胸椎が固くなっている人は、肩甲骨が外転している事が極めて多いです。



小円筋にアプローチする事で肩甲骨を内転させ、上部胸椎の伸展性を出してやるのです。



そうすることで、頸椎の伸展時の脊椎のつまり感が少なくなることが多いです。



頸椎だけで伸展していたのが、胸椎の伸展も出て綺麗な伸展運動が可能になるでしょう。










今回は以上です。




読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。









おわり