金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

上腕二頭筋のspasmがもたらす腰痛(勉強会)

2019-11-25 18:13:45 | セミナー

上腕二頭筋。。。



セラピストでなくても名前くらいは誰でも知っているメジャーな筋です。



しかし、この腕の筋の短縮がもたらす障害は、、、



肩関節はもちろん、腰部にまで及ぶ場合があるなんて、、、



あなたは考えられますか???










さて、今回は上腕二頭筋にフォーカスを当ててやって行きたいと思います。



その前に為になるお話しをしましょう。



題名は「同じことの繰り返し」です。



いきます。



誰でもそうですが、新しく何かを始めた時はモチベーションが高く意欲的です。



しかし、日がたつにつれ毎日同じことの繰り返しだと感じるようになり意欲がわかなくなります。



私も10年も同じ仕事場にいるとさすがにマンネリ化してきます。。。



毎日電気つけて、マッサージして、世間話して、、、



この繰り返しが苦痛になってくることがあります。



この状態は仕事のスキルは成長しているが、心が成長していない状態です。



だから「毎日同じことの繰り返し」になってしまうのです。



しかし、こんな時こそチャンスなんです!



このタイミングで初心に帰るんです。



いや、初心に変えるんです。



なぜ、この仕事を選んだのか?

始めた時はどんな夢、希望を持っていたのか?

初めて治療した時はどんな気持ちで患者さんと接していたのか?




それを思い出して、仕事に取り組むことにより心の成長が伴ってくると思います。



そして、何か新しい事をしようとする意欲も湧いてくると思います。



私はそうしてモチベーションを上げるようにしています(;^ω^)



良ければ参考までに、、、









では、本題です。



上腕二頭筋と聞けば、浮かんでくるのが肩関節の障害ではないかと思います。




私はリハビリ室でも良く診る、上腕二頭筋長頭腱炎が思い浮かびますが、、、



上腕二頭筋は肩の障害だけでなく、腰痛、膝痛にまで関与してくることがあるのです。



出た!



お得意の筋膜のつながりからとかいうんでしょ!?



〔これは上腕二頭筋を含むライン〕
DFALディープフロントアームライン



と、思ったかもしれませんが、、、その通り!



もう、私の治療の考え方はこの筋膜連鎖なくして組み立てる事が出来ないんです。



まあ、それはさておき、とりあえず肩の障害から勉強して行きましょう(^^)



単純に、上腕二頭筋が短縮していて起こる肩の障害で多いのは何といっても、



インピンジメント</strong>でしょう!





肩の運動が円滑に行われるためには、



滑膜性関節である肩甲上腕関節の骨頭の変位を少なく保つこと。



つまり、関節がルーズな状態、インナーが機能していない状態ではない事。



第二肩関節(肩峰下関節)でインピンジメントが起こらない事。



つまり、大結節が烏口肩峰アーチに衝突しない事。





この二つが重要になってくるのですが、、、



後者の方を上腕二頭筋のSPASMと照らし合わせて考えていきます。



簡単に衝突と言いますが、その背景をまずは考えてみましょう。


屈曲動作についてです。







通常の肩関節の屈曲動作には最終域まで骨頭の内旋が付随してきます。



この内旋のおかげで骨頭は烏口肩峰アーチに衝突しないで済むのです。



このノーマルでの状態の内旋により大結節が前方を通るルートを前方ルートと仮に呼びましょう。



次は、重たいものを持った時の肩関節の屈曲です。



この時は、肩甲骨に対して骨頭が外旋します。



これは、重たいものを持つ時は、上腕二頭筋がよく使われる為です。



自分でも試してみるといいですが、重たいものを持つ時は肩関節を内旋させたほうが持ちやすいか、外旋させたほうが持ちやすいか、、、



断然、外旋位の方が上腕二頭筋は働きやすいです。



つまり、上腕二頭筋が働く時は外旋位になる傾向が強いという事です。



この外旋の為、大結節が通るルートを後方ルートと仮に呼び、
重たいものを持つ屈曲をパワー型とここでは呼ぶ事にします。



どちらのルートが良いという訳ではありませんが、、、
個人差があり、常に後方ルートを通る屈曲をしている人も中にはいるだろうし、
常に内旋位の為に、最終域まで屈曲出来ない人もいるでしょう。



しかし、大事なのは、ノーマル型であってもパワー型であっても骨頭が烏口突起に衝突しない事。



インピンジメントが起こらない関節運動が肩関節の円滑な屈曲動作を行う時には必要です。



しかしながら、重たいものを繰り返し持つ、あるいは持ち上げる作業を繰り返しする仕事の人などは、上腕二頭筋の過用により、、、



ノーマル型の屈曲でも、パワー型の屈曲様式に近づく、あるいはパワー型の屈曲様式になってしまうケースが多いのです。



つまり、ノーマル型で通常起こる内旋運動が行われない、もしくはやや外旋してしまう事により、



骨頭の烏口肩峰アーチへの衝突、
インピンジメントが起こるケースが多いと言う事です。



では、どうやってインピンジメントを治療すればいいの???



皆さんが知りたいのはそこでしょう。



その答えは、インピンジメントが起こる背景を知る事です。



どの様な原因でインピンジメントが起こっているのか知る事です。



患者さんは一人一人違います。



決まった治療法はないんです。



正しい評価が出来ると、何処をマッサージすればいいのかが分かってきます。
やみくもにマッサージするのではなく、ポイントが分かると自信を持ってアプローチ出来ます。



おしゃべりで患者さんの気を誤魔化す必要も無くなります。
患者さんのご機嫌とりもせずにすみます。
先生~患者の関係性も構築され舐められずにすみます。



話しはそれましたが、、、



つまりいい事づくしですよって事です。




さて、次は、、、



* 上腕二頭筋のspasmがもたらす腰痛



これについてやっていきます。


腕と腰が関係あるの?



と思いますが、、、



大有りです( ̄^ ̄)ゞ



ては、どんな人に多いのか?



それは、事務仕事、パソコン仕事をする人に多いと考えられます。





事務仕事をする人が腰痛持ちなのは、なんとなく想像出来るのではないでしょうか!?



上腕二頭筋だけが原因ではありませんが、



ここもチェックするべきポイントでしょう!!



上の絵の人の姿勢を考えてみて下さい。



こんな感じでパソコンしてる人多いと思います。



とりあえず、上の絵の人の上肢をみて下さい。




頭部も前方変位しています。



いわゆるFHPです。



この姿勢では、小胸筋、上腕二頭筋、回内筋が短縮傾向なのは明らかですね。



これが腰痛の原因となるんです!



この上半身の筋群が短縮傾向のまま、起立したと考えて下さい。



当然、上半身質量が前方へ向かいます。






この時の起立筋がどんな状態かイメージしてみましょう。



メチャメチャ引き伸ばされてないですか?





筋はある程度緩んでいる状態から収縮するのと、



伸びきった状態から収縮するのでは、



かかる負担が全く違います。



試しに重たい物を持って、軽く肘を屈曲した状態からアームカールするのと、



肘を完全伸展させた状態からアームカールするのでは、どちらがしんどいでしょうか???




断然、伸展位からの屈曲動作がしんどいはずです。



これが、起立筋で起こっているんです。



起立筋は体幹を伸展させます。




引き伸ばされた起立筋は、上半身質量が前方へ行っている上半身を起こす為に、収縮します。



しかし、この引き延ばされた状態からの収縮はものすごく負荷がかかります。



この状態が常に続いているのだから、起立筋はたまったものではありません。



痛みが出るのも容易に想像できるのではないでしょうか。



補足すると、筋が痛みを発生させるときは、そのほとんどが、短縮された状態ではなく、伸長された状態の部分に痛みが発生します。



しかし、その場合、伸長している筋に対してアプローチするのではなく、短縮している部位にアプローチしなければなりません。



痛い場所に原因は無い!これです。



伸びている起立筋をマッサージしても効果はうすいんです。



あなたは、これが分かっても痛い場所をマッサージするんですか???



これが上腕二頭筋のSPASMがもたらす腰痛の全貌です。



あくまで、多い症例であって、全ての人に当てはまる訳ではありません。



この様な例をヒントに自分で勉強してください(*´▽`*)






おわり


股関節の専門的な構造を理解せよ!!(勉強会)

2019-11-17 21:18:30 | セミナー
股関節の構造についてお伝えしたいと思います。



股関節の機能不全を潜在的に持っている患者さんは非常に多いです。



腰痛との関連も非常に大きいです。



あなたは絶対にこの部位を理解し、治療出来なければいけません。



もちろん、私も含めて。。。








さて、今回は股関節です。



今回も>これを読んでいる勉強熱心なあなた
にだけ、レポートの最後に、股関節の痛みに深く関連がある意外な筋肉を教える事にしましょう(*´ω`*)



かなり股関節の痛みとの関連は鉄板な筋です。



ここをリリース出来れば、絶対に変化が出る所です!









では、今回の最初のお話しは、、、



「治ります!と断言する勇気」についてです。



皆さんも患者さんに良く聞かれるかもしれませんね。



「先生、これ、、、治るんですか?」

「先生、これ、、、どのくらいで治りますか?」



こんな時は、


「治りますよ(*´ω`*)」

「~で治りますよ(*´ω`*)」



と、断言しちゃいましょう!笑



イヤイヤ、そんな事言って治らなかったらどうすんだ?



と、思いますよね(;´Д`)



では、なぜそう言い切る必要があるのか?



①言い切る事で自分を追い込む

言い切ってしまったら、人はウソつきにはなりたくないので、必死にどうにかしようと最大限のパフォーマンスを発揮します。治すために自分の持てる力を最大限発揮します。その力が足りない場合は、何とかしようと新しい事に挑みます。そうすると、自分の成長スピードが飛躍的に高まります。


②患者さんの気持ちを高め信頼を得る

あなたが患者さんだとして「治せます!」と言い切る先生の所と、「う~ん、難しいですね、、でも、、たぶん、、この程度ならよくなるかも、、、やってみないと分かりませんね。。。」

どっちの先生に診てもらいたいか?分かりますよね?

患者さんは自信が無い先生には診てもらいたくないし、自信が無い事を感じ取ります。そうなると不安になり痛みが増すこともあります。

患者さんの治そうと言う気持ちを上げる事で治療効果は高まります。






でも、ウソを故意的についてはダメですよ。何年も前からの症状を、一日で治します!なんてのはただの嘘つきになってしまいますから(;´Д`)



それと、自分で責任を持つことです。


治します!が無理なら、、、


最初は、これくらいの期間、この頻度で治療したら、痛みがこれくらいになります。


これから始めてはどうでしょう?(^^)


言ったからには治す!治らなかったら素直に謝り自分の非を認める。この覚悟を持って、今度患者さんに聞かれたら言い切ってみてはいかがでしょう?自分の責任で、自分の成長の為に。


達成した時、間違いなく自分は成長しているはずです。






では、本題です。




股関節の痛み。。。何の病名が出てくるでしょう?





変形性股関節症、単純性股関節炎、ペルテス、大腿骨頭壊死、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、臼蓋形成不全、、、、



こんなところでしょうか。



どの疾患に対して治療する時にもまずは構造や理解を深める必要がありますね。





Q.では、まず皆さんは股関節治療と聞いたらどんな風に考えるでしょうか?


・あまり治療した事が無いし分からない。


・何処を治療すればいいのかも分からない。


正直、構造自体も筋肉も良く分からない。


・とりあえず、痛い所をマッサージする。


・そもそも、OAだから痛いのは仕方ないと思っている。


・とりあえず大殿筋リリースしてみようか、、、




こんな感じではないでしょうか?



私の勝手な推測ですので、違っていたら失礼しました(+_+)



しかし、もしそうなら、、、この勉強会の内容を理解する事であなたは、、、



・股関節の構造と仕組みを理解出来ると、何処にアプローチすればいいかが分かる。


・腰痛との関連を知る事で、股関節治療により腰痛も治療できるようになる。


・治療結果を出しやすくなる。


・ただ、やみくもに痛いところをマッサージしなくて済む。


・出産後の女性の骨盤周囲のケアが出来るようになる(患者、嫁さん、姉妹、友達、知り合い、、、)


・筋肉の性質を知る事で、何処が異常なのかが分かる。




努力次第でこんな事が出来るようになります。








でも、股関節の痛い人あまり診る事ないしな。。。



と思うあなた!


そんなことありませんよ( `ー´)ノ



まず、この股関節の痛みは圧倒的に女性に多いです。



現在日本で股関節の痛みに悩んでいる患者さんは、120万~420万の人がいるらしいです。



日本の人口の1~3.5%の割合です。かなり多いです。



また、来院する患者さんを考えても女性の方が多くないですか?



平日の昼間に来院するのはどうしても女性の方が多くなります。



こんな事を含めて何処の院でもターゲットは女性になる傾向があります。



ですから、独立してやって行こうと思うのなら、股関節の患者さんは絶対に来ます。



今、治療できるようになっておかないといけません(-_-メ)






では、股関節についてです。



言わずと知れた球関節(臼状関節)です。





下肢と体幹を連結している唯一の関節です。



寛骨臼というくぼみの中に大腿骨頭が三分の二収まっています。



しかし、この関節窩は浅い為に関節唇、寛骨臼蓋靭帯がその深さを補ってくれています。





そして、その上には関節包、靭帯によって股関節は補強されています。



股関節の関節包は厚く強靭です。



なんたって、骨盤よりも上をこの関節で支えている訳ですからね。



その関節包の上を補強するのが靭帯です。



主に、①腸骨大腿靭帯、②恥骨大腿靭帯、③坐骨大腿靭帯によって補強されています。



①腸骨大腿靭帯

その形状から、Y靭帯とも呼ばれ、人体で最強の靭帯です。



②恥骨大腿靭帯

関節包の前方を補強します。



③坐骨大腿靭帯

関節包の後面を補強します。




それと、もう一つ、補強する作用が強い訳ではありませんが、大腿骨頭靭帯も忘れてはいけませんね。



大腿骨頭への栄養供給の経路となっている所です。



骨頭には栄養が乏しいですからね。





この様に股関節は形成されている事を最低限覚えて起きましょう。


もっと欲を言うと、靭帯の制限が起こる運動まで分かればいいのですが、、、今回はここまでにしておきます。



肩関節と似通っている所が多々ありますが、基本的に股関節は肩関節と違い複合関節ではありません。



肩関節は、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節、肩鎖、胸鎖、第二、、、とたくさんの関節が複合して運動が起こるのに対し、股関節は基本は単純な関節です。



しかし、股関節の動きと、骨盤、腰椎、膝関節の動きの連動性はもちろんありますが。。。






・被覆率



では、今回の最大のポイント、、、



股関節の被覆率についてです。



この事をどれだけ理解できるかが股関節の構造、性質を知るポイントです。



骨頭がどれだけ関節窩にしっかりと収まっているのかですね。



この被覆率が減少すると、股関節の骨性支持が不安定になり、靭帯、筋の支持負荷が高まり痛みとなって出てくると言うのが、多いパターンです。



我々が診る股関節痛の場合ですが、、、



この被覆率は、、、



骨盤の前傾=被覆率の上昇

骨盤の前傾=被覆率の減少





となる事だけでも、今回は覚えておいてほしいですね(;´Д`)



例を出してみましょうか、、、



女性で、先天的に関節窩が浅い、、、そして出産の影響で寛骨が外転位になり、被覆率が更に減少してしまった人がいるとしましょう。



この時に身体は代償と言うか、弱い所を補う為に働くことがあります。



それは、何か。。。



骨盤を前傾させることによって、被覆率を上昇させ安定性を確保するんです。


上の図のbのようにです。


しかし、前傾させることによる弊害もあります。



それは、骨盤の前傾に伴い、腰椎の前弯も増加してしまう為に腰痛が発生してしまう事があるのです。




この場合、股関節が悪いにもかかわらず、痛みが出るのは腰部です。。。



この腰と股関節の関係性の事を、、、



HIP SPINE SYNDROME(ヒップスパインシンドローム)



と言ったりします。



私が以前からしつこく言っている、、、


「痛い所には原因が無い!」


この言葉にも関係してくる部分ではなかろうかと思います。



もう一つ例をあげましょう。。。



胸椎後弯の強い人、、、



皆さんも良く見かける事が多いのではないかと思いますが、、、



この胸椎の後弯増加によって腰椎の前弯が減少します。





それにより、骨盤が後傾し股関節の被覆率が減少します。


上の図のcの状態ですね。


その為、股関節の安定性を補う為に筋の出力が上がり負担が増加します。



そして、股関節痛が出現します。



これは、、、先ほど言ったHIP SPINE SYNDROMEの反対バージョンですね。



被覆率について、こんな背景がある事を覚えて起きましょう。







・筋の性質を覚える



筋の性質とは?



私が勝手に言っているだけで、他の言い方があるのかもしれませんが、、、



どういうことかと言うと、、、



例えば皆さんが良く知っているつもりの大殿筋!





この筋の作用は、一般的には股関節の伸展、外転、外旋と本には書いてあります。



では、どの作用が一番強く、どんな時にこの筋が活発に働くのか?



ほとんどの皆さんは大殿筋と聞くと、外転作用を思い浮かべるかもしれませんが、、、



実際に大殿筋の主な作用は股関節の伸展です。また、それによって骨盤を後傾させることです。



そして、歩行時にも作用しますが、それよりも階段を上るときに良く作用します。



これを知っていれば、問診で階段を上るときの痛みを聞いておくことで、大殿筋の障害を予測し仮説を立てることが出来ますよね(*‘∀‘)



そして、次に強い作用は外旋です。



なぜ、外転作用がそれほどでもないのかは、大殿筋の下部繊維は内転作用がある事など、筋の走行上の関係かなと考えていますが、、、



そもそも、外転作用が強いのは中殿筋、小殿筋です。



歩行時のもこの筋が強く作用します。



トレンデレンブルグ歩行を思い出すと今話している事がつながってくるのではありませんか?



そもそも、外転筋は内転筋に比べると、1.6倍もの強さがあります。



内転筋の筋力トレーニングが重要視されているのもうなずけますね。



外旋筋は内旋筋に比べ、なんと3倍もの強さがあります。



解剖学的肢位が外旋位にあるのもうなずけますね。



純粋な内旋筋と言うものはなく、一番強い内旋作用を持つのは何と、、、



中殿筋前部繊維なんですよ。





次いで小殿筋、TFLが続きますが、、、



以外にも内転筋の内旋作用はもちろんありますが、重要なのはこっちの方なんですね。



先ほど言った、股関節疾患のほとんどに内旋制限があると言う事も理解できるのではないでしょうか???






この様な、筋の優位性と言うか、性質を理解して行く事が、私も含めて今の皆さんに必要な事だと思いますよ。



骨盤のデモンストレーションで見せたように、この様な事を理解しておくことで、簡単に変化を出す事も出来ます。



次回ももう少し股関節について勉強して行きたいと思います。



最後に、、、



股関節疾患に大変関連性のある筋を、ここまで読んだ勉強熱心なあなたにだけ教えましょう(*´ω`*)



読んでない人には教えません。



なんとなく、皆さんもインナーのどれかだとは思っているんじゃないですか?



その通り!それは、、、



大腿方形筋です。





外旋6筋では梨状筋にばかり眼が行きがちですが、、、



この筋をリリース出来れば、股関節疾患、腰痛にとても効果があります。



さらに、上肢の外旋筋をリリースしきれない患者さんがいるのではないですか?



その患者さんはおそらく、ここのリリースでさらに変化を出すことが出来る可能性が高いです。



この情報はかなり役に立つものだと思います。



ぜひ、臨床に役立てて下さい。







おわり









治したいなら脊椎の構造を理解せよ!(勉強会)

2019-11-14 23:59:09 | セミナー
脊椎の仕組みを理解する事は、、、



必ず治療の効果を上げます。



この様な細かい事、なぜこんな仕組みになっているのか、、、



理解しているかの差が、結果を出せる治療家とそうでない人の差でもありあます。










  



さあて、今回は脊椎のお話しです。



その前の今回の最初のお話しは、、、「あなたは何人治療できるの?」です。



一人で一日に診れる患者さんは何人でしょうか?



その人の施術時間にもよりますが、、、私が自分で独立して出来る数は、、、



一日に10人~多くて15人でしょう。



では例を上げます。



あなたの治療を必要としている患者さんが一日に30人居たとします。しかし、一日に診れる数は15人までしか無理です。あなたはどうしますか?



先着順?重症度?患者さんの性格、人柄?お金を持っているか? 





どう選別するかはあなたの自由ですが、、、独立したら必ずこんな選択を迫られる時があります。



なんか態度悪くて、支払いの能力もなくて、嫌いな患者さんの予約が入っている所に、、、






優しくて、あなたの事をとても信頼してくれていて、たくさんお金を使ってくれる、美人な患者さんが、同じ時間に予約を入れたいと言ったら、、、



その望ましくない患者さんを診ていたがために、優良患者さんが診れなくなってしまう。。。



こんな事が起きたらどうしましょう?どうせなら優良患者さんをたくさん集めて治療した方が双方の為になると思いませんか?



それだけ繁盛したらの話しですが。。。笑



全ての人を満足させて改善するのは無理です。
あなたはどんな患者さんを優先してみますか?
どんな患者さんをターゲットにして集めますか?



そんな患者さんを選別するなんて、、、(;´Д`)と考えてしまう優しいあなたは、、、



残念ながら、独立して成功するのは難しいでしょう。



何故かは、自分で考えてみて下さい。 

 

独立に挑戦した人にしか分からないでしょう。










 





さて、本題です。



脊椎についてのROM、仕組み、与える影響、、、この様な事を勉強して行きます。






なぜ、これを勉強するのか?



・皆さんは柔道整復師で骨の専門家だから、知っていて当然じゃないといけない。


・脊椎は、家で言ったら「柱」の部分。柱が傾いたり機能が良くないと都合が悪いから。


・皆さんがいつもマッサージしている疾患は、腰椎~、頸椎~、のように脊椎に関連した疾患ばかりだから。


・仕組みを詳しく知り、理解する事によってアプローチの幅が広がり、結果も他の人よりも出せる。





このような理由があります。



では、頸椎からです。



何度か頸椎については勉強会で取り上げましたが、、、前のEvernoteも参考にしてください。



頸椎の特徴を上げていきます。



想い頭を支えており、神経、動脈などを保護する為に安定性を必要とする反面、広いROMも必要とするための可動性も必要な所。



安定性と可動性の相反するものを可能にする為に、頸椎にはカップリングモーションといううまく出来た機能がある。




ルシュカ関節という頸椎の関節によって安定性を得る為に、純粋な側屈や、回旋の単独の動きは少ない。



必ず、側屈には同側の回旋が付随し、回旋には同側の側屈が付随し可動域を補っている。



何かの運動の際も、頸部から始まる動きが多い。



「おーい、〇〇先生!」と背中を向けている人を呼べば、必ず振り向く際は頸部から運動を開始するのをみてみて欲しい。



軽度の前弯を呈しており、一番前方に出ている部分はC5になり、この部分の椎間板への負担は大きいことからも、頸椎ヘルニアではC5/C6あたりに好発しやすい事がわかりますね。



高齢者では、円背傾向から下部頸椎から上部胸椎にヘルニアは好発しやすいと言われています。



また、環軸関節の回旋ROMがずば抜けて大きい事も特徴の一つです。



頸椎のついて最低これくらいは頭に入れて起きましょう。






では次は腰椎です。



腰椎も前弯を呈しており、しかし椎間板は椎体の3分の一もの厚みを持っています。



これは可動域が大きいがためにクッションの役割をする椎間板の厚さが必要だからです。



特に前、後屈のROMが大きいのがL4/L5、腰仙関節です。



ヘルニアの好発部位と言う事もうなずけますね。



頸椎と違う所は、カップリングモーションが反対になっている所です。




腰椎も側屈、回旋があまり得意ではありません。



その為、回旋には側屈、側屈には回旋が付随して可動域の範囲を広げます。



例を挙げれば、右側屈には左回旋が付随してきます。



頸椎と同じでうまい事、安定性と可動性の相反するものを作り出している人間の身体の仕組みは非常に面白いです。






こんな事知って何の役に立つの?



と、思う人。



こんなわけの分からない事。。。



と、読み飛ばす人。



あなたに足りないのは、この様に物事の本質を知る事かもしれませんよ。







最後に胸椎です。



最大の特徴は、頚、腰椎と違い胸郭を構成していると言う事です。



胸郭を構成する為に肋椎関節を形成しているために、胸椎椎間関節のROMは極めて小さいです。



その中でも回旋が主な運動となります。



では、カップリングモーションはどのように起こるのでしょうか?



ここも非常に面白い所です。



胸椎は、頸椎や腰椎のROMの減少を補てんする為に働く場合もあるのです。



つまり、例えば腰椎のROM減少を補う代わりに、下部胸椎が腰椎の動きに合わせてシフトするのです。



その証拠に下部胸椎の動きは腰椎の動きに近く、上部胸椎の動きは頸椎の動きに近いです。



頸椎や、腰椎の障害が胸椎の回旋制限を作り出し、結果胸椎の後弯増強となる。



そして円背となることも考えられるんです。



この様に、本質を知って行くと、一般的な疾患がどのように成り立っているのかも知る事が出来ます。







さあ、そして最後に頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)を紹介しました。



骨盤と言う土台の上に脊柱と言う柱が立つ。



その上にある頭蓋を調整する事によって、脳脊髄液の還流を促し、脊柱のバランスを整える目的?



みたいな手法です。



皆さんに見せたように、頭蓋をいじるだけでも、脊柱の可動域を変える事が出来ます。



興味がある人は勉強してみて下さい。





以上です。




おわり




『変化』を恐れるな!!(勉強会)

2019-11-03 23:11:46 | セミナー
皆さんは何かが変わる事はキライですか?



新しい事をする時は不安で、失敗した時の事ばかり考えてしましいます。



そんな時は、こんな考え方を持てばいいのですが、、、








今回の最初の為になるお話しは、



『先に言ってしまおう!』です。



何かしたいことがある時、何か目標がある時、しなければいけない事がある時、



まず先に宣言してしまう事が大事なんです。



人は多かれ少なかれ、他から自分はどう思われているのかを気にします。



誰だって良く思われたいですよね?



例えば、来週までに100万あれば自分が欲しかった車、何でもいいですが、、、



新車のベンツが買える事になりました。しかし、あなたは10万しか持っていません。



しかし、どうしても欲しい。。。契約のチャンスは今日しかありません。。。



そんな時は、先に契約してしまえばいいんです。笑



その人は、頑張ってお金を集めるでしょう。だって集めないと買えないんですから。



そんな時の人間の行動力はすごいものです。
いつもは重たい腰が、自分の為になるとフットワークが軽くなります。



そして、大概の場合は何とかなるもんです。



ホントに何かを成しとげたい時には、先に何かを決めてしまうことが大事です。



考えているだけではダメです。 
一生行動に移せないでしょう。
誰かに宣言する、後戻りできないような状態にする、出来なかたら、、、の制約をする、なにかを『先に言ってしまう』ことです。


やらないと自分が嘘つきになる、ハッタリ屋になってしまう状況を作るんです。



自分を追い込むと、意外にやらないだけで、やれば何でも出来る自分に気が付くかもしれませんよ。



結局、やるかやらないかは人のせいではない。
あなた自身の問題なのです。








さて、今回の勉強会のテーマは変化です。



変化。。。何のことでしょうか。。。



実は、これは去年の私の治療のテーマでした。



良くも悪くも治療で変化をつける事。
逃げの治療はしないと言う事。



どうしても今のような甘い環境にいると逃げ癖がついてしまいますからね。



治療の変化にも、、、



①患者さんが改善する。

これは良い変化ですね。患者さんもセラピストも気分がいいです。



②患者さんの症状が増悪する。

これは基本的には悪い変化ですね。痛みを良くしようと来ている患者さんを悪くして帰すのですから最悪です。



しかし、②よりももっと最悪な事があります。



そう!



③何も変化しない事です。

これは、何も生まれないんですよ。②なら、ここを治療したら増悪したし、次はその拮抗筋の方を治療してみよう!とかなります。



それに、治療には好転反応と言うものがあり、良くなる前に身体の変化によって一時的に悪くなる場合もあるんです。



②の変化は①につながる事もあります。しかし、③はつながりません。



③はどうしようもないんです。何も変化しないのに通い続ける患者さん。。。いませんよ、普通は。。。



私達はそんな患者さんを毎日見てるから、そんなもんだと思っていますが、症状が変わらないのに通い続ける患者さんに言ってあげたい。



「あんたはマゾか?」と。。。



そんな事言えませんが。。。





では、どうしたらいい変化を出せるようになるのか?


それは、何かを変えようとするときに、その変わった事によって得られるマイナス面ばかり見るのではなく、プラスの面を見るようにすることです。



スキンヘッドの話しはしたので他の例えを持って来ましょう。



では、勉強会の話しです。



あまり、積極的に発表する人はいませんよね?



それは、勉強したい気持ちはあるけど、、、(変化したい気持ちはあるけど、、)


・私みたいにレベルの低い発表したってみんなの為にならないし、、

・発表しても、、なんか森にケチつけられそうだし、、イヤだな、、

・自分でするより聞いていた方が楽だし、、

・何したらいいか分からないし、、、他の人もしないし黙っておこう、、

・森があんなレベルの高いことするから私はやりにくいんだよ、、

・今更、自分がするなんて言いにくいし、恥ずかしいし、このまま様子をみよう、、

・他の人に、大したことない発表して、大したことないって思われるのが嫌だ、、

・森に「こいつ勉強してないな、、」って思われるのがイヤだし、、

・別に今もする気はないし、これからもする気はないし、他人任せでいい
や、、





あっているかは分かりませんが、みんなに聞いたことと、私がみんなの気持ちになって考えてみたらこんな事思うのではないかと考えてみましたが。



これは、完全にマイナス面しか見ていないんですよね。



変化する時には行動を起こさないと変化は起きません。



その為には、行動する動機を作る為に、マイナス面では無くてプラスの面を考えなくてはいけません。


・発表する事が決まらないんだったら、次は自分が発表すると宣言してから考えればいい。そうすれば、やらざるを得なくなり、絶対にすることが決まるから。あなたは出来ます。

・レベルの低い発表と決めるのはあなたではない。聞いた人が判断する事です。勝手に自分の価値を下げてしまうからレベルがあがらないんです。

・森にケチつけられるのがイヤ?どーせ森なんていなくなるんです。どう思われたってあなたのこれからになんら影響する事はありません。実際ケチつける気はありますけど。それは間違ったことは指摘しないとあなたの為にならないからです。

・自分でするより聞いていた方が楽?ただ聞いていて、他の人が発表してレベルが上がっていくのをただ見ているだけの方がしんどいですよ。

・森がレベルが高い?それはあなたが勝手に森の価値をあげているだけであって、実際はたいしたことしていない。

・他の人に対した事ないって思われたくない?絶対にあなたが発表したら他の人はあせります。自分もやらなきゃってね。たいしたことないなんて、絶対に思わない。逆にあの人はすごいって思われて、みんながあなたに尊敬の気持ちを抱きます。

・レベルが高い発表がしたい?あなた自分がレベル高いなんて思っているの?背伸びしないで今の自分に出来る事を、開き直ってやればいいんです。そんなあなたは誰よりもかっこいい。

・別にやる気もない?いい加減眼さませよ!これからの時代、柔整師は厳しいのは知っているんだろ?そのままじゃ死んでしまうよ?

・先にやったもん勝ちです。誰かの後は余計にやりにくい。自分がやれば、あとは周りが勝手についてきます。先にやった奴が一番みんなを引っ張っていける奴です。尊敬できる人です






どうですか?(笑)



ちょっとはやらなきゃって気持ちになりませんか?



プラスの面を見る癖をつけていくと、またはやらないデメリットを考えるくせをつけると、おのずと行動でき、いい変化を出せるようになります。



いい変化を起こすような癖をつけると、治療でもいい変化を出せるようになってきます。







さあ、そしていい変化を出すことを体感する為に皆さんにも体験してもらいましたね。


体幹の回旋を変化させるために、


大胸筋のスイッチバックと脊椎のモビライゼーションをやりましたね。


簡単に変化が出ると面白いですよね?


しかも、痛みが取れるいい変化ならもっと気持ちいいですよ。


変化。。。



ぜひ、もう一度考えてみて下さい。









おわり