金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

腰痛が治せない理由(勉強会)

2019-10-31 23:14:36 | セミナー
腰痛患者の割合は、何処の整形、接骨院、整体院でも必ず上位に入ってきます。



治療家としては腰痛を治療し結果を出すことが出来るのは、、、



当たり前でなくてはなりません。



この仕組みを理解するのも避けては通れない道でしょう。。。














さて、今回は腰痛について勉強して行きたいと思います。






今回もこれを読んでいる勉強熱心なあなたにだけに私が勉強会で質問した、、、





「普通の治療家になりたいのか?嫌われる人には徹底的に嫌われるが、好かれる人には徹底的に好かれる治療家になりたいか?」







どちらに皆さんはなりたいですか?



の意味をこのレポートの最後にお伝えしたいと思います(´艸`*)







その前に、、、いつものお話しです。



今回のお題は「情けは人の為にならず」です。



皆さんはこの言葉の真の意味を知っていますか?



情けをかけるのは良くない、と言う意味ではありませんよ。



実は、この言葉には後に続く言葉が存在するのです。



それは、、、



「情けは人の為にならず めぐりめぐっておのがため(自分のため)」



つまり人に親切にしておくと、それはめぐりめぐって、いつか自分にとっていいこととなって返ってくる。



そういう意味があるんです(^_^)



私はこの精神で患者さんの治療に臨むことで、いつか自分にとっていいこととなって返ってくると思っています。



そうですよね。親切にされた患者さんはその先生の事を忘れないし、口コミを広めてくれるかもしれません。



是非、皆さんもこの様な精神で患者さんに接するように心がけてはいかがでしょう?



あなたの治療家としての価値を決めるのは周りの誰でもありません。



患者さんのみがあなたの治療家としての価値を決めるのです!!!














では、本題です。



一言に腰痛と言ってもその原因は様々です。





頸部~、精神的~、内臓~、ヘルニア~、筋膜性~、、、、、



その中でも多い原因の一つを今回は勉強して行きます。



おそらく、臨床上の腰痛の中でもかなり多いパターンではないかと思います。








皆さんは、よく大殿筋をリリースする事が多くなってきたかと思いますが、、、





こんな問題を抱えていませんか???



・良くなる人もいるが、良くならない人もいる。


・良くなるが、次の日には元に戻る。


・患者さんに大殿筋をリリースしようとしたら痛いと言われる。


・良くわからないが、とりあえず大殿筋が大事だと言うからやってみている。


・良くならないのは自分が下手だから、技術がないからと思い込んでいる。







こんな風に思っていたりしませんか?



これは私の勝手な想像ですが、、、






もし少しでもそう思っているのであれば、、、



今回の二つの事を勉強する事でその問題を解決出来るのではないかと考えます。



それは、、、



①大殿筋をリリースしても良くならない原因を理解する


②一つのマインドセットを自分の中に形成する事




これを、皆さんは今回覚えなければいけません。



なぜなら、、、



このまま大殿筋をリリースし続けていてもこれ以上は変わらないから。


・自分の考えだけでやっていても限界があり、成長のスピードが遅いから。


・自分で自主的に勉強が出来ないから。勉強会の時間は大切に。


・森はこの考え方を持って治療したらいい結果が出るから。効果実証済み。


・あなたはもっとたくさんの患者さんを改善し笑顔に出来る可能性があるから








ではまず①からです。



インナーマッスルの機能不全


これが腰痛の原因としても多い理由の一つです。



骨盤周囲のインナーは、、、



腸腰筋、外旋筋群、小殿筋、(中殿筋)となります。



このインナーがしっかりと関節の求心性を高める事により、アウターが効率的で働き大きな力を発揮する事が可能になるのです。



しかし、機能不全によりインナーが働かないと、アウターがその肩代わりをしたり、関節でインピンジメントを起こしたりして疼痛の原因となります。



大殿筋だけをリリースしても効果が薄い、すぐに元に戻るのはその為です。



なぜ、インナーは機能不全を起こすのでしょう???



それは、絶えず関節の適合性を保つために働いているため、疲労しやすいからでしょうか?



確かに疲労はインナーに溜まりやすい傾向があります。



まあ、何はともあれ機能不全を起こすのは事実ですから、、、







まず、インナーの機能不全の為、その肩代わりをするのは中殿筋が多いですね。





中殿筋は股関節の三角筋と言われるほど、多機能な筋です。



インナーとアウターの中間の筋と覚えておくといいと思います。



この中殿筋も腰痛と深く関わってくるのは言うまでもありませんね。



そして、中殿筋の機能不全と言えば、、、そう!



トレンデレンブルグ歩行が思い浮かんできますね(;´Д`)



中殿筋の主な作用は股関節の外転ですが、、、



これは間違いない事実ですが、外転すると言うよりも、、、



「股関節の内転を防ぐ為に働く」とも言えます。



むしろその機能の方が強いと言ってもいいでしょう。



インナーの代わりに頑張っていた中殿筋にも限界はきます。。。



そしてトリガーポイントを形成したりして、機能不全に、、、その肩代わりをするのがまたアウターなんです。



では、その肩代わりをするアウターの事も勉強して行きましょう。






中臀筋の機能不全が原因で腰痛が出ていると仮定すると、、、



中臀筋が働かないと股関節は内転位になってしまいますね。
これがトレンデレンブルグです。













これでは、うまく歩行ができない為、代償動作が起こります。



人間は目を水平位置に保とうとする機能があります。


その為に、股関節の内転を防ぐべく、
TFL【大腿筋膜張筋】
ITB【腸脛靭帯】
が肩代わりをして過剰に働き出します。





さらに、、、
体幹を引き上げる為に、
【腰方形筋】
も過剰に働き出します。







この、中臀筋、大腿筋膜張筋、腰方形筋はセットで覚えておくといいですね。



これらの筋の起始停止、形状をイメージ出来る事は必ず出来なければいけません。



まあ、腰方形筋はどっちかというと、インナーですが、、、



中臀筋に痛みが出なくても、引き伸ばされた腰方形筋が体幹を引き起こす為に過剰に働いているが為に痛みがそこに出る。


しかし、腰方形筋だけをリリースしてもその場で少ししか改善しない。



なぜか?



一次的な要因は、中臀筋の機能不全だからです。



この中臀筋の機能を取り戻し、腰方形筋、大腿筋膜張筋を治療せねば、大きな治療結果、持続した治療効果は得られないのです。



この様な症例に大臀筋のリリースもいくらか効果はあります。






大臀筋はアウターですが、働かないインナーの肩代わりをしているんです。


このケースでは、大腿筋膜張筋と同じく外転(内転を防ぐ)を手伝っていたりします。


ただ、大殿筋の下部は股関節の内転に作用する事は覚えて起きましょう。


しかし、そこだけ治療していても、、、


もう言わなくても分かりますね。






つまり、アウターだけを治療していてもその場でしか効果が出せない事が多い。



インナーを機能させることが効果を長続きさせ、筋の戻りを防ぐ為の一つの方法だと言う事です。



ただ、インナーは奥深くにあるので少しだけリリースするのが難しかったりします。



まあ、それは触診さえしっかりできればそうたいした問題ではないのですが、、、



それよりも問題なのが、、、



インナーを機能させることによって起こる、好転反応です。



まあ、本来は内臓治療をした後の反応の事を指すことが多い言葉ですが、、、



インナーを機能させると、身体のバランスや、各筋の出力の変化が大きく起こる事があり、他の部分に痛みが出る事もかなりあります。



いい方向へ身体が変化して行く段階での反応なのですが、、、



患者さんは、これを揉み返しだとか、悪くなったとか感じてしまいます。。。



言い訳とかではなく、事実あります(-_-メ)



そこで大事になってくることがインフォームドコンセントです。



問診&説明なんです!!!



これをどれだけ、施術前、施術後に患者さんに正しく伝えられるかによって、



患者さんの感じ方、とらえ方は変わります。



信用できる先生、出来ない先生の差は、技術云々ではなくこう言う所が大きなウエイトを占めていると私は思います。









②マインドセット



皆さんは、患者さんが良くならないのは、



「自分が未熟だから、、、治療が下手だから、、、」



自分のせいだと思っていませんか?



思っていない先生はすごいですよね〜〜(*´ω`*)



私はずっとそう思っていました。。。



一回で治せないなんて、、、とか、自分の技術の無さを悔やんでばかりいましたが、、、



このマインドを捨てて違うマインドを形成するように努力した所、、、



技術は大して変わっていないにもかかわらず、結果が違ってきたんです(^O^)/



それは、、、患者が治らないのは自分のせい。。。



ではなく、治らないのは痛くなるまでほっておいた患者のせい!



こっちは治してやるんだから、しっかり通えよ!



このマインドを持つようにしたんです。



こんな事絶対に口が裂けても患者さんに言ったらダメですが。。。



そう、心の奥底で思うようにするんです。



そうすると、私の場合は重荷が取れたように結果が出やすくなりました。

 
※効果には個人差があります。



それまで、自分のせいだと思う事によって自信を持てていなかったんです。



問診、説明も自信が持てるようになりました。



この様に、気持ちの持ちようだけでも治療結果は変わるんだと思います。



そんな訳ないと思うのなら、それでいいではないですか(*'ω'*)



そんな風に患者の事を考えるなんて出来ないというのなら、、、



それでいいではないですか。



しかし、それは本当に患者さんを良くしたい気持ちはあるのでしょうか?



私の根本的な所にあるのは、、、



患者さんを良くしたい!



この気持ちだけです。



良く出来るなら、こんなマインドセットも喜んで作ります。



結果を出すためなら、なりふり構わずなるでしょう。



だって、結果を出せないセラピストは淘汰されていくんだから、、、



私はそうなりたくないです。選ばれるセラピストになります。



まとめると、自分に自信を持てるように環境を作って行く事も、技術だけではなくとても大切な事だと言う事です。








さて、最後に



普通の治療家になりたいか?


特徴ある治療家になりたいのか?



の質問の意味ですが、、、



これは独立してやって行ける人かどうかのテストみたいなものです。



独立を考えている呈でお話しします。



もちろん、この答えが全てでは無いですよ。



しかし、これからの時代に独立してやって行こうとすると、、、



普通ではまず無理です。



個性、専門性、特徴を前面に押し出している所にしか患者さんは来ないと私は考えます。



では質問です。



Q、あなたは朝、腰が痛くなり歩くのもやっとの状態です。
どこかの整骨院にこの腰痛を治してもらわねばなりません。
さて、この中の何処へ行く?


①普通の整骨院

②腰痛専門、治らなかったら即返金!とうたっているいる整骨院

③頸椎ヘルニア専門整骨院

④膝痛専門、O脚も治します!とうたっている整骨院。




間違いなく②でしょう。



イヤ、そんなの怪しいから普通の整骨院へ私は行く!


と言う人。。。


勘違いもいい所ですよ。



だって、患者さんはあなたと違って整骨院の知識なんてないんだから。。。



整体院と整骨院の違いも判らない患者さんが、信じるのは目の前にある、出している広告の情報だけなんです。



イヤ、口コミや紹介が、、、と言うのは置いておいて、、



この様に、何かに特化した事をやると、必ず敵は現れます。



広告規制を理由にチクリを入れる同業者や、いささか過剰な広告の為に治らないと文句を言う患者さん。



しかし、必ずあなたの技術に救われる患者さんもたくさん出てきます。



普通の事をしていても、まず患者さんが来ないんだから、、、救いようがありません。



だってこれだけ整骨院が乱立しているこのご時世。



何処も専門性を押してきますよ。



先程の問題で膝が痛い患者さんは?首が痛い患者さんは?



何処へ行くの?間違いなく普通の整骨院ではないでしょう。





と、書きましたが、、、別に普通が悪いと言っている訳ではありません。



何も知らずに普通がいい!と言っているのと、この様な知識を知っていてそれでも普通がいいと言うのでは全然違いますからね(^_^)



ただ、この様な現実問題もあると言う事も知識として入れておいたらどうでしょうか?



普通は、、、



私も普通は好きです。



しかし、基準を周りにおいた普通は個性を潰します。



基準を周りにおいての普通ではなく、、、



基準を自分においての普通にして、何でも考えていくように私はしています。





おせっかいも過ぎましたが、、、



今回は以上です。






おわり




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