自然体でいこう

20年ぶりに九州に戻りました☆これからは自然と共に生活していきたいと思います。

仮○的有能感

2006-07-25 | ちょっとした出来事
これもまた、聞いたことのない言葉なのですが
速水敏彦名古屋大学教授が作った造語だそうです。
著作『他人を見下す若者たち』(講談社新書)では
「仮想的有能感」を次のように定義しています。

「過去の実績や経験に基づくことなく、
他者の能力を低く見積もることに伴って生じる本物でない有能感」


失敗や挫折を繰り返しながらも、努力して目標を達成した実績や経験に基づかないから
ほんとうの自信に裏打ちされていない、というよりむしろ自らの無力や惨めさに
気づかされることをあらかじめ回避しようとする適応(防衛)のメカニズムである。
他者を教養のない者と見なしたり、ホームレスを社会のゴミと見なして攻撃したり
自分以外はバカだと思うようことによって、
自分の有能さを何とか確認しようとする無意識の心理である。

このような心理が、現代の若者に多く見られると、著者は指摘している。
従来の「自己愛」との違いは、
「自己愛は自己の内部で初めから自己評価のかたちで生じるのに対して
仮想的有能感は他者評価の仕方を通して生じるものである」

仮想的有能感をもつ人の特徴は
1、共感性が低いこと
2、友人関係が狭いこと
3、友人関係および家族間系に対する不満度が高いこと
この共感性の低さについては、速水教授が一貫して警告しているところである。


ふむふむ。。。
う~ん、わかる気はするけど、若者だけに限ったことではないような。
この説は実証されていないので 真偽の程はわかりませんが
私なんか失敗と挫折の人生なので、ある意味うらやましい

いろんな事件が後を絶たないし、変な造語もいろいろ出てくるけど
結局は戦後教育の弊害だという考えは変わりません。
60年かけて変になってきたのだから、100年かければ良くなるかしら?