生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

野の花01(1)全体像-マクロ写真-

2007-07-31 21:40:40 | Weblog
◆ いつも歩く散歩道の路傍に咲いていた花,名前が分かりませんので,当ブログでは取り敢えず「野の花01」と称しておきます。ご存知の方は教えてください。野生の花にしては姿が立派ですから,どこかに栽培していた花の種が飛んできたのかもしれません。
◆ 今回の写真は全体像のマクロ写真です。真ん中に立っているのが雌しべですが,その花柱は長く,柱頭の先端は4本に別れています。雌しべの周辺には数本の雄しべが生えています。雌しべの背は雄しべより高いので受粉しにくそうに見えます。
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タンポポ(9)花芯(その3)-スーパーマクロ写真-

2007-07-30 14:46:29 | Weblog
 採取したタンポポの花芯には柱頭が2本に分かれた多くの雌しべが生えていますが,雄しべらしいものがなかなか見つかりません。この写真にみられるものは雌しべとは全く構造が違いますし,花粉を内蔵した雄しべではないでしょうか?雌しべに埋まるように横たわっていました。
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タンポポ(7)花芯(その1)-スーパーマクロ写真-

2007-07-30 14:19:47 | Weblog
 タンポポの花芯を見たらやけに沢山の雌しべが生えていました。長い花柱の上部に二股に分かれてくるりと巻いている柱頭があります。受粉はもう済んだのでしょうか?画面の横幅が約4mmです。
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タンポポ(5)種子(その1)-スーパーマクロ写真-

2007-07-29 23:06:55 | Weblog
 綿毛の下に付いている種子上部側面の顕微鏡写真です。右上方向が上方です。右上方向に向かってのこぎりの歯のような形の小さなジグザグ構造が見えます。種子がどこかの隙間に入り込むのは容易ですが,抜け出すのは困難な構造になっています。
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タンポポ(4)綿毛の偏光顕微鏡写真(その2)

2007-07-28 10:04:16 | Weblog
◆ 以下の説明を読むのが面倒くさい人は,結論だけを分かっていただければと思います。光を通過させる方向を直交させた2枚の偏光子を試料の前後に挿入した偏光顕微鏡写真を前回示しました。今回はこの状態で1λの赤色石膏版を挿入して撮影しました(屈折率の大きい方向が右斜め上方向)。この条件では試料のないところや屈折率がどの方向も同じなところでは赤色に見えます。
◆ 前回の写真で薄黄色の白っぽく見えた細長い繊維の束のような構造が今回の写真では空青色に見えてきました。このことは主成分のセルロースの長い分子鎖が綿毛の長さ方向に配向していることを示しています。綿毛の長さ方向の強さが大きいのはそのためです。
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タンポポ(3)綿毛の偏光顕微鏡写真(その1)

2007-07-28 09:40:01 | Weblog
◆ タンポポの偏光顕微鏡写真です。理屈っぽくなりますが,一方向に振動する光だけを通過させる2枚の偏光子を,それぞれの振動方向を直交させた状態で試料の前後に挿入しています。その結果,試料がないところでは光が通過できないので消光して暗黒になります。
◆ 試料に光学的異方性(方向によって屈折率が異なること)がありますと,方向によって光の進行速度が違ってくるので,光路差が生じ明るく見えるようになります。この写真を見ると,綿毛の長さ方向に沿って細長い繊維の束のような構造が見えます。
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タンポポ(2)通常光顕微鏡写真

2007-07-27 23:03:59 | Weblog
 タンポポの綿毛の透過光を用いた通常顕微鏡写真です。種子のてっ辺から繊維状の綿毛が沢山生えています。ところどころ,尖ったナイフの先のような構造が綿毛の先端に向かって斜め上方向に突き出ています。種子とともに綿毛がどこかの隙間に入り込み易く,抜けにくいという巧みな構造です。
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タンポポ(1)全体像-マクロ写真-

2007-07-27 15:34:13 | Weblog
 タンポポの全体像のマクロ写真です。使用した試料は6月採取したものですが,この時期,川の土手に沿った散歩道のあちこちに見られるおなじみのものです。風が吹くと飛び散ってしまいます。種の天辺にはたくさんの繊維状の「産毛」が生えていて,飛びやすくなっています。
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参考ブログ:高分子-ミクロの世界-