生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

アジサイ(5)雄しべ-超マクロ写真-

2007-06-30 17:48:14 | Weblog
◆ アジサイの雄しべを下方から眺めた写真です。「柄」は雄しべの「楕円板」の端より生えており,上にいくほど細くとがってきます。その最上部の接点を中心にして,「楕円板」は上下に首を振るように動くのでしょう。雄しべの楕円板はその全体が上下に分かれていることが分かります。雄しべが自ら生殖器官であることを誇示しているように感じます。
◆ 20倍程度の顕微鏡を取り付けた写真を本ブログでは「超マクロ写真」と称する事にします。カメラをぎりぎり近づけて撮る「マクロ写真」や50~100倍またはそれ以上に拡大して対象物のごく一部を撮る「顕微鏡写真」とは異なった印象の写真が撮れるものと思います。どちらかといえばマクロ写真に近いので,「超マクロ写真」と称することにしたわけです。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭
参考ブログ:高分子-ミクロの世界-(Yahooブログ)

アジサイ(4)雄しべ-超マクロ写真-

2007-06-30 17:35:49 | Weblog
 アジサイの花の雄しべを上方から見た写真です。全体として左右二つの楕円形の領域より構成されており,花粉の粒が詰まっているようです。後の記事で雄しべが壊れて花粉があふれ出している様子の写真を紹介します。
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アジサイ(3)雌しべ-超マクロ写真-

2007-06-30 17:27:18 | Weblog
 アジサイの花のように見える萼の下に隠れるように咲いている花の雌しべの写真です。雌しべは雄しべよりやや背が低く,花粉を受けれやすい体勢になっているようです。雌しべの「柄」は上端部に至るまで細くなるわけではなく,上端部にしっかりとくっついています。上端部は中央付近が凹んでいます。
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アジサイ(2)雄しべと雌しべ-超マクロ写真-

2007-06-30 14:00:14 | Weblog
 アジサイの花の雄しべ(左)と雌しべ(右)が写っている写真です。雄しべには採取したアジサイと同色の青色の部分には花粉がぎっしり詰まっています。雌しべには全体に凹凸があり中央の凹んだ線で二つの領域に分けられています。
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アジサイ(1)花全体像

2007-06-30 13:50:45 | Weblog
◆ 今は梅雨,アジサイが満開中です。花弁のように見えるのはがく(萼)ですが,これを掻き分けると小さな直径8mmくらいの小さな花が現れてきます。超マクロ写真の前にアジサイの花のマクロ写真を示しましょう。アジサイの花は萼に隠れてひっそりと咲いており,誰にも見られることはありません。
◆ この写真ではよく分かりませんが,花弁は5個,雄しべが5本と雌しべが3本突き出しています。
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乾燥小型アジのうろこの超マクロ写真

2007-06-28 17:50:34 | Weblog
◆ 20倍の顕微鏡を取り付けて撮影した写真を「超マクロ写真」と証することにします。今回は乾燥した小型アジの超マクロ写真を紹介します。そのまま食べられるような数cmくらいの大きさの小型のあじです。尖ったうろこが折り重なるように一列並んでいることが分かります。尖った方向は尾の方向を向いています。尾のほうから手でなでると怪我をしてしまうくらい,鋭く尖っています。
◆ ミクロラボ Π(パイ)  ポリ亭

超マクロ写真撮影装置

2007-06-28 17:20:27 | Weblog
◆ 今後しばらくは20倍の顕微鏡をカメラに取り付けて撮影した「超マクロ写真」を紹介することにします。顕微鏡で50~100倍,またはそれ以上の高倍率で拡大した写真は対象物のごく一部を撮るだけですから,生物を撮ってもこれは生き物だという印象が失われてしまうようです。またカメラを対象物にぎりぎり接近させて撮影する「マクロ写真」も迫力がもうひとつ足りないからです。
◆ 20倍の顕微鏡としては金属の筒に鏡筒を取り付けたような単純な構造のものを選びました。図のように,[三脚+スライダー+カメラ(NIKONのCOOLPIX995)+直径調節リング+アダプター+20倍顕微鏡+TVモニター+照明装置(顕微鏡用)]の組合せです。顕微鏡をぶら下げるように撮影することにしました。
◆ せっかく購入した顕微鏡を使うためこんな形になりましたが,実体顕微鏡を購入し,カメラを取り付ければ,より安定した状態で写真が撮れるでしょう(右端に見えるは偏光更顕微鏡で本記事とは無関係)。
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イワシの頭(11)構造物Ⅰ()部位Dの偏光顕微鏡写真#

2007-06-24 15:17:40 | Weblog
◆ 試料を前回の撮影位置より90°回転し,縁を左斜め上方向に向けました。縁に沿ったバンド状の中央領域が空青色になりました。前回は空青色にならなかった領域です。
◆ 前回の結果と総合しますと,膜状の構造物Ⅰ内部では,縁にそって屈折率の大きい領域とそうでない領域が交互に並んでいることになります。タンパク質の分子鎖が屈折率に寄与しているとしますと,膜状構造では分子鎖の配向するバンド状の構造が,縁に沿って交互に並んでいることになります。膜状構造物の強度を保持するには,一方向に高分子鎖が並んでいるよりも上記の方が構造的に有利であることは言うまでもありません。
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イワシの頭(10)構造物Ⅰ()部位Dの偏光顕微鏡写真

2007-06-24 14:43:43 | Weblog
◆ 図はイワシの頭を構成している構造物Ⅰ(D領域)の偏光顕微鏡写真です。偏光子と検光子を直交した状態に1λ(赤色)の検板が光路に挿入されています。空青色の領域では右斜め上方向の屈折率が大きいことはいつも書いていることです。この]写真では縁取り周辺と,少し間隔をおいて左上コーナーに近い領域の屈折率が大きいことが分かります。
◆ この写真で空青色になっていない領域では,次回の写真で分かりますが,屈折率が放射状方向で大きいことが分かります。
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イワシの頭(9)構造物Ⅰ()部位Dの通常光顕微鏡写真

2007-06-24 14:29:17 | Weblog
 部位ⅠのD領域の通常光顕微鏡写真を示します。右上より縁に向かって放射状の凹凸が見えます。しっかりした縁取りがこの構造物を縁取っており,強度保持に役立っている。また,凹凸があることにより構造物Ⅰは変形しやすくなっていると思います。次回は,この構造物における高分子鎖の配向状態を検討します。
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