酔いどれ写真家の怠慢な日常

タイトル変更して、リニューアルしました。

おまけのはなし

2012-05-09 07:30:15 | 写真



夕方帰ろうと決めた時、1匹のカラスが目にとまる。


カラスは白い何かを加えて飛んで行った。


見渡すと卵が入った卵パックが落ちていた。


まだ卵はたくさんある。


ということは、またヤツは来る。


そう思ったので5分ほど待っていると、





やっぱり来た。





F4のレンズは50ミリ。
こんな時はどうしても望遠が欲しくなる。


卵パックと自分との距離は約3メートル。


近過ぎるのか、ヤツも警戒してなかなか近づこうとしない。


「獲物はお前のもんだし、もちろんジャマもしないから、早く持ってけ。
自分は写真撮りたいだけだよ」


しばらくすると、とうとうヤツが動きだした。


クチバシで器用にパックから卵を取り出すと、素早く飛び去った。


予想と逆方向へ飛んで行ったため、こちらの反応が遅れた。


失敗だ。





まだ卵はある。


また来るさ。


しばらく待つ。


すると、





来た。





さっきよりも2、3歩離れてみる。


こちらを警戒しつつも、さっきより早く獲物に飛びついた。


クチバシでパックごと移動したあと、パックをつつくヤツを撮る。


するとヤツは卵をくわえずに飛び去ってしまった。


潰れた卵が1つパックの外へ。


どうやら他の卵も割れているようだ。


たぶんもうヤツは来ない。


自分も去ることにした。


海辺のカラスとの約25分の格闘。