今日のルーツ巡りでけっこう迷った。
ここを訪れるのは本当久しぶりで、記憶もそうとうあいまいだった。
記憶を掘り起こすことで頭がいっぱいで、ほとんど写真も撮れず。
何とかすぐ近くまで来たところで衝撃的な出合い。
半焼の家。
雨(雪)上がりの空気に、微かにまだ焦げ臭さが残る。
恐らくまだ数日しか経ってない。
その佇まいはかなり衝撃的で、思わず足が止まった。
撮るべきか、撮らざるべきか。
5分くらい考えた。
撮ることにした。
祈りながらシャッターに指をかける。
4、5回シャッターをきるのが精一杯だった。
その後ここかな、と思える元住んでいた場所には着いたけど、先程の衝撃が頭を離れない。
撮るべきか、撮らざるべきか。
撮ることに意味はあるのか?
撮ってはいけないものだったんじゃないのか?
無名ながらも写真家を名乗り、カメラを持ってその場に居合わせた以上撮るべきだと思った。
頑張ったけどその後はあまり撮れず、電車に乗った。