●取材で、泊原発にも近い北海道の後志(しりべし)地方にある、
島牧村の友人宅へ行ってきました。
友人の名は、木工品&家具作家の吉澤俊輔くん(カノジョ絶賛募集中!)。
(今回のブログ内で使用している写真のうち上手なものは、
ほとんど俊ちゃんが撮影したものです。笑)
札幌の「みんたる」で出逢って以来しばらくぶりに
「ちゃいはな自給自足レッスン1学期終了式」で再会したのがきっかけで、
地方誌に彼の記事を書くお役目をいただいたのです。
「島牧は海沿いの村で風が強いので、
自宅で風力発電を始めることにしたよ!」
と言う彼が風車の取り付け作業をするタイミングに合わせて、
休暇がてらその作業を手伝いに東京から飛んできた
木工修行時代のお友達、ノリさんと一緒に、俊ちゃん車で島牧村へ。
●島牧村の景色は、
「海も、広大なブナ原生林の山もある、すごくいい所なんだよ~」
という俊ちゃんの言葉から予想していた風景を上回る、
圧倒的な美しさ。
写真ではその素晴らしさのチョッピリしか
伝わらない気がしますが、とりあえずお裾分けをば。
◆向こうに見えるは、狩場山?大平山?
◆俊ちゃん宅の窓の外。雲の下、堤防の向こうは日本海。
◆ブナ原生林の山道で、ちょっとメタボな「エゾ雪ウサギ」ちゃんに遭遇!
◆そうかと思えば……
◆ウサギの天敵、キツネの足跡も見たり、
◆急速冷凍されちゃいそうに小さな体で
雪の中を羽ばたく蛾に驚いたり、
◆雪に埋もれた山道を降りて
◆日本の滝百選の一つ、「賀老の滝」につながる千走川(ちはせがわ)を
◆真っ赤なナナカマドちゃんと一緒に橋の上から眺めたり、
◆雪の中の吊橋を揺らしながら、
はしゃいだ子犬たちのように走って渡ったり、
◆あまりのパウダースノーぶりに、放射性物質の危険性も顧みず
◆ムシャムシャ雪を食べ 「おいし~!!!!!!」
とコーフンしたり、
◆賀老の滝エリア限定名物、
鉄分たっぷり炭酸水 「ドラゴンウォーター」 にありつくため、
◆足場のないスリッピーな雪の山肌を、
木の根っこにしがみついたりしつつ川に向かって降り、
◆私をサポートしてくれた勇敢ボーイズを
氷水の長靴浸水 で 「ヒョエ~!足が凍る~!」
という憂き目に遭わせつつ、
無謀なブーツ&スカート姿で水源到達を果たし、
木工作家のお手製即席熊笹コップで
めでたく名水を味わったり(笑)、
◆夢だった 「新雪ダイブ」 を実現したりしながら、
●ヒトは私たちのみという状況の新雪のブナ原生林を3人で満喫して、帰宅。
(幸いクマは冬眠していたようです)
●俊ちゃんのお宅は、
お隣は道の駅、目の前は日本海、という絶好のロケーションにある、
30年以上続く 素敵なユースホステル。
◆扉や内装はお父上たちのお手製、という
ウッディな空間の片隅には、
◆父上作のスピーカーや、
◆これまた父上が焼いたという陶芸食器類、
◆俊ちゃんの木工作品の数々が
◆展示販売されいて、
◆別の一角には手打ち蕎麦道具や、
◆乾燥中の、自家採取した野菜の種も発見!
◆カッコイイ薪ストーブの上では、
母上の手作りパンのみならず、
◆なんと海水が火にかけられていて、
◆天然海水塩づくりが進行中!
……という具合に、
筋金入りの 手作りライフ が
何とも自然な感じで行われているのです。
●俊ちゃんの作品の材料は、食器も家具も すべて道産材。
●お料理の食材も島牧漁港直売の魚介類がメインで、
お米も島牧のオーガニック農家さんから調達しているそう。
●野菜、山菜、塩、
パン・蕎麦・燻製・ヨーグルト・果実酒などの加工食品、
食器、家具、暖房燃料の一部……と多岐に渡って、
自給自足&自家製品メインで暮している吉澤家。
◆このパスタ料理&お皿も、
◆このピザ&お皿も、
◆このスープ&お皿も、
◆このお蕎麦&そば打ち台も、
◆この 自家製にんじんのジュースも、
ぜ~んぶ俊ちゃんのお手製。
●いよいよ電気も自家製で!…というわけで、
強い海風を利用した 「風力発電」 スタート!とあいなりました。
●黒松内からお手伝いに駆けつけてくれたきこり屋さんと、
遥々東京から来てくれたノリさんの助けを得つつ、
発電3兄弟は、冷たい海風の中ワシワシと設置場所を整地し、
束石(つかいし)を埋めた土台の上にオリジナルの木組み設置台を固定。
これなら強風が来ても安心。さすが木工のプロだね!
●この風車(名づけて『俊風号(しゅんぷうごう)?』)は、
最高毎時600Wもの発電が可能な、パワフル発電機。
●台湾製で、何とたったの約6万円だそう。
●発電に必要な、
ディープサイクルバッテリー、インバータ、チャージコントローラ
の3種とともに揃えても、¥10万以下で実現可能。
●近隣の寿都町からWEBプランナー(?)の幸所(こうしょ)さんも
見学にやってきて、めでたく発電成功です。ヒャッホ~!
●MAXで600W発電可能だから、
使用電力10W以下のこのLEDなら、
1時間に60個灯せるってことか~!
私の10月の消費電力は10キロワットだったから、
1時間600Wで計算すると……
・1日10時間使用するとして、600×10時間=6キロワット
・1ヶ月30日とすると、6キロワット×30日=180キロワット
風車は夜も回ってくれるから、
風さえ吹いてくれれば、私の場合は、
今の18倍以上も電気が使えるってこと…?!
●最高で毎時100Wの発電量を持つ
私の畳半畳分の太陽光電池パネルの夏の通常実績は、
・パソコン作動
・ミシン作動
・60W(使用電力12W)の照明1つ
・ケータイ充電
が、いっぺんに3時間~6時間可能だったので、
その6倍ものスタミナを持つということは、
風が強い日にバッテリーにたっぷり充電しておけば、
かなりの使いでが見込めるはず。
う~ん、太陽光発電もいいけど、
風が強い場所なら風車もいいね~!
見た目も美しいし、この小ささなら、
バードストライクや低周波問題も心配なさそう。
この風車はきっと、島牧名物になるね~♪
●風車なんて高くて大変そう! と思ってたけど、
実際はそう高くないことがわかったし、
彼らは説明書を読まず、絵だけを見て組み立てたとのこと。
自然エネルギーは 「案ずるより産むが易し」 なのですね(笑)
たとえ個人で 「太陽光電池パネル」 と 「風車」 を併用しても、
日当たりの良さと風がある程度強く吹く環境なら
15~20万円分ポッキリで快適生活が叶いそう。
島牧在住の個人がどんどんこれを実行すれば、
自治体を動かしたり、大金を投じて大規模発電したりしなくても、
ここは自然と自家発電村になれちゃうかもしれません。
●例えば、電気代月¥600台の私のライフスタイルからすると、
毎時600W発電はすでに余りある発電量なので、
「風が吹けば自ずと儲かる」 こと間違いなし。
「省エネ」+「風力」+「太陽光」などの
お手軽自然エネルギーSetを個人が楽しんで暮らしに取り入れ、
理不尽な原発電気を自ら脱する連鎖が始まったら、
原発反対! と叫んだり、
北電や自治体に掛け合って消耗したりしなくても、
経済は自ずとシフトされていく気がする。
いろんな運動・活動を経験して現実を知った今、
言葉より実行。
イヤなものは使わない。
自分の理想に、自分がなる。
それが一番だと、私は心から思うのです。
●それにしても、ちゃいはな生活に引き続き
ここでの暮らしぶりに触れて実感したのは、
「自然の恵みがあふれる場所に暮らし、
その恩恵を素直に受け取り、楽しんで工夫すれば、
いろんなものが自給できるようになるんだな」
ということ。
それは、
楽しくて、ラクチンで、お金がかからないこと。
自由で、健やかで、自分が豊かに広がること。
太陽、風、海、山、森、雨、大地、
そこに生きる、植物、動物、微生物のリンク……
それらを見つめ、感謝して活用するだけで、
お金の呪縛から、だいぶ自由になれる。
本当に大切なものを、自ずと感じ取れるようになる。
そんな気がしました。
●「島牧は何もない田舎」 と言う人がいたけれど、
私はこのマイナーな土地にあふれる数々の宝が、
まぶしくてたまらなかった。
雲の動き、
木々の揺らぎ、
陽の光の移り変わり、
動植物の息吹……
夢のように美しく神秘的なそれらを見ているだけで、
自分もその風景の一部になって、
いつまでも見惚れ続けてしまいそうで。
6年かけて世界各地を見たけれど、
私は北海道を、日本を、地球を、
まだまだ全然知らないんだなぁ……と思いました。
死ぬまでに可能な限り、たくさんたくさん、
地球の美しさを感じ、地球の神秘を呼吸し、
自分が地球の一部であることを実感して、
自分自身の自然を発見したいです。
●最後に、黒松内から風車設置ヘルプに駆けつけてくれた、
自称 「きこり見習いさん」 の賢いアクションを紹介します。
●木こり・薪作り・薪販売がお仕事の彼は、
なんと以下のようなメールを北電に送り、
その結果、北電から丁重な連絡が入り、
2名の北電社員が連れ立って 「お話」 をしに
自宅まで出向いてきたとのこと!
こののエキサイティングな顛末は、
彼のブログをご覧あれ!
●とにかく、このようなことを思いつき、実行した彼に拍手!
私もマネしようと思ったけれど、電気代月¥600じゃ、
相手も反応のしがいがないかもね~(笑)
ふつうに電気代払ってるみなさん、
以下の彼のメール文を参考に、ぜひマネしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~電気料金の支払い方法の変更についてです。
本日の御社、社長様の道議会特別委員会での答弁の一部を
拝見いたしました。
残念ながら北電ユーザーとして納得のいく答弁とは言い難く
失望の感は否めません。
そこで小さいながら 「抗議」 の意を込めて
電力使用料金の支払い方法を変えたいと思いまして
メールいたしました。
他の一般の企業であればそこの商品、サービスなどの不買や
ライバル企業への乗り換えをすることが出来ます。
また、議会議員であれば選挙やリコールなどにより
一定ではありますが、市民(ユーザー)の意向を示すことができます。
しかし、御社の場合は地域に一社しかないということ、
更には扱うサービスが「電気」で、
万人が依存せざるを得ないものであるという特別な状況なため、
上記のようなユーザーの意思(抗議)を示すことができず、
苦々しい思いで一杯です。
そんな状況を鑑みると本日の御社社長様の答弁は
「なんとか今の嵐を避けたい。
この場をノラリクラリとでも凌ぎさえすれば
あとは何とでもなる。」
との意思が透けて見えて仕方ありませんでした。
そこで
御社ホームページを検索いたしますと
平成22年度 販売電力量 32,302×1,000,000 [kwh]
(会社情報 販売電力量)
平成22年度 泊原発(1~3号機)発電量合計
16,258×1,000,000[kwh](泊発電所データ集 発電実績)
との事がわかりました。
つまり上記発電量より単純に計算して
原子力由来発電量比率 16,258/32,302=50.3%
非原子力由来発電量比率 100-50.3 =49.3%
とのこととなりました。
そこで、御社社長様がユーザーが納得の行く説明をして
原子力由来の電力比率が0%になるまでの間
御社より毎月送付頂く電気使用料の請求金額から
原子力由来の電力比率を引いた 49.3% を
当該月の請求金額に掛けた金額を電気使用料金として
振り込みさせて頂こうと思いました。
以上の理由により電気料金支払い方法の変更
ならびに御社の振り込み口座などを
御教示下さいますようお願いいたします。
一日も早く全道全ての北電のユーザーが
100%の電気使用料金を何のわだかまりもなく
お支払いできる日が来ることをお祈りしつつ。~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●上記メール文とは違い、きこり屋さんのブログの文章は
あえてふざけた口調で書いているように感じましたが、
実際の彼は 真剣に脱原発を考えている頭脳派、
という印象だったことを、
念のためお伝えしておきます(笑)。
島牧村の友人宅へ行ってきました。
友人の名は、木工品&家具作家の吉澤俊輔くん(カノジョ絶賛募集中!)。
(今回のブログ内で使用している写真のうち上手なものは、
ほとんど俊ちゃんが撮影したものです。笑)
札幌の「みんたる」で出逢って以来しばらくぶりに
「ちゃいはな自給自足レッスン1学期終了式」で再会したのがきっかけで、
地方誌に彼の記事を書くお役目をいただいたのです。
「島牧は海沿いの村で風が強いので、
自宅で風力発電を始めることにしたよ!」
と言う彼が風車の取り付け作業をするタイミングに合わせて、
休暇がてらその作業を手伝いに東京から飛んできた
木工修行時代のお友達、ノリさんと一緒に、俊ちゃん車で島牧村へ。
●島牧村の景色は、
「海も、広大なブナ原生林の山もある、すごくいい所なんだよ~」
という俊ちゃんの言葉から予想していた風景を上回る、
圧倒的な美しさ。
写真ではその素晴らしさのチョッピリしか
伝わらない気がしますが、とりあえずお裾分けをば。
◆向こうに見えるは、狩場山?大平山?
◆俊ちゃん宅の窓の外。雲の下、堤防の向こうは日本海。
◆ブナ原生林の山道で、ちょっとメタボな「エゾ雪ウサギ」ちゃんに遭遇!
◆そうかと思えば……
◆ウサギの天敵、キツネの足跡も見たり、
◆急速冷凍されちゃいそうに小さな体で
雪の中を羽ばたく蛾に驚いたり、
◆雪に埋もれた山道を降りて
◆日本の滝百選の一つ、「賀老の滝」につながる千走川(ちはせがわ)を
◆真っ赤なナナカマドちゃんと一緒に橋の上から眺めたり、
◆雪の中の吊橋を揺らしながら、
はしゃいだ子犬たちのように走って渡ったり、
◆あまりのパウダースノーぶりに、放射性物質の危険性も顧みず
◆ムシャムシャ雪を食べ 「おいし~!!!!!!」
とコーフンしたり、
◆賀老の滝エリア限定名物、
鉄分たっぷり炭酸水 「ドラゴンウォーター」 にありつくため、
◆足場のないスリッピーな雪の山肌を、
木の根っこにしがみついたりしつつ川に向かって降り、
◆私をサポートしてくれた勇敢ボーイズを
氷水の長靴浸水 で 「ヒョエ~!足が凍る~!」
という憂き目に遭わせつつ、
無謀なブーツ&スカート姿で水源到達を果たし、
木工作家のお手製即席熊笹コップで
めでたく名水を味わったり(笑)、
◆夢だった 「新雪ダイブ」 を実現したりしながら、
●ヒトは私たちのみという状況の新雪のブナ原生林を3人で満喫して、帰宅。
(幸いクマは冬眠していたようです)
●俊ちゃんのお宅は、
お隣は道の駅、目の前は日本海、という絶好のロケーションにある、
30年以上続く 素敵なユースホステル。
◆扉や内装はお父上たちのお手製、という
ウッディな空間の片隅には、
◆父上作のスピーカーや、
◆これまた父上が焼いたという陶芸食器類、
◆俊ちゃんの木工作品の数々が
◆展示販売されいて、
◆別の一角には手打ち蕎麦道具や、
◆乾燥中の、自家採取した野菜の種も発見!
◆カッコイイ薪ストーブの上では、
母上の手作りパンのみならず、
◆なんと海水が火にかけられていて、
◆天然海水塩づくりが進行中!
……という具合に、
筋金入りの 手作りライフ が
何とも自然な感じで行われているのです。
●俊ちゃんの作品の材料は、食器も家具も すべて道産材。
●お料理の食材も島牧漁港直売の魚介類がメインで、
お米も島牧のオーガニック農家さんから調達しているそう。
●野菜、山菜、塩、
パン・蕎麦・燻製・ヨーグルト・果実酒などの加工食品、
食器、家具、暖房燃料の一部……と多岐に渡って、
自給自足&自家製品メインで暮している吉澤家。
◆このパスタ料理&お皿も、
◆このピザ&お皿も、
◆このスープ&お皿も、
◆このお蕎麦&そば打ち台も、
◆この 自家製にんじんのジュースも、
ぜ~んぶ俊ちゃんのお手製。
●いよいよ電気も自家製で!…というわけで、
強い海風を利用した 「風力発電」 スタート!とあいなりました。
●黒松内からお手伝いに駆けつけてくれたきこり屋さんと、
遥々東京から来てくれたノリさんの助けを得つつ、
発電3兄弟は、冷たい海風の中ワシワシと設置場所を整地し、
束石(つかいし)を埋めた土台の上にオリジナルの木組み設置台を固定。
これなら強風が来ても安心。さすが木工のプロだね!
●この風車(名づけて『俊風号(しゅんぷうごう)?』)は、
最高毎時600Wもの発電が可能な、パワフル発電機。
●台湾製で、何とたったの約6万円だそう。
●発電に必要な、
ディープサイクルバッテリー、インバータ、チャージコントローラ
の3種とともに揃えても、¥10万以下で実現可能。
●近隣の寿都町からWEBプランナー(?)の幸所(こうしょ)さんも
見学にやってきて、めでたく発電成功です。ヒャッホ~!
●MAXで600W発電可能だから、
使用電力10W以下のこのLEDなら、
1時間に60個灯せるってことか~!
私の10月の消費電力は10キロワットだったから、
1時間600Wで計算すると……
・1日10時間使用するとして、600×10時間=6キロワット
・1ヶ月30日とすると、6キロワット×30日=180キロワット
風車は夜も回ってくれるから、
風さえ吹いてくれれば、私の場合は、
今の18倍以上も電気が使えるってこと…?!
●最高で毎時100Wの発電量を持つ
私の畳半畳分の太陽光電池パネルの夏の通常実績は、
・パソコン作動
・ミシン作動
・60W(使用電力12W)の照明1つ
・ケータイ充電
が、いっぺんに3時間~6時間可能だったので、
その6倍ものスタミナを持つということは、
風が強い日にバッテリーにたっぷり充電しておけば、
かなりの使いでが見込めるはず。
う~ん、太陽光発電もいいけど、
風が強い場所なら風車もいいね~!
見た目も美しいし、この小ささなら、
バードストライクや低周波問題も心配なさそう。
この風車はきっと、島牧名物になるね~♪
●風車なんて高くて大変そう! と思ってたけど、
実際はそう高くないことがわかったし、
彼らは説明書を読まず、絵だけを見て組み立てたとのこと。
自然エネルギーは 「案ずるより産むが易し」 なのですね(笑)
たとえ個人で 「太陽光電池パネル」 と 「風車」 を併用しても、
日当たりの良さと風がある程度強く吹く環境なら
15~20万円分ポッキリで快適生活が叶いそう。
島牧在住の個人がどんどんこれを実行すれば、
自治体を動かしたり、大金を投じて大規模発電したりしなくても、
ここは自然と自家発電村になれちゃうかもしれません。
●例えば、電気代月¥600台の私のライフスタイルからすると、
毎時600W発電はすでに余りある発電量なので、
「風が吹けば自ずと儲かる」 こと間違いなし。
「省エネ」+「風力」+「太陽光」などの
お手軽自然エネルギーSetを個人が楽しんで暮らしに取り入れ、
理不尽な原発電気を自ら脱する連鎖が始まったら、
原発反対! と叫んだり、
北電や自治体に掛け合って消耗したりしなくても、
経済は自ずとシフトされていく気がする。
いろんな運動・活動を経験して現実を知った今、
言葉より実行。
イヤなものは使わない。
自分の理想に、自分がなる。
それが一番だと、私は心から思うのです。
●それにしても、ちゃいはな生活に引き続き
ここでの暮らしぶりに触れて実感したのは、
「自然の恵みがあふれる場所に暮らし、
その恩恵を素直に受け取り、楽しんで工夫すれば、
いろんなものが自給できるようになるんだな」
ということ。
それは、
楽しくて、ラクチンで、お金がかからないこと。
自由で、健やかで、自分が豊かに広がること。
太陽、風、海、山、森、雨、大地、
そこに生きる、植物、動物、微生物のリンク……
それらを見つめ、感謝して活用するだけで、
お金の呪縛から、だいぶ自由になれる。
本当に大切なものを、自ずと感じ取れるようになる。
そんな気がしました。
●「島牧は何もない田舎」 と言う人がいたけれど、
私はこのマイナーな土地にあふれる数々の宝が、
まぶしくてたまらなかった。
雲の動き、
木々の揺らぎ、
陽の光の移り変わり、
動植物の息吹……
夢のように美しく神秘的なそれらを見ているだけで、
自分もその風景の一部になって、
いつまでも見惚れ続けてしまいそうで。
6年かけて世界各地を見たけれど、
私は北海道を、日本を、地球を、
まだまだ全然知らないんだなぁ……と思いました。
死ぬまでに可能な限り、たくさんたくさん、
地球の美しさを感じ、地球の神秘を呼吸し、
自分が地球の一部であることを実感して、
自分自身の自然を発見したいです。
●最後に、黒松内から風車設置ヘルプに駆けつけてくれた、
自称 「きこり見習いさん」 の賢いアクションを紹介します。
●木こり・薪作り・薪販売がお仕事の彼は、
なんと以下のようなメールを北電に送り、
その結果、北電から丁重な連絡が入り、
2名の北電社員が連れ立って 「お話」 をしに
自宅まで出向いてきたとのこと!
こののエキサイティングな顛末は、
彼のブログをご覧あれ!
●とにかく、このようなことを思いつき、実行した彼に拍手!
私もマネしようと思ったけれど、電気代月¥600じゃ、
相手も反応のしがいがないかもね~(笑)
ふつうに電気代払ってるみなさん、
以下の彼のメール文を参考に、ぜひマネしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~電気料金の支払い方法の変更についてです。
本日の御社、社長様の道議会特別委員会での答弁の一部を
拝見いたしました。
残念ながら北電ユーザーとして納得のいく答弁とは言い難く
失望の感は否めません。
そこで小さいながら 「抗議」 の意を込めて
電力使用料金の支払い方法を変えたいと思いまして
メールいたしました。
他の一般の企業であればそこの商品、サービスなどの不買や
ライバル企業への乗り換えをすることが出来ます。
また、議会議員であれば選挙やリコールなどにより
一定ではありますが、市民(ユーザー)の意向を示すことができます。
しかし、御社の場合は地域に一社しかないということ、
更には扱うサービスが「電気」で、
万人が依存せざるを得ないものであるという特別な状況なため、
上記のようなユーザーの意思(抗議)を示すことができず、
苦々しい思いで一杯です。
そんな状況を鑑みると本日の御社社長様の答弁は
「なんとか今の嵐を避けたい。
この場をノラリクラリとでも凌ぎさえすれば
あとは何とでもなる。」
との意思が透けて見えて仕方ありませんでした。
そこで
御社ホームページを検索いたしますと
平成22年度 販売電力量 32,302×1,000,000 [kwh]
(会社情報 販売電力量)
平成22年度 泊原発(1~3号機)発電量合計
16,258×1,000,000[kwh](泊発電所データ集 発電実績)
との事がわかりました。
つまり上記発電量より単純に計算して
原子力由来発電量比率 16,258/32,302=50.3%
非原子力由来発電量比率 100-50.3 =49.3%
とのこととなりました。
そこで、御社社長様がユーザーが納得の行く説明をして
原子力由来の電力比率が0%になるまでの間
御社より毎月送付頂く電気使用料の請求金額から
原子力由来の電力比率を引いた 49.3% を
当該月の請求金額に掛けた金額を電気使用料金として
振り込みさせて頂こうと思いました。
以上の理由により電気料金支払い方法の変更
ならびに御社の振り込み口座などを
御教示下さいますようお願いいたします。
一日も早く全道全ての北電のユーザーが
100%の電気使用料金を何のわだかまりもなく
お支払いできる日が来ることをお祈りしつつ。~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●上記メール文とは違い、きこり屋さんのブログの文章は
あえてふざけた口調で書いているように感じましたが、
実際の彼は 真剣に脱原発を考えている頭脳派、
という印象だったことを、
念のためお伝えしておきます(笑)。