Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

田園とメンコン

2011年01月22日 | 雑学
喝采を浴びるワセオケメンバー

このタイトルを見て、クラシックの曲名だと解った方はかなりの音楽通ですね!昨年に続き、練馬稲門会の主催する「早稲田交響楽団、新春コンサート」を聴いてきました。ベートーヴェンの「田園」とメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」が同じプログラムに並ぶという、何とも豪華なコンサートでした。

「田園」は言わずと知れたベートーヴェンの交響曲第六番です。「英雄」や「運命」など標題が付けられたベートーヴェンの交響曲の中で、この「田園」だけが作曲者自身がタイトルを付けたものだそうです。シンフォニア・パストラーレ・・・「パストラル」とは、英語で田園詩や田園画、牧歌劇を意味する言葉です。第一楽章=「田園に到着したときの朗らかな感情の目覚め」・・・ウィーン郊外のハイリゲンシュタットの初夏の情景を描いた曲と言われていますが、かのカラヤンも高く評価したというワセオケの明るく軽妙なハーモニーは、まさに新春コンサートにピッタリの名演奏! 心までぽっこり春の日差しが差し込んで、今年も頑張ろうと前向きの気分になりました。

プログラム2曲目は「メンコン」です。ヴァイオリン協奏曲といえばメンデルスゾーンと言われるほど、いわばヴァイオリン協奏曲の代名詞のような曲です。メンデルスゾーンのコンチェルトだから略して「メンコン」。今日はこの名曲にコンサートマスターの藤沢麻梨子さんが挑みました。第一楽章・・・哀調を帯びた優雅な旋律が流れ出してからおよそ8分後、オーケストラの音が止みます。一瞬の静寂の中、一人藤沢さんがカデンツァを奏でます。練馬文化会館を埋めた満員の聴衆は彼女の弓使いに釘付けです。永遠よりも長い緊張の独奏が終り、再びオーケストラの伴奏が流れ出したときの安堵感と安らぎ・・・素晴らしい演奏でした。

第二部は「亡き王女のためのパヴァーヌ」などの美しい小品に続き、新春コンサートの定番、J.シュトラウスのポルカやワルツが会場を揺らせます。そして、最後はもちろん「都の西北」 ブラボーの声と拍手の嵐が鳴り止みません。2011年兎年・・・新しい年を今年もまた素晴らしい感動でスタートできる幸せを噛み締めました。

2010年のワセオケ・新春コンサート
庄司紗矢香さんの名演「メンコン」

もういちど、上を向いて歩こう

2011年01月12日 | 名言
今朝の通勤、東海道線で見た車内吊り広告です。
一体誰がこんな素晴らしいコピーを書くのでしょう?!
朝から嬉しくなって、全文を書き写しました。まさに「言葉の旅」です。

 【MADE IN DREAM】
かつてニッポンが変わる時、世界が変わった。夢の超特急が走る時、時代が加速した。
メイド・イン・ジャパンには、夢を現実にする力がある。
その力は今も、失われてなんかいない。失っているのは自信だけだと思う。
むしろニッポンは、少し大人の国になった。
環境とかカルチャーとか、できることも増えた。
立ち止まっていても、はじまらない。
もういちど、上を向いて歩こう。遠くへ向かって走り出そう。
まもなくニッポンは、新しい速さと快適さを手に入れる。
またひとつ私たちは、夢を現実にする。
―2011年3月5日、東北新幹線E5系「はやぶさ」デビュー。


車内吊り広告の全文と画像はJR東日本、「はやぶさ」のサイトでご覧ください。

新春のいい言葉

2011年01月10日 | 名言
年始にいただいた心に残るいい言葉です。

元旦 Mさんより

 今朝の新聞に、アウンサンスーチーさんの手紙が載っていました。
 その中で、引用されていた言葉が印象的でしたので、ご紹介します。

  昨日はただの夢であり
  明日は予感にすぎない
  今日をしっかり生きたらば
  昨日という日は理想となり
  明日という日に希望を開く
  だから、今日と精いっぱい向き合おう
  
  インドの詩人 カーリダーサ作「暁への讃歌」の一節より

 本年もよろしくお願いいたします。

元旦 5884-83さんより
 大正100年 昭和86年 そして平成23年の幕開け!
 新しい年 明けましておめでとう!

 小さくとも 常に元気で飛び跳ねる「うさぎ」の年!
 OB諸兄には「暮らしに」! 現役諸兄には「仕事に」!
 ゆっくりでも良い! 焦らずとも良い! 大きくなくとも良い!
 何事にも ちょっぴりづつで良い! 常に飛び跳ね続けて下さい!

 全てに 幸せな一年で 有りますように!


お二人の素晴らしい言葉を永久保存させていただきました。

一年で一番嬉しい日

2011年01月09日 | 地球
元旦以来、晴天が続いています。東の空に太陽が昇り、明るい日差しが地上に注ぐ・・・全ての生命の源です。

当たり前の話ですが、昼の時間が一番短い日は冬至です。昨年の冬至は12月22日で東京の日照時間は9時間44分でした。日照時間が一番短いのですから、日の出も一番遅いのだろうと思うかも知れませんが、実は日の出の時間は冬至を過ぎてなお、日に日に遅くなっていたのです。

そして今日、1月9日が一年間で日の出が一番遅い日なのです。(冬至の日の出=6時47分、1月9日の日の出=6時51分)何とも嬉しいじゃありませんか!まさに春を待つ心!今日を境に日の出時間はどんどん早くなる、昼間の時間がどんどん長くなるのです。

ベランダから撮った今日の日の出です。太陽はもうあの煙突よりも右から昇ることはありません。どんどん昇る位置を左に変え、夏には太陽が出る場所は建物に隠れて見えなくなります。全ては黄道傾斜23.5度が生む天空のドラマです。

春を待つ心(四季折々の日の出と日の入りの時間が分かります)

早稲田の復活

2011年01月03日 | 日記

早大渡辺監督、歓喜の胴上げ
明けましておめでとうございます。
第87回箱根駅伝、早稲田大学が18年ぶり13度目の総合優勝を果たしました。早稲田大学は昨年10月の出雲駅伝、11月の全日本駅伝に続き、史上3校目(1990年度の大東大と2000年度の順天堂大)の学生駅伝三冠を達成しました。

往路優勝の東洋大に遅れること27秒、2位スタートの早稲田・高野選手は前夜の雪で凍結する道路に足を滑らせ転倒のアクシデントにも動じることなく、山下りの6区で熾烈なトップ争いを繰り広げ、1位で襷を繋ぎました。

早稲田はその後もトップの座を譲らず、最後は早稲田の主将・中島賢士(4年)が東洋大の山本選手をかわし、10時間59分51秒、大会新記録で歓喜のゴール。三連覇に挑んだ往路Vの東洋大は、最後まで粘りましたが、僅か21秒届かず2位で涙を呑みました。

以下、3位駒大、4位東海大、5位明大、6位中大、7位拓大(13年ぶりのシード権を獲得)、8位日体大、9位青学大。国学院大はゴール直前でコースを間違えたものの、10位に入り初のシード権を得ました。一方、城西大は3秒差に泣き11位に終わり、惜しくもシード権獲得は成りませんでした。

それにしても、このところ、野球に、ラグビーに、駅伝に・・・早稲田の活躍が目立ちますね。稲門会の皆様、重ねておめでとうございます。番組中、サッポロビールのCMが流れていました。ロッド・スチュアートの「セイリング」をバックにしたレトロな映像が印象的でした。

サッポロビールの素敵なCM