Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

白貂を抱く貴婦人

2002年02月01日 | ポーランド
白貂を抱く貴婦人

好天にも誘われ、足の向くまま横浜美術館へ行って参りました。 ここでは現在、かのレオナルド・ダ・ヴィンチがこの世に残した3枚の女性肖像画の一つ「白貂を抱く貴婦人」が展示されております。名古屋、京都を回ってやっと横浜にやってきましたダヴィンチさん! 普段はポーランドにあり、滅多に見る機会のないこの名画は、やはり「モナリザ」と同じように意外と小さな絵でした。

この絵はポーランド初の美術館、プワーヴィのシビュラ神殿に飾られました。そう、現在のチャルトリスキ美術館の前身です。 シビュラ神殿は、別名「記憶の神殿」とも呼ばれ、入口には「過去は未来のために・・・」と記されていたそうです。

今回の美術展では、この神殿の扉を開く鍵も展示されているのですが、その鍵には、「記憶の神殿を私が開く」のギリシャ語の銘が刻まれておりました。さすがはポーランド。いにしえの東欧の覇者にふさわしい知性溢れる美術品でした。

ポーランドの国旗は日本と同じく赤と白です。でも白地に赤くではなく、上が白で、下半分が赤です。地面に落ちた白いハンカチを拾い上げると何と下半分は血に染まっていた。 分割と騒乱と・・・祖国を踏みにじられたこの国の血のにじむ歴史を感じさせてくれます。ちなみに上半分の白は白鷲を表しているとか・・・ もう一つ、勉強になりました。

キリストを祝福した東方三博士のことを「マギ」と いいますが、このMAGIって、英語のMAGICの語源だったんですって・・・!! ではどうして魔術? 興味は尽きません・・・