Tabi-taroの言葉の旅

何かいい物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない

水仙の事

2002年01月16日 | 下田
爪木崎の水仙

水仙にまつわるお話です。
田舎の父は土手の草刈りをします。 家の前だけ刈ればよさそうなものを、約1Kmの土手の全部を刈るのです。 もちろん電動の草刈機を使うのですが、楽な作業ではありません。 本人は代わりに健康を貰ってると、苦にしてません。

母から聞いた話です。 ある日、一人の釣り人が我家を訪ねました。 定年後、近くに移り住んだ都会の人です。 その日の収穫である一匹のシマアジを差し出した釣り人が母に言ったそうです。

私は最近東京から越して来た者で釣りとジョギングを趣味にしています。 この魚は、毎朝キレイに手入された土手を気持ち良く走らせていただいているお礼ですと・・・ 母は名も知らぬその釣り人を呼び止めて、自分で使った野菜を差し上げたのだそうです。

その父が爪木崎の水仙の苗を入手し、小学生と共に土手に植えました。 下田で水仙まつりが開催されるこの時期、父と子供達が植えた土手の水仙もまた辺り一面に甘い香りを漂わせ、走りゆくマラソン人を楽しませています。

謹賀新年

2002年01月01日 | 名言
白濱神社

あけましておめでとうございます。 元日は故郷再発見の旅でした。 白浜にて、海から昇る初日の出を仰ぎました。 太陽が水平線から昇る瞬間を仰ぎ見る事ができました。

帰り道に白浜神社へ初詣でしました。 昨年、西城秀樹さんが結婚式を挙げたことで一躍有名になった神社です。 今年への期待を込めて御神籤を引きました。 何とも不思議な事に今の私の情況を言い当てておりました。

「我欲を捨てて、他人の幸福を念じる心になり切れば、広らかな、すがしい気持にかわって来る」

今年も「与えるのが愛」の信条は変えずに頑張ります。 故郷の空と海、そして一片の御神籤から希望と勇気をいただいてまいりました。