MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

Olympus TRIP 35模様替え 2。

2010-06-28 15:00:06 | インポート
さて、型を作るための採寸。

ノギスを使って測るんやけど、これではかなり限界がある。
とくに、正面レンズ周りの革ってのは形がややこしい。ノギスだけじゃ無理。
そこで、紙を使って、曲線部分の長さをとる。
細く切った(7mmぐらいか)紙に両面テープを貼り付けて、きっちり形に合わせていく。



ノギスで測ったデータと、紙で測ったデータをCADソフトを使って型に起こしていく。
使ったソフトは、AR_CADを使用。
作ったCADを紙に印刷。実際にカメラと合わせてみて、サイズを調節。特にシンクロ接点の位置が難しかった。。。
文字にして書くと大したこと無いけれど、これだけで6時間ぐらいかかった。
せっかくなんで、出来たデータ、アップしとく。

出来た!!




Olympus TRIP 35模様替え 1。

2010-06-28 14:06:15 | インポート
こないだ買ったOlympus TRIP 35。
機能的にはほとんど問題なし。
っていうか、2100円でジャンク扱い、それで問題なく動いてるんやから万歳もの。
けど、外観はボロボロ。


金属部分の傷は仕方ないとして、革の部分が酷い。

どうやら、前の使用者が張りなおしたような形跡があるけれど、両面テープで補修してしまっているので革が縮んで、こんなことになってる。

(≧ヘ≦) ムゥ
これはちょっと勿体無い。せっかく可愛らしい外観やのに。。。
というわけで、自分で張りなおしてみることに。

ネット上には色々と張替えを試している方がいて、色んなカメラにオリジナリティーが加えられている。
こんなとかこんなとか、いっぱいある。
ジャパンホビーツールさんのページが分かりやすい。

このページでも書いてあるけれど、普通は新しい革の型として、カメラから剥がした古い革を使うケースが多い。
問題は、今回の場合、古い革が縮んでしまっていること。型にならん。。。
そこで、紙に型を取って、それを元にするというやり方をとることに。
けど、これはコレはちょっと難しい。なぜなら、採寸をせねばならん。
( ´ゝ`) 
3次元の物の採寸って、意外と難しい。

さー、どーすっかなー?、と思いながら、とりあえず必要な物を揃えに東急ハンズへ行く。
ここで、以下のものを購入。
・新しい革 (お好きな色で厚さ1mmぐらいのヤツ)
・ポンチ (シンクロ接点の穴あけ)
・ノギス (もちろん採寸用)
・接着剤 (ゴム系のもので、コニシボンドのGクリアーを使用)
・マスキングテープ(6mm幅)

次に、Joshinスーパーキッズランドで以下のものを買う。
・模型用筆(なんでもいいけど、とりあえず4本セットのやつ)
・田宮模型のアクリル塗料(好きな色をどうぞ)
・フラット針のついた注射器(革を剥がすのに使う)

ダイソーにて
・お弁当なんかに使うアルミのカップ(塗料のついた筆を洗うのに使う)
・金槌
・ペンライト(細かい作業に便利)
薬局にて
・無水エタノール
これは写真屋で売ってるクリーニングエージェントでも良い。

とりあえずこれだけを買って、あと家にあったやつで使ったのは、
・カッターナイフ
・差金(L字定規)
・アートナイフ
・爪楊枝
・はさみ
・両面テープ
・カッティングマット

こうやって書くといっぱいあるなぁ。。。
(´ ⌒`)

こんなにいっぱい。これ以外にも色々あるぞ!!


さて、いよいよ採寸にかかる。



『BOX 袴田事件・命とは』。

2010-06-26 22:05:36 | 映画日記
『BOX 袴田事件・命とは』を観てきた。

黒は強さの象徴。何物にも染まらない。
黒とはそんな色だ。
だから、裁判官は黒衣を纏う。
だけど、着ている人間は何色にでも染まる。
白でも黒でも。時と場合と、相手によっても色んな色を纏う。

だから、袴田容疑者は死刑囚になった。
もし、この作品が事実で、熊本元裁判官が嘘を言っていないなら、彼は2つの罪を犯したことになる。
1つは無罪の者を有罪としたこと。
そしてもう1つは、有罪の者を無罪としたことだ。
暴走する社会正義に便乗し、身の保身や見栄のために間違っている道を進もうとする仲間の裁判官の暴走を止められなかった。

裁判官が多数決で判決を決めたなど、赦されることではない。
彼は裁判官を辞した後、袴田事件を一人で再調査しはじめ、袴田容疑者の控訴審を独自に支援する。
立派なことをしているように見えるが、違う。単なる懺悔なのだ。

葛藤や怖れのない、無邪気な正義などただの漫画でしかない。
社会正義は、この漫画の正義だ。正しいことを言い続け、声高に悪を罰する。
自分達は正義、とまで言わなくても、悪ではなく、普通であると盲目的に信じている。
犯罪者と自分が、全く同じ地面の上で生きていることに目も向けず。


偉そうで青臭いことを書いた。たかが映画の感想のために、ブログという安全な場所から一個人を攻撃している。
俺は最低だ。
強いものには屈するし、多数には巻かれる。弱いものにも、無理をしてまで手をさしのべようとは思わない。楽な方に流れたい。
それが俺なのだ。


熊本さんは、葛藤があった。自分に対する怒りがあった。その上で自分の間違いを改めようとする。
だから、彼は正義だ。
俺はそう思う。


袴田死刑囚も熊本さんもまだ存命だ。
事件は紙の上や、多くの人の中では、終わったことになっている。
けれど、彼らにとっては、まだ終わっていない。



今日も、袴田死刑囚の立つ地面は、俺の立つ地面と繋がっている。