MARUMUSHI

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『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』。

2010-07-03 23:01:52 | 映画日記
『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』を観てきた。

ベタやけどね、ま、やっぱ押さえとかんと。
でも、このシリーズを映画館で観たのは初めて。

正直言って、THE MOVIE1, 2に比べるとちょっと見劣りすると思う。
鑑賞後に客席からもチラホラとそういう言葉が聞こえてきた。
今回は派手さがイマイチない。それに、ストーリーの作り込みもちょっと弱いような気がする。

けど、それでも、敢えて言うけど、いままでの映画シリーズの中では一番好き。
単に面白いってだけでなく、”正しいこととは何か?”という命題を持って作られている感じを受けた。

主人公の青島という刑事は、常に犯人を一人の人間としてみる。
もちろん、相手が犯罪を犯した可能性がある以上、警戒はする。厳しい対応もする。
けれど、どんな凶悪犯罪者であっても相手を人として扱う。

”犯罪者なんて、死んでしまえば良い”というセリフを、警察官が吐くシーンがこの映画では出てくる。
この言葉は、被害者かその家族にしか使えない言葉だと思う。
被害者は加害者に怒りを持つ。それが家族を殺されたりした場合なら応報感情だって湧くはずだ。
放っておけば、復讐が復讐を呼び続けることになる。
だからこそ、第三者として警察という組織が間に割って入る。
警察は国の秩序をまもるためにある。
けれど、それ以上に加害と被害とが繰り返すことを防ぐために、彼らは存在しているんだとも思う。



色々書いたけど、単純に観れば娯楽大作としても十分に観れる作品。
あの独特のゆるーい感じも健在。
面白い。