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MARUMUSHI

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Olympus PEN EEレストア⑦<最後>。

2011-02-18 23:45:01 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。


<試撮>
さて、最後に試し撮りをしてみる。
使ったフィルムはISO感度100の富士フィルム、24枚撮り業務記録用のカラーネガフィルム。
これを装填して、お外で適当にパシャパシャと取る。
カメラの撮影モードはASA200とした。っていうか、部品を一個取っちゃってるんで、ASA10でも200でも関係ないんやけどね。
さて、撮影後、現像へ。
ネガを見たとき思ったね。
真っ黒じゃんって。。。
要するにやっぱり露出オーバーになってしまってるってことやね。アモルファス太陽電池の電流量がちょっと弱いんやろうなぁ。。。
で、家に帰ってスキャナで取り込んでみる。軽く、明るさとか色補正をしてやると。。。

やっぱりちょっと一階か二階ぐらい階調が高いなぁ。。。
でも、なんか悪くないね。これはこれでありかな?って思わせる辺りが憎いね、このD.Zuikoレンズは。
コノコノ( ´∀`)σ)゚Д゚;)

<おわりに>
最初にこのPEN-EEが抱えてた問題は、
モルトがボロボロ。
ファインダー内が結構ひどく汚れている。
レンズ本体のガタツキがある。
EEが働いていない。
といったところ。このうちモルト、ファインダー内汚れ、レンズ本体のガタツキに関しては完璧に修理できた。
最後のEEについては、修理というよりも改造に近い形で回避したけれど、ASA感度の調整が出来なくなってしまった。
さらに、ほとんどの写真が露出オーバーになってしまっているので、やはり100%の状態にはならなかった。
でも、全く端にも棒にもかからないという状態ではなく、それなりに味のある写真が撮れるカメラとしては、個人的には満足している。
なにせ、素人も素人。ド素人のレストアなのだから、良くやったほうだとしておこう。



Olympus PEN EEレストア⑥。

2011-02-18 22:12:53 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。


<改造(つづき)>
6)もう一息っつっても、もう後は組み立てるだけ。
でも、その前にちょっとチェック。果たしてちゃんとアモルファス太陽電池が働くのかどうか?
リード線を露出計に繋いでみる。
。。。針はクスリとも動かず。
(._. )
LEDライトを照射してみる。
ググッと針が振り切るまで動く
(゜〇゜;)ニョ!
これはひょっとしたら、この太陽電池では電流量が足りんのかもなぁ。。。
てことは、取れる写真は露出オーバーになってしまうかも。。。
あんまり関係ないかもしれないけれど、受光部と露出計を繋ぐリード線には1.4kΩの抵抗器がかまされている。電圧の調整用やと思うけど、アモルファス太陽電池の発電力では逆に邪魔かも、と取り外す事にした。
色々ちょっと不安になるけれど、来るとこまで来てしまってるし、そのまま作業は進行する。
7)ここから先はこれまでの手順を逆に辿って組み立てていくだけ。ただし、セレン受光部には下図のような部品が入っていたんやけど、これはあえて外したままにする。この部品はセレン光電池を覆って受光面積を調整する事でフィルムのASA感度の設定に使っていたもの。でも、俺がこのカメラで使うフィルムは大体ISO100か200。それに、アモルファス太陽電池の起電力の弱さを考えると、あんまり覆う意味は内容に思う。
それと、セレン受光部は改造するために、穴を開けたり削ったりしてるのでたぶん引っかかったりすると思われる。そうなるとまたメンドクサイし、もう、取り外したままにして置くことにした。

で、とりあえずレンズユニットが再組立て完了。

8)さて、組み立てる前に、この時点でモルトの交換をしておく。
モルトが張られている位置は、写真の赤線で示した部分。ただし、ファインダーのところについては当たり前ながら、内面に張ってる。あと、底部に貼り付けるモルトの形はちょっと複雑なんで、CranlShaft!のモルト張り替えの型紙を使わせてもらった。ものすごく助かりました。



後は、グイグイ組み立てていくだけ。気をつけなければいけないのは、リード線の取り回しぐらい。機械部分に当たらないように気をつけながら組み入れていく。

さて、これで改造型Olympus PEN-EEが完成!


当然ながら見た目は特に変化無し。
でも、少なくとも見た目のPENらしさは損なわずにすんだ。



Olympus PEN EEレストア⑤。

2011-02-18 21:35:25 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。


<改造(つづき)>
3)さて、このセレン光電池をどうするかというと、カメラ全体のために犠牲になってもらう
まず、先ほどのアモルファス太陽電池を、この形から、

電動リューターを使って、ダイヤモンドカッターで角を取ってしまう。この時点では概ねでいいので、セレン受光部の円周にあわせてカットする。
セレン受光部のプラスチック部分も一部切除。そして、セレン光電池に電動ドリルで穴を開ける。これはアモルファス太陽電池からのリード線を導くための措置。ちなみにセレンって強くは無いけど有害なんで作業中はマスクしたほうが良い(と思う)。少なくとも、独特の臭いが部屋に充満する(学生時代にセレノ尿素というセレン化合物を使ってたんで分かる)。

4)角を取ったアモルファス太陽電池にリード線を半田付け。たいした作業じゃないけれど、おっそろしく難しかった。一度半田付けを失敗すると、太陽電池の電極部が熱で壊れてしまい、二度と半田が乗らなくなってしまう。おかげで2個お釈迦にしてしまった。。。
4コ カッテテ・゚・(ノД`)・゚・ホントニヨカタ。。。
何は無くともリード線付け完了。
5)セレン光電池に開けた穴に、リード線を通してみる。当然ながら、微妙に穴と位置が合わない。半田が乗ってる分、浮き上がりもあるので、リューターで穴を広げていく。落ち着きのいい所が出来たらアモルファス太陽電池をセレン光電池上に接着するのだが、接着の前に、念のためにセレン光電極の表面にマニキュアのベースコートを塗り、不導体化させておく。
乾いたらその上にアモルファス太陽電池を接着する。
最後に、アモルファス太陽電池の側面を削って、受光部の円の中に綺麗に収まるように整える。

こんな感じの物が出来た。

裏側はリード線を上手く取り回しておく。


よし、もう一息!


Olympus PEN EEレストア④。

2011-02-17 00:18:42 | ジャンクカメラ
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<改造>
1)下の写真のように社名リングをレンジファインダーオープナーで外す。さらに、奥の銀色のリングも同様にオープナーで外す。これでレンズユニットからセレン受光部が外れる。受光部は露出計とリード線で繋がっている。しばし思案した結果、ちょっと怖いけど、このリード線をニッパーで切断することにした。セレン受光部側の切断したリード線をテスターに繋いでみたところほとんど電圧は発生しない(0.5mVぐらい)。でも、露出計側の切断したリード線に単三電池を繋いで見ると、針がピコッと動いた。
このカメラは、セレン受光部が壊れてる事が判明する。
(*¨) カッテテヨカッタ、タイヨウデンチ


2)セレン受光部を分解する方法は、意外とどこでも紹介されていなかったので苦労する。
ホント o(゚Д゚)っ モムーリ!
セレン受光部を分解する事は、大抵の場合必要のない作業であるよう。レンズを洗ったり、巻き上げ機構を修理するためにはこれを分解する必要はない。概ね、PEN-EEの故障はレンズの汚れ、シャッターの固着なんかが多いらしいので、こんなことはせずに済む。というかジャンク品で買ってるんやから当然やけど、セレン受光部が壊れてるPEN-EEは致命的な欠陥品ということやね。
d(^-^)
色々悩んだ挙句、分解は下の写真で赤丸で示したリング部分を吸盤オープナーで回すという事が判明。
すると、リング部分とASA感度や開放値を設定するための黒い部分がバカッと分離。中から、セレン光電池のユニットが取り外せる。

次の写真に示す①の真鍮製リングをオープナーで回して外し、②の銀色のリングを同じく外すと、セレン受光部は最終的に下の写真のように分解できる。③が求めるべきセレン光電池の心臓部!

ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ


Olympus PEN EEレストア③。

2011-02-16 23:06:33 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<再検討>
ここまでで、分解修理を辞めることもできた。シャッターや巻き上げ機構にこの機体は問題はない。EE機構をあきらめて、絞りは自分で設定するカメラとして使えば、このカメラは十分使えるものになる。
でも、”やっぱりEEって名前が付いてるしなー”っていう気持ちも捨てがたい。
そんなときにこんなんを発見。
でも、これはこれで色々不安はある。
ので、これも選択肢に入れつつ、ジャンクでセレンが生きてるPEN-EEを探してみる。
大阪の大阪駅前ビル(特に第一ビル)には色々とカメラ屋があるので、そこをウロウロ探してみるが、PEN-EEは完動品でしか見つからず。。。5k~15k円もするので、手は出せない。

そこで先ほどの太陽電池を組み込む案が浮上。
まずは、太陽電池を探しに行く。100円均一で電卓を買えば話は早いんやけど、もうちょっと安く、かつその他にも色々必要な物が出てくるので、大阪難波はでんでんタウンに行く。
シリコンハウス共立、デジット、パーツランドなどなどを見て回る。
やっぱりあった!

アモルファスソーラーパネル。1個50円で4個買ってくる。
あと、どうしても必要になると思われるのが、電動リューター。ダイソーでも600円で売ってるけど、すぐ潰れる(体験済み)ので、ちょっと良い目のヤツを買う。Joshinのスーパーキッズランドに行くとピンきりで色々ある。まぁ、模型とかフィギュアをいじるほどの加工精度は必要ないと判断。3500円ぐらいの、AC電源式を買う。
後は、接着剤とかリード線とかモロモロを購入。
o(- ̄*o))))...ウロウロ...((((o* ̄-)o

さて、こっから作業再開。