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MARUMUSHI

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Olympus PEN EEレストア②。

2011-02-16 00:23:07 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<分解(続き)>
4)本体を裏返し、フィルム面側から中をのぞくと、マイナスネジが四つ見える。このネジについては色々なサイトに記述されているが、俺が見た全てのサイトでは対角線上にネジが配置されているように書いてある。しかし、下図を見て分かるように、このカメラは対辺上にネジが配置されていた。

(゜_。)?
PEN EEは何度かマイナーチェンジが行われているようであり、そのロット差なのかもしれないが理由は不明。(色々、調べてて、このカメラはニコイチにされてるような気がする。。。)
何は無くとも、このネジを外す。ネジは止めたあとで黒く塗装されているようで、塗料が固まってやや固い。ねじ山を潰さないように気をつける。ガバッとレンズユニットが外れる。

5)悲しい事に不測の事態が発生。ハラハラとシャッター羽が落下してきた。上の写真を良く見ると3つ必要なネジが2つ取れている事が分かると思う。このせいでレンズのガタツキが発生していた。たまたまあけた、露出計の真鍮性の蓋のようなもの(ここは本来開ける意味は無い)の奥にネジを見つける(下図赤丸内にネジが見える)。どうやら、前に修理を試みた人が、露出計の針を動かさないために、つっかえとして押し込んだよう。

(゜゜;)メチャクチャヤ!
仕方なく、残り一つのネジも外し、シャッター羽を無水エタノール浴で洗い、元通りに戻す。ネジがない事以外は、二枚目の写真のように組み立てれば問題ない。
6)ファインダーは上部を金属製の板で接着し、蓋をしていたようであるが、この機体は接着剤がはがれてしまっていた。ファインダー内を無水エタノールを染み込ませた綿棒で清掃し、ボンドで金属板を接着しなおす。



Olympus PEN EEレストア①。

2011-02-15 23:00:05 | ジャンクカメラ
Olympus PEN EEレストアまとめ。

※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<参考サイト・書籍など>
M's roomのカメラ関係のページ
寫眞機修理工房オリンパス:PEN-EEの分解・レストア
CranlShaft!のモルト張り替えの型紙
CROWのブログ
⑤やってみよう!カメラの修理&メンテナンス, 大関通夫, ジャパンホビーツール(書籍)


<購入機体の診断>
カメラのナニワで2000円にて購入。

モルトがボロボロ。
ファインダー内が結構ひどく汚れている。
レンズ本体のガタツキがある。
EEが働いていない。明りにかざしてみても、遠ざけてみても、手で測光部を覆ってやっても赤ベロが出てくる。
σ(゜┰~ )アッカンベー
手動で開放値を設定してやればシャッターも切れるし、絞りも設定どおりに開いている。
レンズに傷、汚れ、カビなどは見られず、本体外観も綺麗である。

<診断結果>
EEではないものの、シャッターと絞りが一応動作する。
つまり、このままでも撮影は可能であると思われるが、本体のガタツキとファインダーの汚れが気になるところ。
EEに必要なセレン光電池&露出計の故障は、可能性は高いがこの時点では壊れていると決断するにいたらず。
少なくとも、分解修理してみれば、本体ガタツキ、ファインダー汚れは改善できる可能性は高い。
万が一、元に戻らないリスクも2000円なら涙を堪える事も出来よう。
ウー c(`Д´c)
分解修理を施す事に決定。

<分解>
1)軍艦部の取り外し。資料②と⑤を見ながら、巻き戻しクランクと枚数計のネジ(逆ネジ)を取り外す。簡単に分解できる。
取り外すと下図のようになる。

  →この時点で、EE機構で露出計の針が触れないため、セレン光電池or露出計の故障が判明。
2)同様に資料⑤を見ながら巻き上げノブと枚数計を外す。下図の赤矢印の銅色ワッシャはバネワッシャになっている。ピンセットで取り外しておく。また、緑矢印の所には(巻き上げノブが取り付けられていたところ)真鍮性のスペーサーが入っている。これも外しておく。

3)貼り革を接着面をエタノールで湿らせながら剥がしていく。これは、レンズユニットを外すためである。革はレンズ側でなく、カメラ側面部から剥がしていく。レンズユニットは本体と4つのネジでとめられている。そのため、革は完全に剥がす必要は無くネジが見えるところまででよい。X接点があるカメラに向かって左側を取り外すときは、接点からリード線が延びているため、線を千切ってしまわないように注意する。リード線は、X接点の裏側にあるマイナスネジを緩めると外す事が出来る(②に詳しい)。