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某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

雑感をつらつらと>楽園追放

2014-11-24 11:42:25 | 雑記
セキュリティ系勉強会のレポート以外では、滅茶苦茶久々の更新 o... rz
まぁツイッターの投稿状況を見れば生きてるのは分かるでしょうが。

先日、楽園追放を観てきたので、雑感をつらつらと…

●SFとしては超が付く程ライト、かつ絶対に誰しもが一度は見聞きした事はあるであろうシナリオ(展開)(※1)。SFモノとして見たら、そりゃガチのSFヲタからすれば「何じゃコレ」と批判喰らっても仕方が無いかと。
●が、娯楽モノの映像作品として見たら、確かにこれは面白い。見たのが封切り1週間後の20時スタートの回だったにも関わらず満員御礼なのも納得。
●何が面白いというのは一言じゃ言えないんだけど、間違いなく爽快感はキーワードの1つとして挙げても良いかと。特にラストの戦闘シーンは映像作品だからこそ「魅せ」られるシーンではないかと。
●一言でこの作品を言うなら「2つの存在が『人間に成る』物語」と個人的には言いたい。
●1つ(分かりやすい方)は「フロンティアセッター」。コンピュータシステムとして世に出て、自己改変(アップデート≒成長)を経て自我を持ち、やがて知性を得た存在は、電脳空間ディーヴァに「棲む」電脳パーソナリティとどう違うのか?、というモノ。まぁこれは話中にもディンゴから「地球人類の末裔だと堂々と名乗れ」という事を言われている処からもすぐに分かるかと(※2)。
●で、もう1つは「主人公アンジェラ=バルザック」自身…ディンゴはサラッと流しているけど、ぶっちゃけ「受精後1,300時間後には電脳化された」って…計算すると「2ヶ月目の胎児」ですよ、言い方悪いけど「水子」じゃねーか(マテ
●彼女自身が持っている自意識というのも、恐らくはディーヴァを管理する者達の意向によって「創り上げられた」と言ってもおかしくはないかと(この辺の下りは、早川書房から出ているノベライズ版のプロローグを読むと薄々感じられるかと)。マテリアルボディという「人造の肉体」というのを得て、初めて彼女は「人として『生まれた』」存在になったんじゃないかなぁ…と思ったり(※3)。
●あと、できればどちらが先でも構わないので、ノベライズ版も読んでおいた方が理解度を深めるには良いかと。どうしても映像では伝えきれない部分というのもある(尺の都合)けど、ノベライズ版はそこいら辺りが書き記されていたりするので、読んでおいた方が個人的には良いかと(※4)。

(※1)つーか虚淵さんのシナリオって、割と誰しもが一度は見聞きした事からある話をテーマにしたりオマージュにしたりする話が多いのよね…尤も0から物語を生み出すなんて今の世の中じゃ不可能に近いんで、それもまた1つの才能かと。
(※2)コンピュータシステムが自我を得て、知性体と成って行く物語は割と良くあるテーマだったり^^
(※3)ノベライズ版のプロローグでクリスティン(襲撃部隊のリーダー格の女性、声は林原めぐみさん)の母親から、アンジェラの両親(もどき)を見て「立派になるのよ」と頭を撫でられるシーンがあるけど、この事からもアンジェラ自身がなにやら゛ティーヴァにとって特別な存在である事が臭わされていたりします。
(※4)例えば(※3)のような話とかはノベライズ版でしか得られない情報だし、逆に地球への再降下の下りはノベライズ版だと8P強と割とアッサリしていますが、映像だとそれなりのボリュームになっているという事もあるので、両方見ておくのが吉かと。


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