Cometsの練習場は試合会場と同じ、Brooklynの外れにあるKingsborough Community College。行きはアシスタントコーチのGaryが車で送ってくれるからいいいのだが、帰りは方向が違うので、一人寂しく一時間近く地下鉄に乗って帰宅。最近は電車の中でNBAのルールブックを読んで時間を潰している。
ルールブックを見ていて目にとまったのが、いわゆる"Trent Tucker Rule"。Trent Tuckerは"Knicks Bombers"のメンバーとして、80年代にKnicksで活躍した選手。
事件は90年1月15日にMSGで行われたChicago Bulls VS NY Knicks戦で起った。残り0.1秒、106対106で同点の状況で、Trent Tuckerがボールを貰って振り向きざまに3ポイントを決めてKnicks勝利。ところがどう見てもボールを貰ったところで時計がスタートしていないし、よくよく考えれば0.1秒でボール貰って振り向いてシュートなんか放れる訳がない。Bullsのリーグに対する抗議は認められず判定は覆らなかったが、事態を重く見たリーグは「プレイヤーがボールをキャッチしてシュートを打つには少なくとも0.3秒を要する」という文言をルールに追加。そして事件を引き起こした張本人にちなんで、このルールは「Trent Tucker Rule」と呼ばれるようになった（詳しくはこちら）。
文言自体は以下の通り。ちなみに、ルールではフリースローのリバウンドを取ってタイムアウトを取るような場合でも、同じく0.3秒が必要とされている。例えば0.3秒しかない場合は、どれだけ素早くタイムアウトを取ろうと頑張っても、フリースローのリバウンドを取った時点でタイムアップ、となってしまう。
"NO LESS THAN :00.3 must expire on the game clock when a player secures possession of an inbounds pass and then attempts a field goal. If less than :00.3 expires in such a situation, the timer will be instructed to deduct AT LEAST :00.3 from the game clock. If less than :00.3 remain on the game clock when this situation occurs, the period is over, and the field goal attempt will be disallowed immediately whether successful or unsuccessful."
先日、KnicksのDavid Leeが「ブザービーター・ティップイン」を決めた（このビデオの冒頭には、前述のTrent Tuckerの3ポイントのシーンも入ってます）。このシュート、時計をよくみると残り0.1秒しか残ってない。実はこの"Trent Tucker Rule"には例外があって、このLeeが決めたような"Tip-in"か、アリウープのような"High lob"であれば0.1秒以上時間が残っていればOK、とされている。
逆に言えば、今回のように0.1秒しか残っていない状況では、ティップインかアリウープしかシュートが認められないのである。ならば極端な話、ゴール下だけ守ってればいいものを、ビデオをよく見ると、なぜか左上3ポイントラインの外にいるMarburyにディフェンスが1人しっかり付いていて、更にLeeのディフェンスもあっさり逆をつかれてゴール下に走りこまれている。
「0.1秒じゃさすがに負けないだろう」という油断もあったのだろう。しかしビデオから察するに、そもそもこの「Trent Tucker Rule」の例外規定を、コーチも選手も知らなかったのではないだろうか？細かいルールを知っているか知らないかだけで試合の勝敗が分かれた非常に稀な、そして教訓になるケースだったと言えよう。
こぼれ話として、90年1月15日のBulls VS Knicksに選手として出場していたMichael Jordan、Charles Oakley、Patrick Ewingが、偶然にもLeeがシュートを決めたこの試合に観客として姿を見せていたそうだ、って別に大したことないか。。。
ルールブックを見ていて目にとまったのが、いわゆる"Trent Tucker Rule"。Trent Tuckerは"Knicks Bombers"のメンバーとして、80年代にKnicksで活躍した選手。
事件は90年1月15日にMSGで行われたChicago Bulls VS NY Knicks戦で起った。残り0.1秒、106対106で同点の状況で、Trent Tuckerがボールを貰って振り向きざまに3ポイントを決めてKnicks勝利。ところがどう見てもボールを貰ったところで時計がスタートしていないし、よくよく考えれば0.1秒でボール貰って振り向いてシュートなんか放れる訳がない。Bullsのリーグに対する抗議は認められず判定は覆らなかったが、事態を重く見たリーグは「プレイヤーがボールをキャッチしてシュートを打つには少なくとも0.3秒を要する」という文言をルールに追加。そして事件を引き起こした張本人にちなんで、このルールは「Trent Tucker Rule」と呼ばれるようになった（詳しくはこちら）。
文言自体は以下の通り。ちなみに、ルールではフリースローのリバウンドを取ってタイムアウトを取るような場合でも、同じく0.3秒が必要とされている。例えば0.3秒しかない場合は、どれだけ素早くタイムアウトを取ろうと頑張っても、フリースローのリバウンドを取った時点でタイムアップ、となってしまう。
"NO LESS THAN :00.3 must expire on the game clock when a player secures possession of an inbounds pass and then attempts a field goal. If less than :00.3 expires in such a situation, the timer will be instructed to deduct AT LEAST :00.3 from the game clock. If less than :00.3 remain on the game clock when this situation occurs, the period is over, and the field goal attempt will be disallowed immediately whether successful or unsuccessful."
先日、KnicksのDavid Leeが「ブザービーター・ティップイン」を決めた（このビデオの冒頭には、前述のTrent Tuckerの3ポイントのシーンも入ってます）。このシュート、時計をよくみると残り0.1秒しか残ってない。実はこの"Trent Tucker Rule"には例外があって、このLeeが決めたような"Tip-in"か、アリウープのような"High lob"であれば0.1秒以上時間が残っていればOK、とされている。
逆に言えば、今回のように0.1秒しか残っていない状況では、ティップインかアリウープしかシュートが認められないのである。ならば極端な話、ゴール下だけ守ってればいいものを、ビデオをよく見ると、なぜか左上3ポイントラインの外にいるMarburyにディフェンスが1人しっかり付いていて、更にLeeのディフェンスもあっさり逆をつかれてゴール下に走りこまれている。
「0.1秒じゃさすがに負けないだろう」という油断もあったのだろう。しかしビデオから察するに、そもそもこの「Trent Tucker Rule」の例外規定を、コーチも選手も知らなかったのではないだろうか？細かいルールを知っているか知らないかだけで試合の勝敗が分かれた非常に稀な、そして教訓になるケースだったと言えよう。
こぼれ話として、90年1月15日のBulls VS Knicksに選手として出場していたMichael Jordan、Charles Oakley、Patrick Ewingが、偶然にもLeeがシュートを決めたこの試合に観客として姿を見せていたそうだ、って別に大したことないか。。。
勉強になりました。
ちなみにＮＢＡはホームでは白地のユニフォームを着る事が義務付けられてますが、レイカーズだけはゴールドが許されてます。
（今は他のチームもオーセンティックとか言ってかなり勝手な色のもを着たり、カラーを強調するためにわざとアウェーの物を着る傾向がありますが）
これは”GrandFather Exception for the Los Angels Lakers" と言うことだそうです。
そういえばついこの前、St. Patrick Dayの時には、ニックスは緑のユニフォームを着てました。今日早速スタジアムで安売りされてましたが。。。