我らがPurdueは見事Sweet16進出!次の試合は3月26日(木)夜7時から。実はPurdueは女子も今日勝ってSweet16へ。たまりませんわ。
ちょっと時間があったので、現在ファイナルの最中のJBLの数字をいじってみた。JBLには今年大きな変化があって、コートに立てる外国人選手数が昨年までの2人から今年は1人に減った(いわゆるオンザコートワン)。スタッツ面からのその影響を見極めてみたい。
(外国人選手が占める割合)
まずは全体的なところから。上の表に示したのはスタッツ各項目のうち、外国人選手の占める割合。プレイングタイムに占める割合は、32%から20%に下落。しかし、リバウンドとブロックショットに占める外国人選手の割合は3~4割の水準に留まっている。昨年のアシスト数全体に占める外国人選手の割合が38%と高かったのは意外。コートに二人いると、単なる点取り屋ではなくプレイメイカーとしての役割も担う必要が出てくるということか。そして今年はオンザコートワンになり得点に集中するようになったのか、アシスト数に占める割合はプレイングタイムを下回るところまで下がっている。
逆に、日本人選手にとってプレイングタイムの割合を上回っている(つまり外国人選手にとってプレイングタイムの割合を下回っている)のは、今年は3ポイント試投数とアシスト数のみ。日本人がボールを運び、外国人選手の周りで3ポイントの機会を待ち構えるという構図には大きな変化は無いようだ。
次にプレイの「質」にどういった影響があったのかみてみたい。単純に予想される状況としては、①日本人インサイドプレイヤーの重要性が増す、②背の高い外国人選手が減る分だけ、日本人選手にとってはインサイドにアタックしやすくなる、など。とりあえず①②を見る上では、PERと呼ばれる選手のパフォーマンスを総合的に測るものさしを用いて、選手のプレイの質を表してみたい。このPERの計算方法を簡単に言うと、まずボックススタッツに記載された全てのアイテムを得点換算。次にポジティブな項目(アシスト、リバウンドなど)はプラスし、ネガティブな項目(シュートミス、ターンオーバーなど)はマイナス。最後に出場時間の違いを調整し、リーグ平均を15.0に設定したらできあがり。PERにも賛否両論いろいろあるが、現時点でこれ以上に公平なものさしは見当たらない。
①日本人インサイドプレイヤーの重要性
上の表は、主な日本人ビッグマンのPERの昨年・今年の比較。揃って数字がかなり伸びている。もちろん竹内兄弟の場合は選手自身が成長した部分も含まれていると思われる一方で、青野選手(29歳)と伊藤選手(28歳)の場合は年齢的にここまでの伸びはちょっと想像し難い。やはりオンザコートワンによって日本人ビッグマンの活躍の場が増え、彼らのパフォーマンス向上につながったのだろう。
彼らのうち3人がプレイオフに進出している。オンザコートワンによって彼ら個人のパフォーマンスが向上しただけでなく、チームにとっても勝利をもたらす重要な要素のひとつだったのだろう。
ちょっと長くなったので、続きは次回。
ちょっと時間があったので、現在ファイナルの最中のJBLの数字をいじってみた。JBLには今年大きな変化があって、コートに立てる外国人選手数が昨年までの2人から今年は1人に減った(いわゆるオンザコートワン)。スタッツ面からのその影響を見極めてみたい。
(外国人選手が占める割合)
シーズン | MIN | PTS | FTA | 3PA | OR | DR | REB | AST | BS | ST |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07-08 | 32.2% | 44.9% | 46.9% | 31.4% | 50.5% | 49.1% | 49.5% | 38.0% | 48.4% | 35.9% |
08-09 | 19.8% | 29.1% | 28.8% | 17.7% | 38.1% | 32.8% | 34.3% | 17.9% | 39.7% | 23.8% |
まずは全体的なところから。上の表に示したのはスタッツ各項目のうち、外国人選手の占める割合。プレイングタイムに占める割合は、32%から20%に下落。しかし、リバウンドとブロックショットに占める外国人選手の割合は3~4割の水準に留まっている。昨年のアシスト数全体に占める外国人選手の割合が38%と高かったのは意外。コートに二人いると、単なる点取り屋ではなくプレイメイカーとしての役割も担う必要が出てくるということか。そして今年はオンザコートワンになり得点に集中するようになったのか、アシスト数に占める割合はプレイングタイムを下回るところまで下がっている。
逆に、日本人選手にとってプレイングタイムの割合を上回っている(つまり外国人選手にとってプレイングタイムの割合を下回っている)のは、今年は3ポイント試投数とアシスト数のみ。日本人がボールを運び、外国人選手の周りで3ポイントの機会を待ち構えるという構図には大きな変化は無いようだ。
次にプレイの「質」にどういった影響があったのかみてみたい。単純に予想される状況としては、①日本人インサイドプレイヤーの重要性が増す、②背の高い外国人選手が減る分だけ、日本人選手にとってはインサイドにアタックしやすくなる、など。とりあえず①②を見る上では、PERと呼ばれる選手のパフォーマンスを総合的に測るものさしを用いて、選手のプレイの質を表してみたい。このPERの計算方法を簡単に言うと、まずボックススタッツに記載された全てのアイテムを得点換算。次にポジティブな項目(アシスト、リバウンドなど)はプラスし、ネガティブな項目(シュートミス、ターンオーバーなど)はマイナス。最後に出場時間の違いを調整し、リーグ平均を15.0に設定したらできあがり。PERにも賛否両論いろいろあるが、現時点でこれ以上に公平なものさしは見当たらない。
①日本人インサイドプレイヤーの重要性
シーズン | 07-08 | 08-09 |
---|---|---|
竹内公輔 | 24.2 | 27.8 |
竹内譲次 | 22.4 | 24.6 |
青野文彦 | 21.1 | 24.0 |
伊藤俊亮 | 9.1 | 12.6 |
上の表は、主な日本人ビッグマンのPERの昨年・今年の比較。揃って数字がかなり伸びている。もちろん竹内兄弟の場合は選手自身が成長した部分も含まれていると思われる一方で、青野選手(29歳)と伊藤選手(28歳)の場合は年齢的にここまでの伸びはちょっと想像し難い。やはりオンザコートワンによって日本人ビッグマンの活躍の場が増え、彼らのパフォーマンス向上につながったのだろう。
彼らのうち3人がプレイオフに進出している。オンザコートワンによって彼ら個人のパフォーマンスが向上しただけでなく、チームにとっても勝利をもたらす重要な要素のひとつだったのだろう。
ちょっと長くなったので、続きは次回。