第467回 投票日に阿修羅を見に行くということ

阿修羅とは
八部衆の一人である。

八部衆とは
仏の教えを守るガードマンのようなものである。

八部衆とは
ワタクシが高校時代のころから、漫画のネタにされてきた連中。

八部衆とは
「天」「龍」「夜叉」
「乾闥婆（けんだつば）」「阿修羅」「迦楼羅（かるら）」
「緊那羅（きんなら）」「摩序H羅迦（まごろか）」の八種の神のことである。

しかし、興福寺の八部衆では
天に「五部浄（ごぶじょう）」
龍に「沙羯羅（さから）」
夜叉に「鳩槃荼（くばんだ）」
摩序H羅迦に「畢婆迦羅（ひばから）」
を当てている。

前置きが長くなった。
期日前投票をしたのは、実は福岡は太宰府で開催されている
興福寺創建１３００年記念
国宝　阿修羅展
を見に行くためだった。

阿修羅。
人気者ですね。
「待ち時間９０分」という看板に偽りなし。
すーごい行列だった。

よく「長蛇の列」という言い方をするが。
今日の行列は「長蛇がのたくりまくった列」だった。
九州国立博物館はすぐ目の前だというのに
全然中に入れない。

いちおう行列用のテントは作ってあるが。
行列はそれを軽くはみ出していた。
今日がかんかん照りでなくてよかった。

そんな感じで会場に入ったら。
これまたどえらい混雑だ。
何しろ行列を作っていたときは２列に並んで待っていたのが
会場に入ると順不同になるからだ。

で・・・やっぱり人気があったのは
阿修羅ですねえ。
宣伝にたがわず、３６０度ぐるりと見れました。
でも、すごい人だかりだった。
結論から言うと、写真で見たまんま。

結構イケメンで、スレンダーなボディーではないか・・・って。
おいおい。
それって、今どきのイケメン俳優そのまんまじゃん。
なるほど、だから結構若い人も見に来てたのね。

しかし、悲しいのは他の八部衆のメンバー。
スケジュールの都合が合わなかったか、福岡に来たのは
「乾闥婆（けんだつば）」
「阿修羅」
「迦楼羅（かるら）」
「緊那羅（きんなら）」
「沙羯羅（さから）」
の５人（？）しか来れなかった。
しかも、忙しいスケジュールの合間を縫ってせっかく福岡に来たというのに
注目されるのは阿修羅像ばかり。

これでは十大弟子も四天王も面白くないだろう。

「ジャニーズ並みの動員なのに、なんじゃこりゃあ！」

なんて、仏罰をかましたりして。

九州国立博物館のＨＰは、こちらをクリック。